MATCH試合
2013.09.07 sat 9月7日(土)

イーグルス
TIME
試合概要
キックオフ日時 | 2013.09.07 (土) 19:00 |
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試合会場 | 秩父宮ラグビー場 |
所在地 | 東京都 |
試合記録
横浜E |
パナソニック |
|||
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23 | 17 | 前半 | 8 | 18 |
6 | 後半 | 10 |
前半 | 後半 |
---|---|
2 | 0 |
2 | 0 |
0 | 0 |
1 | 2 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
2 | T | 2 |
2 | G | 1 |
0 | PT | 0 |
3 | PG | 2 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
1 | 1 |
0 | 1 |
0 | 0 |
1 | 1 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
菅原崇聖 | 1 | PR | 1 | 稲垣啓太 |
山本貢 | 2 | HO | 2 | 堀江翔太 |
城彰 | 3 | PR | 3 | ホラニ 龍シオアペラトゥー |
日高駿 | 4 | LO | 4 | 劉永男 |
ジャスティン・アイブス | 5 | LO | 5 | ダニエル・ヒーナン |
湯澤奨平 | 6 | FL | 6 | 西原忠佑 |
清水直志 | 7 | FL | 7 | 若松大志 |
マウジョシュア | 8 | NO.8 | 8 | ホラニ 龍コリニアシ |
福居武 | 9 | SH | 9 | イーリ ニコラス |
アイザイア・トエアバ | 10 | SO | 10 | マイケル・ホッブス |
ハビリロッキー | 11 | WTB | 11 | 山田章仁 |
三友良平 | 12 | CTB | 12 | 林泰基 |
ティム・ベネット | 13 | CTB | 13 | 霜村誠一 |
和田拓 | 14 | WTB | 14 | 北川智規 |
橋野皓介 | 15 | FB | 15 | 田邉淳 |
金子大介 | 16 | R | 16 | 設樂哲也 |
宍戸要介 | 17 | R | 17 | 河野悠輝 |
上田聖 | 18 | R | 18 | 相馬朋和 |
鷹クロフォードアストン | 19 | R | 19 | 北川勇次 |
アダム・トムソン | 20 | R | 20 | 谷昌樹 |
髙城良太 | 21 | R | 21 | 小西大樹 |
田井中啓彰 | 22 | R | 22 | 木村恵輔 |
原田季郎 | 23 | R | 23 | JP・ピーターセン |


積年の願いがついに叶った! 強豪パナソニックに値千金の勝利。
「あと1プレー。なんとしても守ってくれ!」ゲームの終盤にキヤノンのサポーター全員がそう念じていた。
東芝戦をわずか2点差で逸したキヤノンに対し、王座奪回に向けて順調なスタートを切ったパナソニックとの戦い。4シーズン連続4強入りを果たしているこの強者相手に、キヤノンイーグルスはどう戦うのかに注目が集まりました。
組織的に動きフィジカルが強いパナソニックフォワードに対し、キヤノンフォワードも安定したセットプレー、ブレークダウンでも激しくプレッシャーを掛け続け、バックスに安定したボールを供給。またこの日もスタンドオフに入ったトエアバが、多彩なプレーで相手を翻弄し、ティム・ベネットの2本のトライを演出。前半を17-8で折り返しました。
この点差にもアタッキングラグビーを続けたキヤノンは、後半1トライを許すも2PGを加え、23-18と5点差のリードでノーサイドのホーン。しかし、キヤノンに逃げ切らせまいと、パナソニックの凄まじい最後のアタックが続きました。
キヤノンゴールラインまであと10m。「立ち続けてトライを防ごうと必死でした。」(日高選手)大歓声の中、集中を切らさずパナソニックの攻撃を阻止したキヤノンイーグルスが、値千金の勝利をつかみ取りました。
前半
ティム・ベネットの2トライなどで、9点差をつけて前半を折り返す
19時05分にパナソニックのキックオフで試合開始。
スタンドオフに、ニュージーランド代表として35キャップを持つトエアバの姿がある。
開始から5分は、お互いの手の内を探るような展開が続く。
しかし前半6分、ハーフウェイ付近からトエアバが吠えた。スクラムから出たボールをワンフェイントで対面の選手を抜き去り、フォローに入った選手には強烈なハンドオフを見舞って大きくゲイン。トライには至らなかったものの、この男の真骨頂を早くも披露した。
パナソニック陣でプレーを続けるキヤノンだったが、肝心なところでノックオンなどのミスが相次ぐ。しかし、フォワードの安定したセットプレー、低いタックル、プレッシャーを掛け続けるブレークダウンは、パナソニックの大男たちに引けを取っていない。
膠着状態を引き裂いたのは地力に勝るパナソニック。前半17分にトライ。さらに前半22分にPGを決め0-8。これに対しキヤノン三友がPGで3点を加え3-8。早く逆点したいキヤノンは、前半31分と36分にベネットがトライを奪った。どちらもトエアバが演出したトライだ。ボールを持つと何をしでかすかわからないトエアバが、パナソニックにペースを作らせないまま、17-8で前半が終了した。
後半
三友のPGで加点。集中力を切らさず守り切る
キヤノンのキックオフで後半開始。
守り切るのではなく、攻め抜く姿勢を続けるキヤノン。トエアバが放つ速く柔らかいパスが、バックスを大きく動かす。フォワードもボールを確実にキープしながら前進。パナソニック陣での攻撃時間が続いた。
その後、両チーム1PGを加えて20-11で後半20分、1分間のウォーターブレイク。バックスタンド左サイドから、もの凄い音量の応援が鳴り響いた。「ゴーゴーレッツゴー イーグルス!」 勝利を切望するサポーターの気持ちが爆発した瞬間だ。
反撃を守り切り歓喜の勝利
猛反撃を繰り返すパナソニック。後半29分にトライを奪いコンバージョンも決めて23-18の5点差。1トライで同点。コンバージョンも決まれば逆点になる。残り4分のところでキヤノンはパナソニック陣22mラインの手前でPGを選択。これを決めれば8点差となり、時間帯を考えるとセーフティリードとなる場面。キヤノンベンチから、勝利を確信した選手たちの笑顔が見えた。
ところが、PGがゴールポストに当たり不成功、5点差のままで残り4分。パナソニックの怒涛の攻撃が続いたが、サポーターの大声援に後押しされたキヤノンディフェンスが見事にこれを守り切り、23-18でノーサイドとなった。
コメント
【アイザイア・トエアバ】

パス、キック、ランニングプレー、そしてハードなディフェンスと、多彩なプレーを披露したトエアバ選手は「勝利に向けて全員で準備をしてきたので、自分のパフォーマンスはともかく、チームが勝てたことを嬉しく思います。久しぶりのスタンドオフもエンジョイできました。ちょっとストレスを感じることもありましたが、勝てたのでOKでしょう。キックとパスをうまく使い分け、全員がそのゲームプランを理解し、それぞれの役割を果たした結果の勝利です。次のリコーとの試合が、会社にとって違う意味で重要な試合であることは理解しています。いい仕事ができるように、金曜日までの準備をしっかりやっていきます。」
【マウ ジョシュア】

先週の東芝戦がトップリーグデビューだったマウ選手は、「東芝とのデビュー戦はかなり緊張したので、今日の方が落ち着いてプレーできました。今日はフォワードが良く働いて、いいプレッシャーを掛けられたと思います。勝つことができて本当に嬉しいです。また勝てるように頑張ります。」
【日高 駿】

最後までハードなプレーを見せ続けた日高選手は、「東芝戦の反省を反映したプラン通りに、フォワードもバックスも良くできたと思います。上位チームから勝つことを目指して、ハードな練習をしてきました。その努力が実ったことが本当に嬉しいです。次の試合も勝てるように頑張ります。」
【菅原 崇聖】

プロップとして成長著しい菅原選手は、「とにかく嬉しいです。去年スクラムトライを許した相手なのですが、ファーストスクラムでターンオーバーできました。そこですね。最後はヘロヘロになったので、最後にギアがグンっと上げられるように走り込みます。今日の勝利がまぐれだと言われないように、次のリコー戦に向けて準備をします。」
【三友 良平】

マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた三友選手は、「マン・オブ・ザ・マッチについてはチームの全員が頑張って、たまたま自分がもらっただけのことだと思っています。今日の試合はアイス(トエアバ)がリードしてくれて、バックス全体のコミュニケーションも良かったですね。さらにスキルアップして、去年負けたリコーさんにも勝ちたいと思います。」
トップリーグ1stステージは1勝1敗。勝ち点4を加え合計5としました。また得失点差は+3となり、2試合を終えてプールBの4位となっています。
次は9月13日(金)、リコー ブラックラムズとの試合が秩父宮ラグビー場(東京)で行われます。次節も会場に足をお運びいただき、熱い応援をよろしくお願いいたします。
インタビュー
永友監督

「選手が本当に頑張りました。また和田がキャプテンを中心に、全選手がひとつになったのが良かったですね。今日の勝利は、強化が始まってからの長い努力の蓄積による成果です。勝利は嬉しいですが、まだまだ、ハードワークを続けていきたいと思います。キヤノンのような新しいチームがラグビー界に新しい風を吹かせて、『キヤノンは何かをやる』そういったメッセージを残し続けていきたいですね。応援してくれる皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、次節も選手を勝利に導けられるように頑張ります。」
和田キャプテン

「純粋に嬉しいです。たくさん声を掛けていただき、特に最後は応援のおかげで力を出せました。試合の後に、スタンドの皆さんの喜んでいる顔を見ると、そこから『次の試合も頑張ろう』という勇気をもらえます。勝つとこんなにいいことがあることを肌で感じることもできました。そして初めて関東で勝てたので、何よりも嬉しいですね。しっかり体のケアをして、次の試合も頑張ります。引き続き応援を宜しくお願いします。」