MATCH試合

2024.03.15 fri 第10節

3.15 FRI
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
26
FULL
TIME
29
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
横浜E
第10節 秩父宮ラグビー場
第10節 秩父宮
S東京ベイ

ハイライト

試合概要

キックオフ日時2024.03.15 (金) 19:00
試合会場秩父宮ラグビー場
所在地東京都
天候晴れ/微風
ピッチ状態良い
入場者数8,910人

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
S東京ベイ
26 19 前半 8 29
7 後半 21
前半 後半
3 1
2 1
0 0
0 0
0 0
4 T 4
3 G 3
0 PT 0
0 PG 1
0 DG 0
前半 後半
1 3
0 3
0 0
1 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
岡部崇人 1 PR 1 海士広大
庭井祐輔 2 HO 2 スカルク・エラスマス
杉本達郎 3 PR 3 オペティ・ヘル
マックス・ダグラス 4 LO 4 ヘルウヴェ
マシュー・フィリップ 5 LO 5 デーヴィッド・ブルブリング
コーバス・ファンダイク 6 FL 6 ピーター・ラピース・ラブスカフニ
嶋田直人 7 FL 7 末永健雄
アマナキ・レレイ・マフィ 8 NO.8 8 ファウルア・マキシ
天野寿紀 9 SH 9 藤原忍
田村優 10 SO 10 岸岡智樹
竹澤正祥 11 WTB 11 金秀隆
梶村祐介 12 CTB 12 立川理道
ローハン・ヤンセ・ファンレンズバーグ 13 CTB 13 リカス・プレトリアス
ヴィリアメ・タカヤワ 14 WTB 14 根塚洸雅
小倉順平 15 FB 15 島田悠平
中村駿太 16 R 16 江良颯
安昌豪 17 R 17 紙森陽太
祝原涼介 18 R 18 北川賢吾
リアキマタギ・モリ 19 R 19 JD・シカリング
シオネ・ハラシリ 20 R 20 トゥパフィナウ
荒井康植 21 R 21 古賀駿汰
エスピー・マレー 22 R 22 廣瀬雄也
イノケ・ブルア 23 R 23 ハラトア・ヴァイレア

イーグルス、昨季王者クボタスピアーズ船橋・東京ベイに勝利目前で逆転を許し26-29で敗れるも勝ち点1確保

交流戦も残すところ2試合と大詰めを迎えた3月15日(金)のジャパンラグビー リーグワン第10節。前節に続きホストゲームに臨んだ5位(前節終了時点)の横浜キヤノンイーグルスは、昨シーズン王者で今シーズンは同7位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦した。

昨シーズンは2度対戦し、1敗1分けと勝利を掴むことができなかった相手との重要な一戦の舞台となった東京・秩父宮ラグビー場には、平日開催のナイトゲームにもかかわらず8,910人もの観客が集結し、最後までスタンドから声援を送り続けた。

■前半

相手に先制を許すもWTB竹澤正祥のトライですぐさま逆転

前半開始早々の前半2分に相手にPGを決められ0-3と先制を許したイーグルスだが、動じることなく反撃に転じる。

10分、敵陣深い位置でのマイボールラインアウトを起点にフェーズを重ねると、FB小倉順平のパスを左大外で受けたWTB竹澤正祥が持ち前の強靭なフィジカルを活かしてインゴールまで猛進し、トライ。5-3と早速逆転に成功する。

3点ビハインドからCTBファンレンズバーグとWTBタカヤワのトライで再びリード

20分には相手にトライを許し5-8と逆転されたものの、33分、イーグルスは再び敵陣でのマイボールラインアウトからSO田村優が前方へキックパスを放ち、絶好のタイミングで走り出していたCTBローハン・ヤンセ・ファンレンズバーグがそのボールに追いついてトライ。SO田村のゴールも成功し、イーグルスが12-8と再逆転に成功する。

さらに前半終了間際の39分、イーグルスは敵陣でフェーズを重ねて前進し、FLコーバス・ファンダイクのパスを受けたWTBヴィリアメ・タカヤワが右タッチライン際を一気に駆け抜けてトライ。

イーグルスが19-8とリードを11点に広げたところで前半終了のホーンが鳴り響いた。

■後半

WTBタカヤワのこの日2トライ目で18点差・3トライ差に

後半キックオフ後も前半の勢いを保ちながら攻めるイーグルスは2分、敵陣でテンポよくパスを回すと、CTBファンレンズバーグのパスから再びWTBタカヤワが相手ディフェンスの手薄な右隅のエリアを駆け抜け、タックルをかわしながら自身2本目のトライ。

スコアを26-8とし、トライ差も3としてボーナスポイント獲得が狙える状況に持ち込む。

18点リードから3連続トライを許しまさかの逆転負け

勝利を確実にしたかに見えたイーグルスだったが、後半24分に相手に2トライ目を決められると、試合終了寸前の37分に、さらには39分にも連続トライを決められ、26-29。最大18点リードから逆転負けを喫する。痛恨の4敗目(6勝)となったが、7点差以内の敗戦によりボーナスポイントを獲得。総勝ち点を29と一つ積み上げた。

交流戦最終戦の3月23日(土)の第11節は、昨シーズン3位決定戦で撃破した東京サントリーサンゴリアスと再び秩父宮ラグビー場で激突。勝利目前まで迫りながら仕留め切れなかった反省と悔しさを胸に、必ずや勝利を掴み取る。

<監督・選手インタビュー>

■沢木敬介監督

現実を受け止めて、次へ切り替えてやっていかなければなりません。試合は我々が65分間支配していましたが、それでも勝敗がひっくり返るのがラグビーです。最後まで勝ち切れる強さをもう一度(身につける)準備をしていきたいと思います。敗因は、3回の敵陣ゴール前でのラインアウトでボールを確保できなかったことです。1本でも取って(トライまで持ち込めて)いたら絶対に勝てていました。そういうプレッシャーのかかる状況をトレーニングの段階で作れなかった私に責任があります。勝負どころでしっかりプレーできるようにトレーニングしていきたいと思います。

■梶村祐介キャプテン

今日の結果は本当に残念です。自分たちがゲームのほとんどの時間をコントロールできていましたが、やはり勝負どころで(トライを)獲れなかったことがこの結果につながってしまったと考えています。ただ、チームとしては前を向いていかないといけません。来週はまた大きな一戦が待っていますし、全員一丸となって準備していきます。次節は相手のことよりも、いかに自分たちのスタンダードでプレーできるかの方が重要です。ゲームプレッシャーの中でパフォーマンスが発揮できる選手はまだ少ないので、そのような強度の中でも力を発揮する準備が必要だと思います。

■スクラムで奮闘し得意のボールキャリーも見せたPR岡部崇人

65分まで試合を支配していましたが、最後に詰めの甘さが出たというのが正直なところです。監督からもそのような話がありましたので重く受け止めています。今週1週間、チャンピオンになるためには今週、来週と上位のチームも含めてボーナスポイントを獲得していかないといけないという話をしてきました。今日は自分たちのミスが続いて相手を生き返らせてしまいましたが、そこは改善できるところだと思います。スクラムは個人的にも感触がよく、ネガティブなイメージはありません。 来週もチームのつながりに重きを置きつつ、個人の役割もさらに明確にしていきます。

■瞬時の判断やプレー精度の高さが光ったSO田村優

5ポイント(一時3トライ差をつけたことによる勝ち点5の獲得)が見えたこと、また相手が1人少なかったこともあって、時間を使ったつもりでした。敗因はいろいろあると思いますが、気が緩んだということはありません。ただ、マイボールラインアウトが獲れず相手に主導権を与えてしまったことが大きく影響したと思います。(自身のプレー選択などの判断がよかったことについては)余裕がありました。でもチームが負けてしまいましたので、今日発生した問題の改善に向けてコーチも含めサポートしていかなければなりません。このチームをよくしたいと考えています。

■3試合連続トライを決めるなど好調位を維持するWTB竹澤正祥

最後の最後でゲームを締めくくることができませんでした。ちょっとしたミスから相手にボールを運ばれてしまい、トライを許してしまった形です。気を抜いてしまったわけではありませんが、勝てなかったことは大きな反省点です。(自身3試合連続トライについては)外から内側の選手を呼んで、コミュニケーションをとったうえでしっかりボールキャリーできたことはよかったと感じています。フィジカルの強い相手でしたが、その点は自分の強みであり絶対に誰にも負けたくないポイントで、特にトイメンの選手に負けたくなかったので、自信を持って臨みました。