MATCH試合
2024.05.18 sat 準決勝
イーグルス
TIME
ハイライト
試合概要
キックオフ日時 | 2024.05.18 (土) 14:05 |
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試合会場 | 秩父宮ラグビー場 |
所在地 | 東京都 |
天候 | 晴れ/弱風 |
ピッチ状態 | 良い |
入場者数 | 15,464人 |
試合記録
横浜E |
埼玉WK |
|||
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17 | 3 | 前半 | 13 | 20 |
14 | 後半 | 7 |
前半 | 後半 |
---|---|
0 | 2 |
0 | 2 |
0 | 0 |
1 | 0 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
2 | T | 3 |
2 | G | 1 |
0 | PT | 0 |
1 | PG | 1 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
2 | 1 |
0 | 1 |
0 | 0 |
1 | 0 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
岡部崇人 | 1 | PR | 1 | ダニエル・ペレズ |
庭井祐輔 | 2 | HO | 2 | 坂手淳史 |
杉本達郎 | 3 | PR | 3 | 藤井大喜 |
リアキマタギ・モリ | 4 | LO | 4 | ジャック・コーネルセン |
マシュー・フィリップ | 5 | LO | 5 | A ルード・デヤハー |
ミッチェル・ブラウン | 6 | FL | 6 | ベン・ガンター |
シオネ・ハラシリ | 7 | FL | 7 | ラクラン・ボーシェー |
アマナキ・レレイ・マフィ | 8 | NO.8 | 8 | 大西樹 |
荒井康植 | 9 | SH | 9 | 小山大輝 |
田村優 | 10 | SO | 10 | 松田力也 |
竹澤正祥 | 11 | WTB | 11 | マリカ・コロインベテ |
梶村祐介 | 12 | CTB | 12 | ダミアン・デアレンデ |
ジェシー・クリエル | 13 | CTB | 13 | ディラン・ライリー |
ヴィリアメ・タカヤワ | 14 | WTB | 14 | 竹山晃暉 |
小倉順平 | 15 | FB | 15 | 山沢拓也 |
中村駿太 | 16 | R | 16 | 堀江翔太 |
安昌豪 | 17 | R | 17 | クレイグ・ミラー |
祝原涼介 | 18 | R | 18 | ヴァルアサエリ愛 |
シオエリ・ヴァカラヒ | 19 | R | 19 | エセイ・ハアンガナ |
嶋田直人 | 20 | R | 20 | 福井翔大 |
天野寿紀 | 21 | R | 21 | 内田啓介 |
ローハン・ヤンセ・ファンレンズバーグ | 22 | R | 22 | 長田智希 |
松井千士 | 23 | R | 23 | 山沢京平 |
イーグルス、プレーオフ準決勝で17-20と3点差で惜敗も「今季のベストゲーム」で埼玉パナソニックワイルドナイツを最後まで苦しめる
昨シーズン記録した3位という過去最高成績を越えるために、そしてチーム史上初の頂点に立つために、イーグルスは再びプレーオフの大舞台に上がった。
5月18日(土)、ジャパンラグビー リーグワンのプレーオフトーナメントが幕を開け、リーグ戦を4位で通過した横浜キヤノンイーグルスは同首位で全勝中の埼玉パナソニックワイルドナイツとの準決勝に臨んだ。
昨シーズンはこのセミファイナルで敗れ、2週間前の第16節でも苦杯を喫したばかりの相手に続けて負けるわけにはいかない、とばかりにイーグルスは2週間かけて勝つための準備を入念に進めてきた。
夏日となった東京・秩父宮ラグビー場には15,464人ものファンが集結し、手に汗握る熱戦を固唾をのんで見守った。
■前半
相手に先制を許すもSO田村優のPGですぐさま反撃
前半、まずは先手を取りたいイーグルスだったが、開始早々の4分に相手に先制トライを許し0-5とされる。しかし7分、イーグルスFLシオネ・ハラシリのジャッカルで相手が反則。SO田村優がPGを決めて3-5とし反撃への態勢を整える。
追加点を奪えず逆に点差を10点に広げられて試合を折り返す
直後の9分にも相手にトライを決められ、3-10とリードを広げられたイーグルスは、その後もSO田村が17分にドロップゴール、18分にPGを狙うも不成功に終わり、27分には相手にPGを決められる。3-13となり、そのまま10点ビハインドで前半終了を迎える。
■後半
モールでFLシオネ・ハラシリがトライを決め3点差に詰め寄る
これ以上突き放されることが許されないイーグルスは、後半からようやく自分たちのペースを掴み始める。4分、敵陣5mラインでのラインアウトからFWが武器として日々磨いてきたモールを組むと、一気にインゴールまで前進してFLハラシリがトライ。SO田村のゴールも成功し10-13と3点差に迫る。
WTB竹澤正祥のトライでついに逆転するも再逆転され惜しくも敗れる
さらに13分、イーグルスはフェーズを重ねて敵陣22mライン付近まで攻め入り、ラックからSH荒井康植、SO田村、CTB梶村祐介キャプテン、急遽リザーブから先発に回ったFLミッチェル・ブラウンとパスをつなぎ、左大外でラストパスを受けたWTB竹澤正祥が快足を飛ばしてインゴール左隅にトライ。SO田村も難しい角度のゴールを決め、17-13とついに逆転に成功する。
だが19分、相手に3トライ目を奪われて17-20と再逆転され、その際にPR岡部崇人がシンビン(10分間の一時的退出)となったことなども影響し再びモメンタムを取り戻すことができず、終盤まで攻める姿勢を見せ続けたものの3点ビハインドのまま試合終了を迎えた。
ノーサイドのホイッスルの瞬間にグラウンドに倒れ込んだ選手たちの姿が、すべてを出し切ったことを物語っていた。
初の決勝進出、初優勝には惜しくも届かなかったが「今シーズンのベストゲーム」(沢木敬介監督)を見せたイーグルス。5月25日(土)の3位決定戦の相手は昨シーズンの3位決定戦と同じく東京サントリーサンゴリアスに決まった。
プレーオフで見せた進化をあらためて証明するべく、イーグルスは是が非でも勝利でシーズンを締めくくる。
<監督・選手インタビュー>
■沢木敬介監督
今シーズンのベストゲームでした。今の自分たちの力を出したゲームだったと思います。もちろん勝ちたかったですが、負ける時であってもこういうゲームをやらないといけません。(チームとしての狙いは)ハマっていたのですが、ワイルドナイツの方が勝負どころをよく理解していました。昨季はトップ4に入ってワイルドナイツに負けても「仕方ない」という感じでしたが、今日はみんなロッカールームで涙を流して悔しがっていたので、成長はしていると思います。来週(3位決定戦)は今日以上のベストゲームをしなければ、と考えています。
■梶村祐介キャプテン
自分たちが持っている力は出し切りました。だからこそ、次への課題がこの3点差に詰まっていると感じています。みんなが試合後に(グラウンドに)倒れていたのは準備していたことをやり切った結果です。後半は自分たちのアタックがよりハマってきて、スペースが見え始めたことでボールを動かしやすくなりました。(自身は欠場が続いていたが)今週の頭から練習に参加していたのでブランクがあったという感覚はありません。ディフェンス時のコリジョンで(体を張って)チームをリードしようと臨みましたので、その点は手応えを感じています。
■トライに加え力強いボールキャリーで相手を苦しめたFLシオネ・ハラシリ
先発ということで「やってやろう」という気持ちで、バイウィークから準備してきました。「絶対に勝とう」とみんなで話してきて、個人的にはジャッカルにも成功しました。(結果は)悔しかったですが、みんなが力を出し切った感覚はあります。3位決定戦ではまた自分の強い部分とジャッカルを見せたいです。そしてできればバックロー、6番(ブラインドサイドFL)で日本代表になりたいと思っています。今日はそのアピールができました。
■最後まで攻撃のタクトを振りチームを勝利寸前まで導いたSO田村優
勝っていないので評価は難しいですが、こうしてプランを信じてきっちり遂行すれば勝てない相手はいない、ということをみんなが言葉以上に体で感じ取れた試合だったと思います。みんなも「ああ、こういうことを言っていたのか」とわかったのではないでしょうか。(勝負の)綾を掴みたいところで掴みきれなかったのも事実ですが、相手を焦らせるところまではいきました。ただ、勝つにはもう一つ何か要素が必要だと思います。最後は3点差だったので(逆転よりも)同点にどう持っていくかを考えてプレーしていました。点差はわずかでしたが(勝つには)もう少し時間かかると思うので、この経験を糧にまた積み重ねていくのみです。
■持ち前の力強いボールキャリーと逆転トライで存在感を示したWTB竹澤正祥
悔しいです。昨シーズンのプレーオフ準決勝(20-51でワイルドナイツに敗戦)よりもはるかにいい結果ではあったので自信にはつながりますが、勝ちたかったという思いの方が上回っています。ただ、試合後はみんな「出し切った」と言っていましたし、そういう意味では悔いはありません。(力強いゲインについて)フィジカルは自分の強みなので、プレーオフというプレッシャーがかかる状況で(思うような)パフォーマンスができたことはプラスにとらえています。(3位決定戦は)昨シーズンの3位を越えることはできませんが「絶対に勝って終わりたい」という思いで臨みます。