MATCH試合
2016.12.18 sun 12月18日(日)

イーグルス
TIME
試合概要
キックオフ日時 | 2016.12.18 (日) 11:30 |
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試合会場 | 秩父宮ラグビー場 |
所在地 | 東京都 |
試合記録
横浜E |
NEC |
|||
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45 | 38 | 前半 | 7 | 21 |
7 | 後半 | 14 |
前半 | 後半 |
---|---|
5 | 1 |
5 | 1 |
0 | 0 |
1 | 0 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
6 | T | 3 |
6 | G | 3 |
0 | PT | 0 |
1 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
1 | 2 |
1 | 2 |
0 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
東恩納寛太 | 1 | PR | 1 | 瀧澤直 |
庭井祐輔(キャプテン) | 2 | HO | 2 | 臼井陽亮 |
山路泰生 | 3 | PR | 3 | 田中光 |
菊谷崇 | 4 | LO | 4 | 小野寺優太 |
アニセサムエラ | 5 | LO | 5 | 廣澤拓 |
植松宗之(バイスキャプテン) | 6 | FL | 6 | スコット・ヒギンボッサム |
嶋田直人 | 7 | FL | 7 | 細田佳也 |
アダム・トムソン | 8 | NO.8 | 8 | ジョージ・リサレ |
天野寿紀 | 9 | SH | 9 | 茂野海人 |
ジャン・クロード・ルース | 10 | SO | 10 | 田村優 |
ハヴィリリチャードアファ | 11 | WTB | 11 | 後藤輝也 |
三友良平 | 12 | CTB | 12 | ジョーダン・ペイン |
ティム・ベネット(バイスキャプテン) | 13 | CTB | 13 | 釜池真道 |
橋野皓介 | 14 | WTB | 14 | 松浦康一 |
ウィリー・ルルー | 15 | FB | 15 | 吉廣広征 |
山本貢 | 16 | R | 16 | 川村慎 |
五十嵐優 | 17 | R | 17 | 猪瀬佑太 |
上田聖 | 18 | R | 18 | 土井貴弘 |
日高駿 | 19 | R | 19 | ニック・ロス |
杉永亮太 | 20 | R | 20 | 村田毅 |
髙城良太 | 21 | R | 21 | 櫻井朋広 |
野口裕也 | 22 | R | 22 | 森田洋介 |
小野澤宏時 | 23 | R | 23 | アマナキ・サヴィエティ |
前半怒涛の5トライ5ゴールでNECを圧倒、勝ち点5をゲットし9位に浮上!

10月29日の宗像サニックス戦以来、約2カ月ぶりの秩父宮ラグビー場。相手は、勝ち点20で並ぶNECグリーンロケッツ(以下NEC)。午前11時半、快晴、無風の聖地にキックオフを告げるホイッスルが鳴り響いた。
先制したのは、キヤノンイーグルス。自陣22mから攻め上がり、FBウィリー・ルルーが相手ディフェンスの背後に転がしたボールを自分で拾ってトライ(ゴール成功で7-0)。この先制点で勢いに乗ったイーグルスは、13分、16分、18分とトライを重ね(すべてゴール成功で28-0)、あっという間にNECを突き放した。28分に1トライ1ゴールを返されるも32分(トライ&ゴール)、41分(PG)に追加点。前半は38-7で折り返した。
後半も序盤はイーグルスペースで試合が進んだが、なかなかゴールを割れず。次第に流れが悪くなり、後半25分にトライを奪われる(ゴール成功で38-14)。30分にはCTB野口裕也のトライで7点を加えたが、31分にはノーホイッスルトライで7点を失う。その後もNECにディフェンスラインを切り裂かれ絶体絶命のピンチを迎えたが、何とかしのぎ切り、勝ち点5をゲットした。マン・オブ・ザ・マッチには、好タックルが光った"頼れるキャプテン"庭井祐輔が選ばれた。

前半
ブレイクダウンを支配したイーグルス。BKも縦横無尽に駆け抜ける
NECキックオフで始まったこの試合。開始早々からイーグルスがいいテンポでフェーズを重ねる。4分のファーストスクラムでも低い押しで相手のオフサイドを誘発するなどゲームをコントロール。待望の先制点を挙げたのは開始7分。自陣22m付近のラインアウトから左に展開。敵陣に駆け上がったルルーがディフェンスの背後にボールを転がし、NECディフェンスがハンブルしたボールを自身で奪い取り左中間にトライ(ゴール成功で7-0)。その5分後、今度は、SOジャンクロード・ルースがディフェンスの背後に蹴ったボールをCTB三友良平が拾い上げてトライを奪った(ゴール成功で14-0)。さらにその3分後、相手のタッチキックをクイックで投入。ルースからパスを受けたルルーが自陣10m付近から相手ディフェンス数人をスピード&ステップで抜き去ってトライ(ゴール成功で21-0)。さらにその2分後、自陣22m付近から左へ展開。外に開いていたNo.8アダム・トムソンがロングゲインをしたあと、WTBハヴィリ リチャードアファに絶妙のラストパス。リチャードアファが左隅に飛び込み、何と前半20分で28点差をつけた。

5トライ5ゴール1PGで前半を折り返す
今までとは別人のように生き生きとしていたこの日のイーグルス。前半28分、ハーフウェイ付近のラックから右に展開されて初トライを奪われた(28-7)が、いつものように崩れない。その4分後の32分、NECのハイパントをルルーがハーフウェイ付近でキャッチ。ルルーからのパスを受けたCTBティム・ベネットがそのまま走り抜きチーム5本目となるトライをゲット(ゴール成功で35-7)。41分にはルースが右45度・30mのPGを決めて38-7で前半を折り返した。
後半
後半の入りは今一つ。先にトライを奪われる
後半も先にトライを奪い、NECの戦意を喪失させて勝ち点5を確実なものにしたかったイーグルスだが、攻め込んではミスが出るといういつもの悪い癖が出始める。一方のNECも、“猛反撃に出る”という姿勢は見られなかったのだが、イーグルスがミスを重ねているうちに次第に流れはNECに。そんな中で迎えた後半25分、自陣ゴール前のラックから左に回され、あっさりトライを奪われる(ゴール成功で38-14)。

必死の守りで勝ち点5をゲット
ようやく目が覚めたイーグルスもここから反撃。後半30分、敵陣22m付近でラインに回ったボールを、ルースがディフェンスの背後にショートパント。すこし球足が長すぎたように見えたが、後半26分からベネットに代わってCTBに入っていた野口裕也が素晴らしいスピードでボールに追いつきインゴールで抑えてトライ(ゴール成功で45-14)。しかしその直後、キックオフのボールをキャッチされ、そのまま走られてトライを奪われ(ゴール成功で45-21)、再びトライの差は3に。その直後にもラインブレイクされ、あわやというところまでボールを運ばれたが、ルルーの必死のディフェンスでゴールラインを死守。このプレーでルルーはイエローカードをもらってしまうが、残り時間(約7分)を14人で守り切って勝ち点5をゲットした。楽勝のようだが、最後はひやひやさせられたこの日のゲーム。次はスカッとした試合を期待したい。
次戦は、12月24日(土)、2週続けての秩父宮ラグビー場での試合になります。相手は、クボタスピアーズ。クボタは、今季5勝6敗1分、勝ち点24と、イーグルス(5勝7敗、勝ち点25)とは激しい順位争いを繰り広げています。絶対に負けられない戦い。ぜひ会場へ足をお運びいただき、熱い応援をよろしくお願いいたします。
インタビュー
●キレキレのランで相手ディフェンス翻弄。自らも2トライをあげたFBウィリー・ルルー
今日は良いできでした。マン・オブ・ザ・マッチがもらえるかなと思いましたが、選考委員の基準とは違っていたんでしょうね(笑)。冗談はともかく、今日は私も、チームもいいプレーができたと思います。一番良かったのは、FWがセットピースを含めいいボールを出してくれたこと。FWのおかげで何度もこっちに流れが来ましたからね。また、BKも良くコミュニケーションが取れていたと思います。後半33分でシンビンを受けてしまいましたが、あれはギリギリのプレー。反則するのはいけないことだと思いますが、必死に止めに行ったので仕方がなかったと思っています。
●久しぶりの先発出場。得意のキックで15得点を稼いだSOジャン・クロード・ルース
8本蹴って外れたのは1本。キックはなかなか良かったと思います。試合の方も、前半はほぼプラン通り。やることを決めて、その通りにできたのが勝利につながったのだと思います。全員のコミュニケーションも良く取れていました。ルルーとのコンビネーションも上手くいきました。彼とは同じ国(南アフリカ)の出身ということもあって、ラグビーについての考え方が似ているので、いい意味でお互いにカバーしあえる。これからも2人でチームを盛り上げていきたいです。
●復帰初戦で存在感を示したCTBティム・ベネット
2カ月ぶりにチームのみんなとプレーできることをすごく楽しみにしていました。久しぶりだったけど、スムーズにゲームに入っていけてホッとしています。今日はナイスゲームで、特に前半の素晴らしい試合運びで、我々の持っている力を証明できたと思います。途中交替は予定通りの行動、全然問題ないですよ。次の試合もいいパフォーマンスが発揮できるように頑張ります。
●この日もLOで先発出場し、チームを盛り上げたベテラン菊谷崇
今日はうちが良かったというよりも、相手の調子が上がっていなかったのではないかと思います。午前中のキックオフというのが響いたのかも知れませんね。もともとブレイクダウンでファイトしてくるチームではなく、外に人数をかけてくるチームなんですが、今日は外の人数が少なかったです。僕自身は最初から飛ばしました。ハーフタイムで日高(駿/LO)に、「何分からいく?」と聞いたら、「10分(後半)から行きます」と言ってくれたんで、それまでは頑張ろうと(笑)。それにしても今日勝てたのは大きい。来週直接当たるクボタさんが昨日勝って5勝、勝ち点を24まで伸ばしていたのを知っていましたから。来週も、さらに順位を上げるためにも絶対に勝ちたいと思います。
●好ディフェンス&今季初トライを挙げたCTB三友良平
今日は、タテに突っ込んでスペースができたところでヨコに振るというラグビーができました。そういうラグビーができたのも、FWがいいボールを出してくれたおかげ。生きたボールが多かったのでBKも動きやすかったです。久々の深谷ライン(三友が深谷高出身で、途中出場のCTB野口裕也が正智深谷出身)も楽しめました。「同じ年のライバルのトライはとてもうれしかった」と野口に伝えておいてください(笑)。残りは3試合、気を引き締めて、目の前の試合を一つ一つしっかり戦っていきたいと思います。
●インパクトあるプレーを見せ、イーグルス入団後公式戦初トライをマークしたCTB野口裕也
トライのプレーは、裏に蹴るというサインが出ていたので思いっ切り走りました。キックがちょっと長めだったし、ディフェンスもそれなりにいたので、僕の足では追いつけないだろうと思っていたのですが、うまい具合に手にスッポリ。本当にラッキーでした。これまでSOで出場のチャンスをもらうことが多かったのですが、もともとのポジションはCTB。慣れ親しんだポジションだったせいか、体の動きも良かったような気がします。
インタビュー
永友監督

前半の入りが良かったのが今日の勝因だと思います。あらかじめ、プッシュアウトしてくる(アタックしてくる選手を外へ追い出してくる)というNECさんのディフェンスの特徴を考慮し、ヨコではなくタテのスペースをつくというゲームプランを立てていたのですが、選手たちがプラン通りというよりも、個々の判断で相手ディフェンスを見事に崩してくれました。そういう意味で選手たちの成長を感じた試合でもありました。また、ディフェンスに関しても、一人一人がきちんと自分の仕事ができていたと思います。その部分でも、選手たちを大いに褒めてあげたいと思います。細かい部分では修正点も多く、未熟な部分があることも露呈してしまいましたが、勝って反省できるということはありがたいことです。時間はあまりありませんが、しっかり修正して次の試合に臨みたいと思います。
庭井キャプテン

開始早々から自分たちのやりたいことができました。ブレイクダウンでもそれほど人数をかけないでボールキープができたし、ディフェンスでもファーストタックラーがゲインラインの前で相手を止めるなど、一人一人がいい仕事をしていたと思います。ただ、後半少しほころびが生じてしまい点差を詰められてしまったところは大いに反省したいと思います。次の試合もすぐやってきますので、しっかりと準備して臨みたいと思います。マン・オブ・ザ・マッチに関しては、「僕以外の人がもらうべき」ではないかと思いましたが、せっかく選んでいただいたので、素直に喜ぼうと思います(笑)。