MATCH試合

2015.12.05 sat 12月5日(土)

2015.12.05
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
33
FULL
TIME
15
NECグリーンロケッツ
NECグリーンロケッツ
横浜E
12月5日(土) 高知県立春野総合運動公園陸上競技場
12月5日(土) 春野
NEC

試合概要

キックオフ日時2015.12.05 (土) 13:00
試合会場高知県立春野総合運動公園陸上競技場
所在地高知県

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
NECグリーンロケッツ
NEC
33 12 前半 8 15
21 後半 7
前半 後半
2 3
1 3
0 0
0 0
0 0
5 T 2
4 G 1
0 PT 0
0 PG 1
0 DG 0
前半 後半
1 1
0 1
0 0
1 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
東恩納寛太 1 PR 1 瀧澤直
庭井祐輔 2 HO 2 臼井陽亮
城彰 3 PR 3 田中光
日高駿 4 LO 4 廣澤拓
宇佐美和彦 5 LO 5 ニック・ロス
アイブスジャスティン 6 FL 6 日高健
嶋田直人 7 FL 7 大和田立
アダム・トムソン 8 NO.8 8 土佐誠
天野寿紀 9 SH 9 茂野海人
橋野皓介(キャプテン) 10 SO 10 田村優
森谷直貴 11 WTB 11 首藤甲子郎
三友良平 12 CTB 12 森田洋介
林大成 13 CTB 13 釜池真道
藤本健友 14 WTB 14 後藤輝也
ウィリー・ルルー 15 FB 15 吉廣広征
金子大介 16 R 16 川村慎
高島忍 17 R 17 榎真生
上田聖 18 R 18 土井貴弘
菊谷崇 19 R 19 小野寺優太
杉永亮太 20 R 20 宮本誉久
福居武 21 R 21 櫻井朋広
和田拓 22 R 22 ウェブ将武
マイケル・ボンド 23 R 23 フォラウ愛世

今シーズン初の5トライ! 3試合連続で勝ち点5を獲得、第4節を終えグループBの3位につける

今シーズン第4節は高知・春野総合運動公園陸上競技場でNECグリーンロケッツ(以下NEC)との対戦。因縁の相手というわけではないが、昨シーズンは日本選手権の1回戦で対戦、NECに敗れてシーズンを終えていることもあり「気合を入れて臨んだ」(橋野皓介キャプテン)というイーグルス。
その言葉通り、開始早々から猛攻を仕掛け、前半2分にFLアイブスのトライで先制。これで一気に波に乗るかと思いきや、今季未勝利のNECの必死な粘りと自らのミスにより追加点を奪えず、逆にリードを奪われる展開に。そのまま前半が終わってしまえば嫌な流れになるところだったが、終了間際にWTB森谷がトライ、CTB三友のゴールも成功し逆転。何とか前半リード(12-8)で折り返すことができた。
ラインアウトが安定し始めた後半は、終始イーグルスのペースに。後半12分に途中出場のSH福居、同31分にアイブス、さらにホーンが鳴った後の同42分、この日5つめとなるトライをWTB藤本が奪い、3試合連続で勝ち点5を奪った。これで第4節を終え3勝1敗、総勝ち点を16とし、グループBの3位。
この試合のマン・オブ・ザ・マッチには、献身的なハードタックル、ラインアウトでの攻守の活躍に加え、2トライをあげたアイブスが選ばれた。

前半

理想的な入りで、開始2分に先制

イーグルスのキックオフでゲームがスタート。生憎の向かい風。しかし、そんなハンデをものともせず、開始直後からイーグルスが攻め立てる。この日も"キレキレ"の橋野が抜け出し、最後はルルーからパスを受けたアイブスが素晴らしいボディコントロールで相手ディフェンスをかわし、右隅にボールを抑えた(G失敗で5-0)。
スクラムでも優位に立っていたイーグルス。2本目のトライも簡単に奪えそうな雰囲気だったが、ラインアウトの安定感を欠き、相手陣にゲームを進めるもなかなかチャンスをものにできない。拙攻を繰り返しているうちに徐々にNECペースになり、25分にPGを決められ、さらにその2分後にはキック処理のミスを突かれてトライを奪われ逆転されてしまった(8-12)。

前半終了間際に森谷が左隅に飛び込んで逆転

しかし、このままズルズルといかないのが、今シーズンのイーグルス。前半終了間際、相手ボールのラインアウトをトムソンが奪い、BKに展開。ルルーが相手ディフェンスを十分に引き付けてから森谷にラストパス。森谷が素晴らしいスピードで左隅に飛び込んだ。「ルルーがいろいろ仕掛けてくれるので、僕はついていくだけ。オフロードでもしっかりボールを見せてくれるから、プレーはしやすいです」(森谷)。
左隅の難しい位置だったが、三友がきっちり決めて2点奪取。12-8とリードして前半を終えた。

後半

途中出場の選手が活躍するのが今季のイーグルス

後半は、前半とは逆に開始直後からNECが猛攻。イーグルス陣の22m内での攻防が続いたが、粘り強く守ってピンチを脱出。ラインアウトが安定してきたこともあって、その後は、徐々にイーグルスがリズムをつかみ始める。
まずは12分。相手陣深い位置でのスクラムから出たボールを福居が持ち込んでトライを奪う。スクラムが少し左に回ったことで、NECの左サイドのディフェンスが手薄になったのを見逃さなかった福居の好プレー。「流れを変えられるメンバーチェンジができるようになったのも、チームとして成長している証だと思います」(永友監督)。
この日はリザーブ8人全員が出場したが、いずれも健闘。特に後半20分に出場したFWの前3人(PR高島、PR上田、HO金子)は、スクラム戦を制するなどいい働きをしていた。

出場2試合目の藤本がトップリーグ初トライ

31分には、相手陣5mのラインアウトからモールで前進。モールは崩れたが、アイブスがラックから出たボールをインゴールに持ち込んでこの日2本目のトライ。「トライを取れたのはうれしいけど、2本ともみんなで取ったトライだからね」(アイブス)。
さらに後半42分、イーグルスは5本目のトライを奪う。すでに試合終了のホーンが鳴っていたので蹴り出せば終わりという状況だったが、「みんながもう1本という気持ちになっていた」(橋野)ようで、誰も試合を終わらせようとはせず。その執念が実ったのか、最後はWTB藤本が右隅に押さえた。藤本にとっては嬉しいトップリーグ初トライ。イーグルスにとっては今シーズン初の5トライを奪っての勝利となった。「勝つことはもちろんですが、選手たちが5ポイント取ることの重要性を理解しながら戦ってくれている点は非常に心強い。しかも今日は、相手に勝ち点を与えなかったという点も評価したいと思います」(永友監督)。
多くの選手に連戦・遠征の疲れが出ているのは気になるところだが、条件は他のチームも同じ。次戦も"強いイーグルス"が見られることを期待したい。

3試合連続で勝ち点5点をゲット。イーグルスは、第4節を終えた時点で勝ち点16となり、グループBの3位につけています。
次節は12月13日(日)、豊田自動織機シャトルズとの試合が岐阜メモリアルセンター長良川球技メドウで13時より行われます。グループBの上位チームとの決戦を前にきっちりと勝ち点を加えたい大切な試合です。ぜひ会場へ足をお運びいただき熱い応援をよろしくお願いいたします。

インタビュー

●マン・オブ・ザ・マッチに輝いたアイブス ジャスティン

「いつも自分のフィジカルの強さを前面に出して、チームを引っ張っていきたいと思っているのですが、今日はイメージ通りのプレーができました。これまでイーグルスでプレーした中では最高のパフォーマンスをお見せできたかもしれません。次の試合でも勝利に貢献できるよう、全力をぶつけるつもりです。」

●トップリーグ初トライをマークした藤本健友

「2試合目ということで、チームの雰囲気にも慣れたし、全体を見る余裕も出てきました。プレーのほうも、相手との間合いがない状況でも前に出ることができたし、タックルも負けていなかったので、自信がつきました。これからも試合に出るチャンスがあったら、一つひとつのプレーを大事にしていきたいです。」

●ティム・ベネットに代わってCTBで先発した林大成

「今日はディフェンスで、自分のミスというか、弱点を突かれた部分もあり、少し不満の残る試合となりました。アタックのほうは、スペースを突くという持ち味が出た部分もあったんですが、ボールを持ち込んだ時の精度がまだまだ低い。課題を克服して、次のチャンスは確実に生かしたいと思います。」

インタビュー

永友監督

「開始早々にトライを奪うなど、試合への入り方は理想的で、最初の5分間はとても良かったんですが、そのあとの15分間はゲームをコントロールできず、苦しい戦いになりました。特に、得点に結びつけなければいけないラインアウトでミスをしたことは大きな反省材料。まだまだ勝つ文化が定着していないことを痛感しました。ただ、その部分を修正すれば、もっとやれるということがわかったことは明るい材料でもあります。今日の試合でも、後半はセットプレーが安定し、FWが獲得したボールをBKが前に運ぶといういい流れになっていたと思います。これからはますます厳しい戦いになっていきますが、修正すべき点は修正して、次戦もいいゲームができるようにしたいと思います。」


橋野キャプテン

「今日の目標は、『4トライを取って勝つ』ということだったので、5トライを取って勝ったことにはとても満足しています。後半、ホーンが鳴ってからも攻撃の手を緩めず、5トライ目を取りにいったあたりは、今のイーグルスを象徴するプレーだったと思います。ただ、試合全体を振り返ってみると、前半、トライを奪ったあと、僕自身のプレーの選択ミスやセットプレーの乱れなどもあって、自ら苦しい展開に持ち込んでしまったのは反省すべき点です。ほとんどの時間を敵陣で費やしていたので焦りはありませんでしたがそこで見つかった課題もたくさんあるので、次の試合までには修正したいと思います。次戦も、勝利をつかむのはもちろんですが、しっかり5ポイントを獲得するつもりで戦います。」