MATCH試合

2016.01.23 sat 1月23日(土)

2016.01.23
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
17
FULL
TIME
48
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
横浜E
1月23日(土) パロマ瑞穂ラグビー場
1月23日(土) パロ瑞ラ
トヨタ

試合概要

キックオフ日時2016.01.23 (土) 14:00
試合会場パロマ瑞穂ラグビー場
所在地愛知県

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
トヨタ
17 14 前半 27 48
3 後半 21
前半 後半
2 0
2 0
0 0
0 1
0 0
2 T 6
2 G 6
0 PT 0
1 PG 2
0 DG 0
前半 後半
3 3
3 3
0 0
2 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
菅原崇聖 1 PR 1 吉田康平
庭井祐輔 2 HO 2 上野隆太
城彰 3 PR 3 ルアーン・スミス
日高駿 4 LO 4 谷口智昭
宇佐美和彦 5 LO 5 北川俊澄
アイブスジャスティン 6 FL 6 槇原航太
カール・ロウ 7 FL 7 杉本晃一
アダム・トムソン 8 NO.8 8 安藤泰洋
天野寿紀 9 SH 9 麻田一平
橋野皓介(キャプテン) 10 SO 10 文字隆也
小野澤宏時 11 WTB 11 城戸雄生
三友良平 12 CTB 12 タウモエピアウシリベヌシィ
藤近紘二郎 13 CTB 13 イェーツスティーブン
森谷直貴 14 WTB 14 彦坂匡克
和田拓 15 FB 15 ロビー・ロビンソン
金子大介 16 R 16 彦坂圭克
東恩納寛太 17 R 17 中村嘉樹
レイルアマーフィー 18 R 18 高橋洋丞
菊谷崇 19 R 19 レナルド・ボスマ
杉永亮太 20 R 20 荒木達也
福居武 21 R 21 滑川剛人
林大成 22 R 22 竹田宜純
マイケル・ボンド 23 R 23 松下馨

トヨタ自動車の気迫に圧倒され最終戦は飾れなかったが、過去最高の6位でシーズン終了

順位決定トーナメント5、6位決定戦の相手は、つい1か月前に、フレッシュなメンバーで撃破したトヨタ自動車ヴェルブリッツ(以下トヨタ自動車)。舞台は、トヨタ自動車のホームグラウンド、パロマ瑞穂ラグビー場。地元で雪辱に燃える相手にイーグルスはどう立ち向かうのか? いろいろな意味で厳しい戦いになることが予想されたが、その不安が的中した。
「タフなゲームになることはわかっていたので、いいスタートを切りたかったが、逆に、向こうにいいスタートを切られた」とカール・ロウが言うように、気持ちを前面に押し出して前進してくるトヨタ自動車にイーグルスは開始直後から攻め込まれる。
それでも前半は、小野澤宏時の今シーズン初トライなど2トライを返し、大きく引き離されることはなかった(前半14-27)。
しかし、後半は、アタック、ディフェンス両方で自ら再三ミスを犯してしまったことで、トヨタ自動車をさらに勢いづかせてしまった。後半は終始、トヨタ自動車にペースを握られ、イーグルスは1PGのみの3点だったのに対し、トヨタ自動車は3トライ3ゴールの21点。最終的に17対48で敗れ、今シーズンの最終戦を勝利で飾ることはできなかった。

前半

先制トライを奪われるも、小野澤の今季初トライで反撃

キックオフ直後から、いきなり自陣に釘付けとなったイーグルス。トヨタ自動車の猛攻を必死に凌ごうとしたが、勢いに乗る相手の縦突進を止めきれず、開始3分に先制トライを奪われる(G成功で0-7)。 イーグルスもすぐさま反撃。相手陣右サイド10ヤード地点から左に展開。左サイドに張っていたWTB小野澤宏時へのキックパスが見事に決まり、そのまま小野澤が左隅に抑えてトライ。左隅からの三友良平のゴールキックも鮮やかに決まり、あっさりと追いついた。

勝利への執念を燃やしたイーグルだったが…

過去数多くのトライを量産してきた小野澤のイーグルスでの公式戦初トライを何とか勝利に結び付けたい。そんな思いに駆られたのか、トライ後は激しいファイトを見せたイーグルスだったが、自ら犯したミスでピンチを招く。
13分にPGを決められ(7-10)、15分にはキックオフのミスによるセンタースクラムから攻め込まれ、トライを献上(G成功で7-17)。さらに22分にPG、27分にトライを奪われて(7-27)、その差は20点になった。 しかし、イーグルスは気持ちを切らさず、反撃を試みる。SO橋野晧介の効果的なキックで相手陣深くに攻め込み、33分にはアダム・トムソンのトライで7点を返し、14-27で前半を折り返した。

後半

開始5分に得たトライチャンスをものにできず

開始早々、三友のPGが成功(17-27)するなど、後半はいい形でスタートしたイーグルス。5分には、トヨタ自動車のコラプシングで得たPKを、この日、好キックを連発していた橋野が相手陣深くに蹴り込み、絶好のトライチャンスを得た。しかし、フェーズを4~5回重ねたものの、トヨタ自動車の粘っこいディフェンスに行く手を阻まれ、ゴールラインを割れず。この後、トヨタ自動車が息を吹き返したことを考えると、このチャンスを生かしきれなかったことがつくづく悔やまれる。

後半10分過ぎからは見せ場も作れず敗戦

チャンスをつぶした後は、再びトヨタ自動車のペースに。9分に、ハイパントの処理にもたつき、ターンオーバーされてそのままゴールに持ち込まれる(G成功で17-34)。さらにその3分後の12分、相手BKにあっさりラインブレークされて7点を奪われた(17-41)。問われるのは勝つか、負けるかのみ。4トライ以上も、7点差以内も意味がないトーナメント戦。3トライ3ゴールでも追いつかない24点差がついたこの時点で、気持ちが切れてしまったのだろう。その後はほとんど見せ場をつくれないまま、ノーサイドの笛を聞くことになった。
最終順位は昨シーズンの7位を上回る6位。短期決戦という難しい戦いの中で、この成績は十分に誇れるべきものだが、「勝って終わりたかった」(橋野)というのが、全メンバーの偽らざる気持ち。その悔しさを来シーズンにぶつけてもらいたい。

この試合をもって今シーズンの公式戦が全て終了となりました。たくさんのご声援をいただき誠に有難うございました。
キヤノンイーグルスはさらなる高みを目指し、皆さんのご期待に沿えるチームになるように頑張ります。来シーズンのキヤノンイーグルスにご期待ください。

インタビュー

●FLとして先発出場したカール・ロウ

「今日もいつも通り、『一つひとつのプレーをハードにやる』ということを意識してプレーをしました。自分ではチームのみんなに認めてもらえるパフォーマンスができたのではないかと思います。また、今日もアウェイであるにもかかわらず、応援に来てくれた多くのファンに感謝したいです。皆さんの応援にどれだけ勇気づけられたことか。残念ながらチームは優勝できませんでしたが、私自身は素晴らしい経験ができたと思っています。」


●先発出場で今シーズン&キヤノンでの初トライ(トップリーグ通算109個目のトライ)を挙げたWTB小野澤宏時

「シーズン最後の試合だったので何とか勝ちたかった。とても残念です。個人的には、この最終戦にグラウンドに立てたこと、また大きなケガがなくここまでこれたことに喜びを感じています。試合に出れば出たで、あれもしたい、これもしたいという欲が出てきます。来シーズンはもう一つ上を目指して頑張りたいと思います。」


●バイスキャプテンとしてチームを支えたCTB三友良平

「いい終わり方ができず、今は残念な気持ちでいっぱいです。でも、単に悔しがっているだけではなく、来シーズンにつなげるためにも、今日の試合をしっかり分析して、反省すべきところは反省したいと思います。個人的にも今シーズンは体の状態がもうひとつで、あまりいいプレーができませんでした。来シーズンは常に万全の状態でグラウンドに立っていられるようにしたいと思っています。」


●今シーズン全試合に先発出場したSH天野寿紀

「今シーズンを振り返って、個人的には、トップリーグの全試合に出させてもらったことで素晴らしい経験ができたと思っています。しかし、試合に出た以上、チームを勝利に導くというのが僕の仕事。そういう点では、チームに迷惑をかけてしまったと反省しています。具体的には、フィジカルの面では通用した部分はあったけど、一つひとつの判断であるとか、パスやキックの精度などはまだまだ。チームを勝利に導けるスクラムハーフになれるよう、さらなる努力をしていきたいと思います。」


インタビュー

永友監督

「今日は、トヨタ自動車さんの素晴らしいラグビーに完全にやられてしまいました。ある意味、イーグルスの真価を問われる試合だと思っていたので非常に悔しい気持ちでいっぱいなんですが、来シーズンに向けていい宿題をもらったと前向きに考えて、この敗戦を今後に生かしたいと思います。今シーズンを振り返ってみて、結果的には6位と、昨シーズンを上回ることができましたが、私自身は優勝を目標にしていたので、自分自身に腹立たしさを感じています。ただその一方で、シーズンを通して選手の成長を感じることができましたし、いくつかの部分で手応えを感じたシーズンでした。来シーズンは、今シーズン達成できなかった“優勝”に向けて、さらなる努力を積み重ねていきたいと思います。」


橋野キャプテン

「今日の試合は1対1のフィジカルの部分で負けてしまい、自分たちのラグビーがまったくできませんでした。シーズン最終戦がこんな試合になってしまい、とても残念です。今シーズンは、“チャンピオン”を目標に掲げてスタートしたものの、春の練習試合、プレシーズンマッチと不甲斐ない試合が続き、不安を覚えながらシーズンに突入したわけですが、コーチやスタッフの指導を信じてやることで、昨シーズンを上回る結果を残すことができました。とはいえ、チャンピオンには届かなかったのは事実。上位チームと比べて何が足りなかったのかを分析して、来シーズンの戦いに挑みたいと思います。ファンの皆さま、今シーズンも熱い声援を送っていただきありがとうございました。」