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選手インタビュー

2014年4月8日 | 速報! 2014-2015シーズン 新加入選手インタビュー WTB小野澤 宏時(おのざわ ひろとき)

「サントリーサンゴリアス」そして「日本代表」のトッププレーヤーとして、日本ラグビー界で数々の栄光を手にしてきた男がキヤノンイーグルスにやってきた。小野澤 宏時(36歳)。赤いジャージに袖を通すことを決断した小野澤選手に、今シーズンに込める思いを話してもらった。

若いエナジーを吸い取って、人生で一番いいプレーヤーになることを目指したい


小野澤 宏時選手

「いつも以上にドキドキしています」
今年はベースとなるチームが変わることで、いつも以上にドキドキしています。サントリーを退団することになりましたが、プレーヤーとしてチャレンジしたい気持ちがいまだ強く、その時に洋司さん(永友監督)から移籍の話を頂きました。

キヤノンスポーツパークは以前代表(日本代表)の練習で使わせてもらったことがあって、自分を高める上で素晴らしい環境だということは知っていました。キヤノンへの話を頂いた時はだれもが思うように、「若い」イメージを持っていたので、「若いエナジーを吸おうか」と直ぐに移籍することを決めました。

今年の春は代表として離れることはないと思うので、しっかり腰を据えて調整するつもりです。14年間にわたり春シーズンは代表があったのでいつものルーティンで毎日を過ごせるのは自分にとってプラスになりますし、今年はそれができる喜びを感じています。

聞く側の耳を整えること
自分のようなおじさん選手からは勢いのあるコメントはできないと思っていますので「チームを引っ張る」と言うよりは「話を聞く土台作り」と言う形で役に立ちたいと思っています。

「コミュニケーションが大事」と良く言われますが、具体的な方法論があると思います。聞く側の意識を整えることが大事です。菊ちゃん(菊谷選手)は代表のキャプテンをやってきていますし、リーダーとしてあるべきことを体現できる上に言葉でも説明できます。僕は良き聴き手になれるように教えることには自信があるので、そういう役割も面白いと思っています。

キャプテンが全部話す必要はなくて、例えばブレークダウンのことはそのキーになる選手が話します。その時に「ブレークダウンについて何かある?」と聞き手に振ることで、聞く側の選手のフォルダーが開くと思います。練習中にそういうことを繰り返して自分のフォルダーを整理しておけば、試合中の短い時間でもしっかりしたコミュニケーションが取れると考えています。


小野澤 宏時選手

「準備をしっかりすることの大切さを示していきたい」
聞くことでイメージが作り上げられれば、試合の中でその都度対応するのではなく、後手を踏まないように有効な準備に裏付けられた予防線を張ることができます。ラグビーにおいてその準備をしっかりすることの大切さを示していきたいと思います。

試合前の不安はあります。相手がいることなので何が起きるのか不確定な要素は必ずあるという不安です。試合では練習でやってきたことが全てなので、練習ですべてのことを想定して行い、その中で若い選手の勢いがチームのプラスになる形に修正して勝利を得たいと思います。

これまで、1シーズンで結果を求められるサントリー、ひたすらチャレンジを求められる代表の2つのチームを経験できた14年間はとてもプラスになりました。若い頃は成功体験が自信になりましたし、チーム内の有力な外国人選手が示す態度や準備は自信だけでなく、不安を持つことも彼らのモチベーションになっていることを感じることができました。

たとえばジョージ・グレーガン(元オーストラリア代表、元サントリー、世界最多キャップ保持者)は試合の時にスパイクを3足持って行きます。それは天候やピッチの状態という不確定要素に対する準備なわけです。それを見て「これだな」と思いました。世界最多キャップホルダーでも不確定要素をできるだけ事前に消すことで最高のプレーへの準備をしています。それこそ消毒薬と絆創膏まで持っていて、自分で治療してロッカールームを出ていきます。そんな不確定要素への準備を徹底する。心配性の僕も荷物が多くなるのですが、彼の姿を見て自分に確信を持つことができました。

キヤノンは嫌なチームでした
サントリーにいた頃、キヤノンのことは嫌なチームだと思っていました。監督はサントリーの出身だし、失うものがないから何をしてくるかわからない、そういう印象のチームでした。「足元を掬われかねない」という不安ですよね。すごくチャレンジしてくるのでプレッシャーを感じていたのはこちらのほうでした。

去年日本一のパナソニックに勝ったのはキヤノンだけですよね。その時は相手のことは関係なく自分たちにフォーカスしていたと思います。そういう若さという武器を今年も前面に出して、その中で僕が経験を活かして予防線を張ることができれば今まで以上にいい試合ができるようになると思っています。そしてその先に打倒サントリーがありますね。


「打倒サントリー? そりゃあるでしょ」
「今年サントリーに勝ちたいか」と聞かれればそれはもちろんあります。そのためにもまず自分たちにフォーカスして、矢印をどれだけ自分たちに向けられるかが重要です。自分たちの準備、自分たちのやること、とにかく自分たちに向いていけばより厳しい環境になります。でもこれって人に言えないですよね。自分で淡々とやって、それが自然発生的に伝染するのが一番いいですね。そのためにはみんながみんなを見ることが大事。特にウィングはみんなを見なければできないポジションなので、とにかく今はみんなを良く見るようにしています。

今シーズンの目標は「パーソナルベスト」そしてかっこいい父親に
年齢のことは良く聞かれますが、強い意志があればまだまだプレーできると思っていますし、自分にはその可能性があると感じています。だから今シーズンの目標はパーソナルベストです。今までの人生で一番いいプレーヤーであることですね。きっと来年は今年を超えたいと思っているでしょう。色々なスポーツをやっている僕の子供にダサい父ちゃんの姿は見せたくないので、とにかく上を目指して頑張ります。

既にキヤノンの選手たちとは一緒にトレーニングを始めていますが、貢(山本 貢)は以前から知っていますし、三友ともだいぶ語り合いました。アンテナをしっかり張っているので、聞くことに貪欲さを感じます。それに応えられるようにイーグルスに新しい魂を注入していきますよ。サントリー戦とトヨタ戦はおじさん二人が熱くなっていると思うので、しっかりブレーキを掛けてください。(笑)


小野澤 宏時選手

サポーターの皆さんへ
「今年が今までで一番いい」と言われるプレーをしたいと思っていますので、それを見に是非会場に足を運んでください。会場でお目に掛かれるのを楽しみにしていますので、今シーズンもよろしくお願いします。



明日4月9日(水)はイングランド修行を終えてイーグルスに加入した菊谷崇選手のインタビュー記事を掲載しますのでお楽しみに。

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