MATCH試合
2014.09.20 sat 9月20日(土)

イーグルス
TIME
試合概要
キックオフ日時 | 2014.09.20 (土) 19:00 |
---|---|
試合会場 | 秩父宮ラグビー場 |
所在地 | 東京 |
試合記録
横浜E |
ドコモ |
|||
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24 | 7 | 前半 | 5 | 10 |
17 | 後半 | 5 |
前半 | 後半 |
---|---|
1 | 3 |
1 | 1 |
0 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
4 | T | 2 |
2 | G | 0 |
0 | PT | 0 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
1 | 1 |
0 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
菅原崇聖 | 1 | PR | 1 | 西浦洋祐 |
山本貢 | 2 | HO | 2 | 神野慧二郎 |
城彰(FWリーダー) | 3 | PR | 3 | 北島大 |
日高駿 | 4 | LO | 4 | 吉岡宏樹 |
宇佐美和彦 | 5 | LO | 5 | 朴淳彩 |
アダム・トムソン | 6 | FL | 6 | 佐藤大朗 |
竹山浩史 | 7 | FL | 7 | 川田涼 |
菊谷崇 | 8 | NO.8 | 8 | スティーブン・セテファノ |
福居武 | 9 | SH | 9 | 辻埜拓也 |
カラム・ブルース | 10 | SO | 10 | リアン・フィルヨーン |
原田季郎 | 11 | WTB | 11 | 茂野洸気 |
三友良平 | 12 | CTB | 12 | 清瀬岳大 |
ティム・ベネット | 13 | CTB | 13 | パエアミフィポセチ |
和田拓(キャプテン) | 14 | WTB | 14 | 渡辺義己 |
森谷直貴 | 15 | FB | 15 | 才口將太 |
庭井祐輔 | 16 | R | 16 | 緑川昌樹 |
宍戸要介 | 17 | R | 17 | 久富雄一 |
山路泰生 | 18 | R | 18 | 張 泰堉 |
湯澤奨平 | 19 | R | 19 | ハインリッヒ・ブルソー |
カール・ロウ | 20 | R | 20 | イオンギ譲 |
藤近紘二郎 | 21 | R | 21 | 笠木大 |
マイケル・ボンド | 22 | R | 22 | ヨハン・サディー |
田井中啓彰 | 23 | R | 23 | 川端正樹 |


ノーサイド直前のトライで勝ち点5を奪取し、プールB上位進出へさらに一歩前進
涼しい秋の風がゆっくり流れ、肌寒さすら感じるこの日の秩父宮ラグビー場。
トップリーグ1stステージ第5戦は、NTTドコモレッドハリケーンズ(以下ドコモ/現在プールBの8位)との戦い。順位争いでさらに優位を保つためにも、絶対に勝たなければならない試合だ。
試合開始から両チームの激しい戦い。ドコモの気迫がキヤノンを苦しめ膠着状態が続いたが、ドコモが36分に均衡を破った(0 - 5)。
しかしキヤノンはホーンの鳴った後の前半最後の攻撃で好調トムソンがトライを奪い返し、逆転して前半を折り返した(7 - 5)。
後半、フォワードの粘りで先にペナルティトライを奪ったキヤノンは、その後1トライを許すもすぐにルーキー森谷がトライを奪い返し、さらにノーサイド直前にこの試合4つ目となるトライをボンドが加え、結局24 - 10でシーズン3勝目(勝ち点は5)を上げた。
この結果キヤノンは9月20日時点で総勝ち点17でプールBの3位に上昇。マン・オブ・ザ・マッチにはペナルティトライを獲得するなどフォワードの中心として大活躍した菅原 崇聖選手が選ばれた。
前半
36分間の「0 - 0」
チャンスを作ってもドコモの強いブレークダウンにトライを阻まれる時間帯が続いた。「想像を超えた強さで、相手の勢いを喰らってしまいました。」(PR菅原選手)ドコモはアタックでもキヤノンゴールを何度か脅かしたが、キヤノンも粘り強いディフェンスで応戦。28分に反則の繰り返しとしてベネットがシンビンをとられ一人少ない状況が続く中トライを奪われた。36分間の「0 - 0」を先に変えたのはドコモだった(0 - 5)。
リーグトップのシーズン6つ目のトライで逆転
前半終了を告げるホーンが鳴った最後のアタックで、この日もFLアダム・トムソンがビッグプレーを見せた。きっかけを作ったのはルーキーのFB森谷だ。わずかに空いたスペースに小さくパントを上げ自らボールを確保。SOカラム・ブルースが大きくゲインし、ラックから出たボールをSH福居の好判断で振り向きざまにトムソンへパス。トムソンが2人の相手ディフェンスを抜いて、リーグトップのシーズン6つ目のトライを奪った。「トモ(トムソン選手)のトライでいい形で前半が終えられ、それが後半に繋がった。」(LO日高選手)三友のゴールも決まり、キヤノンが7 - 5と逆転して前半を折り返した。
後半
ピンチの後にチャンスあり
自陣ゴール前10m付近のパスが乱れドコモに大きなチャンスを与えてしまった。しかし必死のディフェンスでこれを食い止めたキヤノンは、今度は相手のミスでドコモ陣ゴール前5mで大きなチャンスを迎えた。ここでキヤノンフォワードが強烈なプレッシャーでドコモにペナルティを繰り返させ、ペナルティトライ(相手の妨害や不正なプレーがなければ明らかにトライができたと認められる場合に、ゴールポストの中央に与えられるトライ)を奪った(14 - 5)。「ハーフタイムに『ゴール前でチャンスが来たら行こう』と言っていたので、しっかりトライ出来て良かったです。」(PR菅原選手)
しかしこの後ドコモにトライを許し点差はわずか4点(14 - 10)。追加点が欲しい場面にルーキー森谷がサイドライン際を走り切り、彼にとってのトップリーグ初トライを奪った(19 - 10)。「しっかり勝負してワンチャンスで取り切れたので、自分の役目は果たせたと思います。」(森谷選手)
ノーサイド直前のトライでボーナスポイント獲得!
もう1本で4トライとなりボーナスポイント1が追加される。しかし残り時間は3分でドコモのアタック。この場面で「頼りになる親分」No.8菊谷が相手ボールをターンオーバー。SH福居⇒CTBティム・ベネット⇒CTBマイケル・ボンドへと繋ぎ、ボンドが2試合連続のトライを決めた(24 - 10)。「チームにとって重要なトライができて非常にハッピー。トライをすることで自信にも繋がるので、たくさん試合に出てフィットネスを高めながら自信をさらに深めていきたいです。」(マイケル・ボンド選手)
ドコモの攻守に苦戦を強いられながらも、我慢を続けて勝ち点5の勝利を実現したキヤノン。プールB上位4チーム入りへまた一歩近づいた価値ある一勝だった。
コメント
【菅原 崇聖選手】

「五分五分でどうなるかわからない試合で先手を取ること、そして出し切ることの大切さを今日の試合で改めて勉強しました。(マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたことについて)みんなに取らせてもらいました。反省点の多い試合でしたが、もらって反省できるのは嬉しいです。次節も厳しい試合なることは分かっているので、それまでの3週間を漫然と過ごすのではなく、しっかりレベルアップできる期間にしたいと思います。」
【森谷 直貴選手】

「前半拮抗していた時はストレスが溜まりましたが、「我慢して接戦を勝ち切ろう」ということを頭に入れて戦いました。キヤノンのラグビーは楽しいですし、自分が成長していることを実感できています。もっとボールをキープしてミスを減らし、一つずつのプレーを修正して次の試合に向かっていきます。」
これでトップリーグ1stステージは3勝2敗。勝ち点は5点を追加し17点。現時点でプールBの順位は3位に上がりました。2位サントリー、3位キヤノン、4位トヨタ、5位近鉄の差はそれぞれ1ポイントしかない接戦です。1stステージは残り2試合、大切な試合が続きます。
次の試合は10月12日(日)、キヤノンにとっての第2のホームグラウンド、大分市営陸上競技場(大分県)でコカ・コーラレッドスパークスと対戦します(13時KO)。
会場へ足をお運びいただき、熱い応援を宜しくお願いいたします。
インタビュー
永友監督

「今日もたくさんの応援をいただき本当に有難うございました。勝ち点5を取り切ったのは選手の頑張りにつきます。また選手たちのメンタルも強くなっていますね。ただ、まだ油断やミスが多く、試合内容は決して良いものではありませんでした。今日のような試合からもっと学んで、これを乗り越えていかなければなりませんね。次節(10月12日)まではノンメンバーの強化にフォーカスしながらチームのレベルアップに繋げていきます。」
和田キャプテン

「強烈にファイトしてくる相手に対して後手に回ってしまいましたが、それをしっかり受け止めて跳ね返せるようなチームになりたいです。接戦になることは予想していましたが、4トライで勝ち点5を奪えたことは素直に嬉しく思います。次節までしっかり準備して、次のコカ・コーラ戦でも勝ち点5を目指します。大分は第2のホームなので、たくさんの応援にもちゃんと応えらえるように頑張ります。」