MATCH試合

2023.03.03 fri 第10節

3.3 FRI
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
22
FULL
TIME
22
静岡ブルーレヴズ
静岡ブルーレヴズ
横浜E
第10節 秩父宮ラグビー場
第10節 秩父宮
静岡BR

ハイライト

試合概要

キックオフ日時2023.03.03 (金) 19:00
試合会場秩父宮ラグビー場
所在地東京都
天候晴れ/微風
ピッチ状態良好
入場者数5,929人

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
静岡ブルーレヴズ
静岡BR
22 15 前半 8 22
7 後半 14
前半 後半
2 1
1 1
0 0
1 0
0 0
3 T 3
2 G 2
0 PT 0
1 PG 1
0 DG 0
前半 後半
1 2
0 2
0 0
1 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
岡部崇人 1 PR 1 河田 和大
庭井祐輔 2 HO 2 日野 剛志
杉本達郎 3 PR 3 伊藤 平一郎
マックス・ダグラス 4 LO 4 アニセ サムエラ
コリー・ヒル 5 LO 5 マリー ・ダグラス
シオエリ・ヴァカラヒ 6 FL 6 マルジーン ・イラウア
嶋田直人 7 FL 7 ジョーンズ リチャード剛
シオネ・ハラシリ 8 NO.8 8 クワッガ ・スミス
ファフ・デクラーク 9 SH 9 ブリン ・ホール
田村優 10 SO 10 家村 健太
竹澤正祥 11 WTB 11 伊東 力
梶村祐介 12 CTB 12 ヴィリアミ ・タヒトゥア
ジェシー・クリエル 13 CTB 13 小林 広人
イノケ・ブルア 14 WTB 14 槇 瑛人
小倉順平 15 FB 15 キーガン ・ファリア
川村慎 16 R 16 平川 隼也
安昌豪 17 R 17 泓 城蓮
松岡将大 18 R 18 茂原 隆由
コーバス・ファンダイク 19 R 19 桑野 詠真
杉永亮太 20 R 20 舟橋 諒将
山菅一史 21 R 21 吉沢 文洋
エスピー・マレー 22 R 22 サム ・グリーン
松井千士 23 R 23 庄司 拓馬

イーグルス、静岡ブルーレヴズにリードされるも終盤同点に追いつき22-22のドローに持ち込む

交流戦終盤となった3月3日(金)のリーグワン第10節、前節まで3連勝と好調を維持し4位の座を守った横浜キヤノンイーグルスは、今回のホストスタジアムである秩父宮ラグビー場に静岡ブルーレヴズ(同8位)を迎えて対戦した。

プレーオフトーナメント進出の権利が得られる4位以上を保ち続けるためには今後1試合も落とせない、という緊張感が漂うなか4連勝を目指して臨んだ今シーズン初のナイトゲームには平日にもかかわらず5,929人のファンが詰めかけ、熱戦の行方を見守った。

■前半

先制を許すもNO.8シオネ・ハラシリのトライで逆転

前半、イーグルスは開始早々の4分に相手にPGを決められ0-3と先制を許す。しかし15分、敵陣ゴール前のマイボールスクラムを起点にフェーズを重ねていくと、ラックからSHファフ・デクラークのパスを受けて勢いよくインゴールへ飛び込んだNO.8シオネ・ハラシリがトライ。SO田村優のゴールも成功し、イーグルスが7-3と逆転する。

その後は度々チャンスを作りながら思うようにスコアへ結び付けられない時間帯が続いたものの、29分にはSO田村がPGを決めて10-3とする。

SO田村優がトライを決めて15-8とリードして前半を終える

さらに35分、敵陣深い位置でのラインアウトからまずはモールを組んで前進し、そこからフェーズを重ねて相手ディフェンスを崩すと、ラックからSHデクラークのパスを受けたSO田村がトライ。15-3とさらにリードを広げる。

前半終了間際の38分には相手に初トライを許したものの、イーグルスは15-8と7点をリードして試合を折り返す。

■後半

相手に2トライを許し15-22と7点ビハインドに

後半もトライを重ねていきたいイーグルスは序盤からチャンスを作り続けるが、ミスやペナルティなどで追加点を奪えないまま後半中盤を迎える。

すると21分には相手に2トライ目を許し15-15と同点に追いつかれ、31分にもトライを決められ15-22と勝ち越しを許してしまう。

WTB 竹澤正祥のトライとSO小倉順平のゴールで同点に追いつきドロー

残り約8分で7点を追う形となったイーグルスは33分、相手のキックをWTB 竹澤正祥がキャッチすると、そのパスを受けた途中出場のFBエスピー・マレーが持ち前のステップとランで大きく前進。そして外側で追走していたWTB竹澤がFBマレーのラストパスを受けてトライを決める。SO(先発時は FB)小倉順平のゴールも成功し、イーグルスが22-22の同点に追いつく。

試合終了間際の39分にはPGで勝ち越しのチャンスを得たものの、SO小倉のキックは左に逸れて不成功。その後もイーグルスは最後まで攻めたものの、22-22のドローで試合終了を迎えた。

惜しくも勝利はならなかったイーグルスだが、この引き分けにより勝ち点2を獲得し、6勝2敗2分けで総勝ち点を33として4位をキープした。交流戦最終戦となる3月12日(日)の第11節は6位の三菱重工相模原ダイナボアーズと敵地で対戦する。「自分たちが納得できるようなパフォーマンス」(沢木敬介監督)で次こそ勝利を掴み取る。

■監督・選手インタビュー

■沢木敬介監督

見ている側もやっている側も非常にストレスの溜まる試合でした。ただ、今日の我々のパフォーマンスが実際よくなかったのは確かです。言い訳を探すことなく、自分たちにベクトルを向けてもう一度成長していきたいと思います。そのためにも来週の試合で勝って、自分たちが納得できるようなパフォーマンスをする必要があります。チームとしてもっとクリアな視点も持てるように、という思いでハーフ団を(早いタイミングで)変えて、結果的には流れを取り戻すことはできませんでしたが、出場した選手が情熱を持ってプレーしていた点は評価したいと思います。

■CTB梶村祐介キャプテン

タフな試合になるとわかっていたのですが、自分たちが用意してきたことができませんでした。ボールを持ちながらジャッカルなどで何度か流れを止められたので「ブレイクダウン周りをクリアにしよう」という話をしましたが、それでもボールを簡単に手離したり、時間や点差を考えてプレーできなかったことが反撃しきれなかった要因です。また1週間、自分たちに矢印を向けて準備していこうと思いますし、自分も含め各自のパフォーマンスを見つめ直して(この試合を)個人としてもチームとしてももう一度成長できる機会にしたいと考えています。

■80分間フル出場し激しいFW戦を戦い抜いたLOコリー・ヒル

ブレイクダウン周りで結果的に我々が劣勢に回る形になってしまいフラストレーションが溜まる試合になりましたが、そんな状況でも「落ち着いてプレーしよう」と話をしました。相手に逆転された場面でも「ここが頑張りどころだぞ」と語りかけ、みんなが立ち上がってくれました。特にリザーブのメンバーがすごくいい仕事をしてくれて、みんなであきらめずに戦い続けたからこそ同点で終えられたのだと思います。私個人としては久しぶりに80分間出場することができ、体力面での充実を感じています。まずは体を休めて、次の試合に向けて頑張っていきたいです。

■トライアシストを決めるなど攻守ともに活躍したSHファフ・デクラーク

厳しい試合になると覚悟していましたが、相手は驚くほどディフェンスが強く、ブレイクダウンでプレッシャーを受けてしまい、流れをつかめませんでした。我々は前半の出来は良く、後半20分ごろまでは良かったのですが、なかなか得点につなげられませんでした。最後まで戦い抜きたかったので(後半18分での)交代は残念でしたが、リザーブの選手がしっかり戦えるように手伝っていかなければなりません。ここまでいい試合をしてきましたが、こうした接戦やドローは現実を見直すことにつながります。まだまだ試合は続きますので、今後につなげていきたいと思います。

■試合終盤に同点につながる殊勲のトライを決めたWTB竹澤正祥

相手がキックを多用してくることは予想していましたので、1週間しっかりハイパントキャッチを練習して、それにより自信を持って試合に臨むことができました。(後半33分の自身のトライは)練習でしっかりやってきた形です。(味方に)1回渡して、自分はステイして、ゲインしたところで最後は自分がトライまで持っていく、という練習をやってきました。WTBは外国人選手も多いですが、自分の持ち味を生かして(チーム内で)勝負しています。タックルも含めフィジカルでは絶対に負けたくないですし、その点はもっと伸ばしていきたいと考えています。