■見どころ

キヤノンイーグルスは全7試合のうち5戦を3勝2敗で終え、残すところ2試合となっています。勝ち点は現在まで17点でプールＢの3位、1stステージを4位以内に入ることは必須の条件です。2ndステージでグループＡ（上位グループ）に入るためには今回のコカ・コーラレッドスパークス（以下コカ・コーラ）戦はとても重要な試合になります。

昨年2013年のコカ・コーラウェスト戦で気を吐く原田季郎

コカ・コーラは現在まで1勝4敗勝ち点6点で7位ですが、決して侮れない力を有しています。初戦のサントリーには13-17、トヨタ自動車には23-25といずれも僅差の勝負をしています。
コカ・コーラのプレイスタイルはボールを獲得すると自陣からでもどんどんパスをつないで攻撃してくるアタッキングラグビーにあり、イーグルスのスタイルと近似しています。
また、コカ・コーラのメンバーの多くが九州出身者で構成されており、地元での試合は特に気合が入ります。この九州で行われる試合への思い入れは並々ならぬものがあると思います。

一方、イーグルスはコカ・コーラの速いアタック、ディフェンスにしっかり対応する必要があります。慌てると自分たちのペースで試合を進められません。
またコカ・コーラのワークレイト*の高い動きには要注意です。機動力を発揮されると後手に回ることになり、フェイズを重ねられてしまいます。
イーグルスは厳しいディフェンスでブレイクダウンにプレッシャーをかけることで対応することが求められます。どちらのチームも攻撃に重点を置くチームなので、瞬時に攻守が入れ替わる展開が予想されます。イーグルスが優位になるためにはボールの保有率を高めなければなりません。
イーグルスは過去5試合の結果の中での特筆すべき結果はターンオーバー成功の多さにあり、55回を数える成功はトップリーグの中ではナンバー1となっています。
（個人では菊谷のスタッツ**が目立ちます。コンタクト、ジャッカル***、サポートの項目に名前が挙がります。）
菊谷からの起点でチャンスが生まれていたことが分かります。
また、近鉄戦、ドコモ戦では宇佐美のタックル、サポートの数が目立ちます。公式戦5戦を体験してトップリーグでのプレーを早くも理解してきたのかもしれません。
さらに昨年度の試合では3トライを挙げてマン・オブ・ザ・マッチを獲得した原田季郎がこの試合でも俊敏に走りまくる場面に期待がかかります。スペースがあれば縦横無尽に走りきり、トライを獲得してくれるでしょう。
そして絶好調のアダム・トムソンは攻撃の起点と敵のチャンスを摘み取るプレーで貢献してくれます。

イーグルスは過去トップリーグ2シーズンの経験をこの大切な試合に生かすことが重要であることを十分認識しています。気を引き締めて臨んでくれるでしょう。

■メンバー

★は新加入選手