MATCH試合
2015.12.26 sat 12月26日(土)
イーグルス
TIME
試合概要
キックオフ日時 | 2015.12.26 (土) 11:40 |
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試合会場 | 秩父宮ラグビー場 |
所在地 | 東京都 |
試合記録
横浜E |
ヤマハ |
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19 | 12 | 前半 | 17 | 33 |
7 | 後半 | 16 |
前半 | 後半 |
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2 | 1 |
1 | 1 |
0 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
3 | T | 4 |
2 | G | 2 |
0 | PT | 0 |
0 | PG | 3 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
2 | 2 |
2 | 0 |
0 | 0 |
1 | 2 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
菅原崇聖 | 1 | PR | 1 | 山本幸輝 |
庭井祐輔 | 2 | HO | 2 | 加藤圭太 |
城彰 | 3 | PR | 3 | 山村亮 |
日高駿 | 4 | LO | 4 | 大戸裕矢 |
宇佐美和彦 | 5 | LO | 5 | デューク・クリシュナン |
アイブスジャスティン | 6 | FL | 6 | モセ・トゥイアリイ |
嶋田直人 | 7 | FL | 7 | 三村勇飛丸 |
アダム・トムソン | 8 | NO.8 | 8 | 堀江恭佑 |
天野寿紀 | 9 | SH | 9 | 矢富勇毅 |
橋野皓介(キャプテン) | 10 | SO | 10 | 大田尾竜彦 |
原田季郎 | 11 | WTB | 11 | ハビリロッキー |
三友良平 | 12 | CTB | 12 | マレ・サウ |
ティム・ベネット | 13 | CTB | 13 | 宮澤正利 |
森谷直貴 | 14 | WTB | 14 | 伊東力 |
ウィリー・ルルー | 15 | FB | 15 | 五郎丸歩 |
金子大介 | 16 | R | 16 | 日野剛志 |
高島忍 | 17 | R | 17 | 仲谷聖史 |
上田聖 | 18 | R | 18 | 伊藤平一郎 |
菊谷崇 | 19 | R | 19 | 八木下惠介 |
杉永亮太 | 20 | R | 20 | ウヴェ・ヘル |
福居武 | 21 | R | 21 | 吉沢文洋 |
和田拓 | 22 | R | 22 | 井本克典 |
マイケル・ボンド | 23 | R | 23 | 粟田祥平 |
リーグ戦最終戦、先制するも後半に流れが崩れた悔しい敗戦 規律とセットピースの再確認が必要
リーグ戦最後の第7節、この試合に勝てばグループBの1位になる可能性のある大一番をキヤノンイーグルスは迎えた。相手は昨シーズンの日本選手権の覇者、ヤマハ発動機ジュビロ(以下ヤマハ)だ。
22,843人の観客で満席状態の秩父宮ラグビー場。大歓声の中、定刻の11時40分にキヤノンのキックオフで試合が始まった。
開始早々4分、キヤノンはFBルルーが作ったチャンスから、WTB原田が相手ディフェンスを振り切りしっかりトライを奪い先制。11分に相手にトライを返されキックも決まり5-7と逆転されたが、14分、意欲的なアタックからSO橋野が相手ディフェンスの間を上手く抜けてそのままトライ。三友のキックも決まり12-7と再逆転した。その後キヤノンは2度ヤマハ陣深いところでのマイボールラインアウトという大きなチャンスを逃した。
一方ヤマハは1トライを返し12-17で前半を折り返した。
後半もトライの奪い合いが予想されたが、3分に後半最初のトライをあげたヤマハがその後も勢いに乗って2PGと1トライを追加。なんとしてもトライが欲しいキヤノンだが、反則が多く、後半だけで2つのシンビンがあり(前半も1つ)、守ることで精一杯の展開に。
37分にようやくLO宇佐美が1トライを奪い返すも時すでに遅し。19-33で敗れ、秩父宮に集まった大勢のキヤノンファンへ勝利を届けることはできなかった。
前半
ルルー・原田のコンビネーションで先制
開始早々4分、キヤノン陣10m付近でボールを持ったFBルルーがキックと見せるや一気に加速、相手ディフェンス3人を引き付けた。さらにフォローした原田が巧みなステップを切りながらギアをグンっと上げて一気にトライ。鮮やかなトライに満員の会場がどよめいた。「先制点を奪い、いい流れを作れたと思います」(原田選手)。その後、トライを取られるも安定したセットプレーとフォワードの強いプレッシャーで流れを維持しSO橋野のトライに繋げた。
橋野が得意のプレーでトライを追加
ヤマハ陣10mライン内でボールを大きく左右に動かし、トライのチャンスを伺うキヤノン。ポイントから出たボールを司令塔SO橋野が左右にパスを5回投げ分けた後、対面のディフェンスが僅かにずれた間を抜いて自らトライを奪った。「ここまではいい流れできたのですが・・・」(橋野選手)。
後悔無き強気の選択
前半25分、ヤマハがPGを決め12-10と2点差に迫ってきた。しかし勢いのあるキヤノンが27分、28分に続けてヤマハ陣22mライン付近で相手のペナルティを誘い、キャプテン橋野は2回とも迷わずボールをタッチラインに蹴り出した。「あのような場面では強気にモールでトライを取りに行こうと昨日のミーティングで決めていたので、迷いは全くありませんでした」(橋野選手)。しかし残念ながら2回ともトライには至らず、逆に37分、ヤマハバックスのサインプレーが決まり12-17と5点のリードを許して前半が終了した。
後半
トライを奪われた上にシンビン退場が2回、悪い流れが続く
4分、キヤノンゴール前5m付近からヤマハのラインアウト。モールでトライを奪うヤマハの得意技をしっかり阻止したが、バックスに展開されそのままトライを奪われた(12-22)。先に点をとりたいところだったが逆に差を広げられてしまった。さらに自陣でペナルティ、PGで加点を許す(12-25)という悪い流れが続いた。
流れを引き戻したいキヤノンは10分にSH福居を投入したが、15分にFL嶋田、17分にはCTBベネットと立て続けにシンビン(10分間の退場)となってしまった。厳しい時間帯だったがなんとか耐え、2人少ない状況でも相手に許したのは1PGだけ。数的優位なヤマハの攻めをキヤノンは粘り強くディフェンスし、マイボールになれば果敢にアタックするも、さすがに2人の差は大きくなかなかトライには繋がらない。残り12分、2人がピッチに戻り反撃に転じたいところだったが、逆にヤマハにトライを奪われ12-33と点差が開いてしまった。
意地を見せた宇佐美のトライ
このままでは終われないキヤノンは37分、ようやくチャンスを掴みヤマハ陣に進攻。ヤマハゴール前10m付近でヤマハのペナルティ。ここでも橋野はすぐにタッチキックを選択した。ラインアウトから橋野がボールをキープ、ラックから出たボールをSH福居が得意のパスダミーで相手ディフェンスをかわしてゲイン。倒れながら浮かしたボールにLO宇佐美がタイミングよく飛び込み、腕を一杯に伸ばしてボールをゴールライン上に叩きつけた。「トップリーグで初めてのトライです。なんとか手が届きました。手が長くて良かったです。ただ、もう1本トライを取ってボーナスポイントが欲しかったところだったので、その時は嬉しいという気持ちはありませんでした」(宇佐美選手)。
原田のキックも決まり19-33。もう1本を狙いアタックを続けたが、相手にボールが渡ってしまい攻撃もそこまで。勝ちたい試合だったが空回り、苛立ちと焦りから反則が多くなり自ら流れを壊してしまった。今日の課題を自覚し、また今日のような試合をトーナメントが始まる前に経験したことをポジティブに捉え、1月9日から始まるLIXILCUP(優勝をかけた順位決定トーナメント戦)に向けて新たな準備が始まる。
この試合での勝ち点は0、総勝ち点は25のままでグループBの4位となりました。
以上の結果から、次回は1月9日(土)13時より、グループAの1位となったパナソニックワイルドナイツとの試合が、ニッパツ三ツ沢球技場(神奈川・横浜)で行われます。
ぜひ会場へ足を運んでいただき、熱い応援をよろしくお願いいたします。
インタビュー
●ヤマハのラインアウトからの攻撃を阻止したFLアイブス ジャスティン選手
ヤマハの武器であるモールからのアタックにはうまくディフェンスができました。逆にキヤノンのモールからのアタックがうまくできなかったことは残念でしたし、今後の改善が必要な部分です。トーナメント戦に向けてまず規律を守ること、お互いを信じてシステムをしっかり実践しゲームプラン通りの試合をすることが重要だと思っています。
●毎試合会場を沸かせるFBウィリー・ルルー選手
どのチームも調子が悪い時があるもので、キヤノンにとって今日がその日だったということだと思います。後半は相手が8割くらいボールを持っていたという感じだったので、チャンスを作る機会が殆どなかったです。次からはノックアウト方式の戦いになるので、対戦相手を良く理解して試合に臨みます。
インタビュー
永友監督
「今日はたくさんの応援を頂き本当に有難うございました。先週の勝利など、いい流れでリーグ戦最終戦を迎えられたので、今日の試合は非常に残念な結果でした。規律の部分は試合前からテーマにしていたのですが、3枚もイエローカードを出して試合を壊してしまったことを申し訳なく思っています。しかし前半の戦い方には明るい材料が多くあり、自分たちがどこで戦えるかも改めてわかりました。トーナメントに向けてネガティブになることなく、反省を活かしてしっかり戦いたいと思います。リーグ戦を通じて各選手の実力は確実に上がってきています。自信を持ってトーナメント戦に臨みたいと思います。」
橋野キャプテン
「前半でいい流れが作れたのですが、後半に自陣のペナルティで流れを壊してしまいました。またヤマハさんの圧力が強く、いつもなら出せるボールが出てこなかったり、レフリーとのコミュニケーションがうまくできなかったり、とにかく反則が多く厳しい試合になってしまいました。そんな中でも次に繋がる部分もありました。反省すべきところを反省し、来年1月9日から始まる優勝をかけた順位決定トーナメントに向けてしっかり準備を進めていきます。トーナメント戦で勝ち、キヤノンの新しい歴史を作るように頑張ります。」