MATCH試合
2025.03.30 sun 第13節

イーグルス
TIME
ハイライト
試合概要
キックオフ日時 | 2025.03.30 (日) 13:05 |
---|---|
試合会場 | クラサスドーム大分(旧レゾナックドーム大分) |
所在地 | 大分県 |
天候 | 晴れ/無風 |
ピッチ状態 | 良い |
入場者数 | 5,387人 |
プレイヤーオブザマッチ | トヨタヴェルブリッツ(2)彦坂 圭克 |
試合記録
横浜E |
トヨタV |
|||
---|---|---|---|---|
17 | 7 | 前半 | 5 | 29 |
10 | 後半 | 24 |
前半 | 後半 |
---|---|
1 | 0 |
1 | 0 |
0 | 1 |
0 | 1 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
1 | T | 5 |
1 | G | 2 |
1 | PT | 0 |
1 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
1 | 4 |
0 | 2 |
0 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
南友紀 | 1 | PR | 1 | 三浦 昌悟 |
庭井祐輔 | 2 | HO | 2 | 彦坂 圭克 |
祝原涼介 | 3 | PR | 3 | 木津 悠輔 |
リアキマタギ・モリ | 4 | LO | 4 | リッチー ・グレイ |
マシュー・フィリップ | 5 | LO | 5 | ジョシュ ・ディクソン |
レキマ・ナサミラ | 6 | FL | 6 | 青木 恵斗 |
古川聖人 | 7 | FL | 7 | マイケル ・フーパー |
ビリー・ハーモン | 8 | NO.8 | 8 | アイザイア ・マプスア |
山菅一史 | 9 | SH | 9 | 茂野 海人 |
田村優 | 10 | SO | 10 | 小村 真也 |
ヴィリアメ・タカヤワ | 11 | WTB | 11 | ヴィリアメ ・ツイドラキ |
田畑凌 | 12 | CTB | 12 | ニコラス ・マクカラン |
ジェシー・クリエル | 13 | CTB | 13 | シオサイア ・フィフィタ |
石田吉平 | 14 | WTB | 14 | ジョセフ ・マヌ |
ブレンダン・オーウェン | 15 | FB | 15 | 高橋 汰地 |
中村駿太 | 16 | R | 16 | 加藤 竜聖 |
岡部崇人 | 17 | R | 17 | 百地 龍之介 |
杉本達郎 | 18 | R | 18 | 淺岡 俊亮 |
コルマック・ダリー | 19 | R | 19 | ブレア ・ライアル |
嶋田直人 | 20 | R | 20 | 小池 隆成 |
荒井康植 | 21 | R | 21 | アーロン ・スミス |
武藤ゆらぎ | 22 | R | 22 | マット ・マッガーン |
小倉順平 | 23 | R | 23 | ディック ・ウィルソン |
イーグルス、トヨタヴェルブリッツから2トライも5トライを許して17-29で敗れ3連敗

3月30日(日)のジャパンラグビー リーグワン第13節、丸2か月間続いてきたカンファレンスBのチームとの交流戦はついに最終戦を迎えた。カンファレンスAの横浜キヤノンイーグルス(5勝7敗・勝ち点26・6位)は、第6節の交流戦初戦で対戦し24-20で下した同11位のトヨタヴェルブリッツとの再戦に臨んだ。
2連敗中のイーグルスは勝って連敗脱出を図るとともに、3シーズン連続でのプレーオフトーナメント進出(上位6チームが進出)に向けて挽回のきっかけとなるような好ゲームを目指し、今シーズン唯一の開催となったセカンダリーホストエリアの大分県へ乗り込んだ。
会場のクラサスドーム大分には5,387人のファンが駆け付け、負けられない一戦の行方を見守った。


■前半
多くのチャンスを作りながらトライを決め切れない時間帯が続く

前半からゲームを支配したいイーグルスだったが、4分、相手に先制トライを許してしまい0-5とリードされる。
そこからイーグルスは前半中盤にかけてたびたび敵陣へ攻め入りチャンスを作り出したものの、ペナルティやノックフォワードによりトライを決め切ることができない。

長いアタックの末にPR祝原涼介がトライを決めて7-5と逆転
スコアの動かない我慢の時間帯が続くなか、前半30分、イーグルスの20フェーズにわたる長いアタックの末に相手がペナルティを犯す。敵陣5mライン手前でラインアウトのチャンスを得ると、モールでまたしても相手がペナルティ。そして33分、イーグルスは再びラインアウトモールを起点に展開し、密集の中でPR祝原涼介がトライ。SO田村優のゴールも成功し7-5と逆転に成功する。


37分にはペナルティにより相手にPGの機会を与えたものの不成功となり、7-5で2点リードしたまま前半終了を迎える。
■後半
SO田村優のPGで3点追加も相手がトライを積み重ねスコアは10-24に

後半も前半のようにチャンスを作るだけでなく、そこからトライを量産したいイーグルスだったが、2分と12分に相手に連続トライを決められてしまい、7-19と逆にリードを広げられる。
18分にはビッグゲインでチャンスを作ったWTB石田吉平のパスを受けたSO田村がトライラインに迫るもグラウンディングできず、大きなチャンスを活かせない。それでも20分にはSO田村がPGを決めて10-19とし、反撃ののろしを上げるが、26分にも相手にトライを許し、スコアは10-24に。
ペナルティトライで7点差に迫るも最後に突き放されあえなく3連敗

逆転をあきらめるわけにはいかないイーグルスは直後の28分、トライライン寸前まで迫ったCTBジェシー・クリエルのオフロードパスを相手が故意にはたき、イエローカードに。これによりペナルティトライが認められ、17-24と一気に7点差に迫る。

数的有利の状況ということもあり同点、あるいは逆転まで見えてくる展開となったが、最終盤の35分にも相手にトライを許してしまい、17-29と突き放されたところで試合終了のホイッスルが鳴り響く。
3連敗を喫し、前節に続いて勝ち点を積み上げられなかったイーグルスは、プレーオフ進出圏内の6位には留まったものの残り5試合は絶対に落とせない状況になった、

まずは連敗を止め、3試合ぶりの勝ち点獲得を目指す4月5日(土)の第14節は、12位の浦安D-Rocksを東京・秩父宮ラグビー場に迎えて対戦する。負の連鎖を吹き飛ばすような快勝でチームとファンが一体となって喜びを分かち合う、そんな試合を期待したい。

<監督・選手インタビュー>
■沢木敬介監督

今シーズン初の、かつ1試合だけの大分で、応援してくださるみなさんにいいラグビーを見せられなくて残念です。毎回同じ、自分たちから崩れてしまうパターンで、全員でその改善に取り組んでいますが、なかなか変えられません。(3連敗の共通の敗因は)こだわりがなく、やり切ることができていません。実際、(攻守の)システムの遂行に関しては細かいところがおろそかになっています。チャンスは作った一方でフィニッシュまで持っていけず、ディフェンスも同じ(最後までやり切れない)状況です。次に向けていい準備をしたいと思います。
■古川聖人ゲームキャプテン


多くのイーグルスファンの皆様に応援していただき、やはり大分は自分たちの場所だと実感できましたが、いい結果を届けられず残念です。相手が(古巣の)トヨタであることは今の自分には関係なく、どのチームに対してもイーグルスらしいラグビーをしなければなりません。今日もただただ本当に勝ちたい気持ちでしたが(苦しい展開の中で)我慢して我慢して取り切っても、直後に一瞬気持ちが緩み勝てるチャンスを自ら手放す、という状況が続いています。自分も含めリードする選手がチームメイトによりよいメッセージを届ける必要があります。
■イーグルスの公式戦で初先発し後半13分までスクラム等で貢献し続けたPR南友紀

連敗しているなかで、今週も「“勝ち顔"で自分たちのラグビーをしよう。そしてそれを貫こう」という話をみんなでしてきました。今日も結果がついてきませんでしたがシーズンはまだ続きますので、一人ひとりが「変えないといけない」という意識を持ってやっていきます。(イーグルス初先発について)リザーブから先発になっただけで(リザーブでは今シーズン6試合に出場)自分に求められている仕事は変わっていないので、(よけいなことは)何も考えず試合に臨みました。スクラムでは相手に強いプレッシャーを与えられたので、自分の(PRとしての)仕事はできたと感じています。
■先発出場し後半27分まで攻撃の起点としてボールをさばき続けたSH山菅一史

結果は残念ですが、すでに次(の試合で勝つ)という話をしているので、来週に目を向けて悪いところは修正します。(先発出場に)自分のやるべきことを理解してそれを遂行するだけでしたが、個人的には(パフォーマンスが)あまりよくなかったのでしっかりと修正したいです。(チャンスを活かせず終わった場面が多かったことに)抜けた後にもたついてしまったので、やはり仕留め切る(トライを獲り切る)ことが重要です。アタックのセットアップやブレイクダウンがうまくいっていないので、そこを修正すればチャンスがもっと増えて仕留め切れると考えています。
■後半7分から途中出場し最後方からチームをコントロールしたFB小倉順平

今は勝ち星が少ない状態で、チームの中で「何がよくないのか」ということを毎週話しています。もちろん改善を図ってはいますが試合ではそれがいい形で出ていないので、現状を真摯に受け止めて来週のショートウィークに向けて一人ひとりが考えて「本当に変わろう」という話をしています。(途中出場時の意識は)追う展開が長く続いたので、(後方からの)キックとアタックのバランスを考えながらプレーしました。(FBの先発はブレンダン・オーウェンだが)先発であってもなくてもみんなに役割があります。各々が自分の役割は何なのかを考え、勝利に向かって一丸となることが大事です。