MATCH試合
2016.08.27 sat 8月27日(土)
イーグルス
TIME
試合概要
キックオフ日時 | 2016.08.27 (土) 19:00 |
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試合会場 | うまかな・よかなスタジアム |
所在地 | 熊本 |
試合記録
横浜E |
コカ・コーラ |
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31 | 13 | 前半 | 7 | 14 |
18 | 後半 | 7 |
前半 | 後半 |
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1 | 2 |
1 | 1 |
0 | 0 |
1 | 2 |
1 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
3 | T | 2 |
2 | G | 2 |
0 | PT | 0 |
3 | PG | 0 |
1 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
1 | 1 |
1 | 1 |
0 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
東恩納寛太 | 1 | PR | 1 | 山下大輔 |
庭井祐輔(キャプテン) | 2 | HO | 2 | 有田隆平 |
山路泰生 | 3 | PR | 3 | 徳重元気 |
アニセサムエラ | 4 | LO | 4 | 関屋駿 |
宇佐美和彦 | 5 | LO | 5 | サム・ワイクス |
杉永亮太 | 6 | FL | 6 | タキタキエロネ |
嶋田直人 | 7 | FL | 7 | 山下昂大 |
アダム・トムソン | 8 | NO.8 | 8 | マージミー |
福居武 | 9 | SH | 9 | 江頭翔太 |
ジャン・クロード・ルース | 10 | SO | 10 | ティモシー・ラファエレ |
ハヴィリリチャードアファ | 11 | WTB | 11 | 小柳泰貴 |
三友良平 | 12 | CTB | 12 | トゥポウ・ウィリアム |
ティム・ベネット(バイスキャプテン) | 13 | CTB | 13 | 猿楽直希 |
マイケル・ボンド | 14 | WTB | 14 | 築城昌拓 |
森谷直貴 | 15 | FB | 15 | 川口皓平 |
清水新也 | 16 | R | 16 | 平原大敬 |
菅原崇聖 | 17 | R | 17 | 猿渡康雄 |
上田聖 | 18 | R | 18 | 日比野壮大 |
芦谷勇帆 | 19 | R | 19 | 木下修一 |
菊谷崇 | 20 | R | 20 | ソロモン・キング |
荒井康植 | 21 | R | 21 | 松島鴻太 |
野口裕也 | 22 | R | 22 | 渡辺郷 |
藤本健友 | 23 | R | 23 | 吉澤太一 |
数々の課題を残したものの、“難しい”と言われる開幕戦を見事に飾る
8月27日、イーグルスの2016-17シーズンが幕を開けた。開幕戦の相手は、コカ・コーラレッドスパークス(以下コカ・コーラ)。舞台となった「うまかな・よかなスタジアム」のバックスタンドはいまだ修復中という、震災の傷跡を今なお残す熊本でのゲームだったが、スタンドには両チームのファンが多数詰めかけ、スタジアムは開幕戦に相応しい熱気に包まれた。
試合は、開始直後からイーグルスのペース。この日、SOに入った新戦力、ジャンクロード・ルースが前半5分にドロップゴール、同9分には47mのPGを決め主導権を握り、同38分にいったん逆転されるも、前半終了間際にマイケル・ボンドがトライを奪って再逆転(13-7)。後半も、ルースのPG、ラインアウトモールからキャプテン庭井のトライなどで着実に加点し、31-14で勝利を飾った。
マン・オブ・ザ・マッチには、イーグルスの新しい司令塔としてゲームをコントロールし、自らの足で14点を稼いだジャンクロード・ルースが選ばれた。
前半
スクラムで圧倒。ルースのキックも冴えるも、なかなかトライを奪えず
イーグルスのキックオフでゲームがスタート。いきなり、新戦力のルースが魅せる。連続攻撃を仕掛けるもややボールが停滞した感があった開始5分、ドロップゴールで先制点を奪う(3-0)。さらにその4分後、コカ・コーラ陣47m地点(ゴールほぼ正面)で得たPGを難なく決め、点差を広げる(6-0)。その後も、イーグルスがゲームを支配。特にイーグルスの強みであるスクラムはこの日も相手を圧倒。25分、相手ゴール前のスクラムで圧力をかけ、堪え切れないコカ・コーラが連続して反則。今季初のスクラムトライも目前と思われたが、3度目のスクラムでイーグルスPRが膝をついたと判定(ニーリング)され、チャンスをものにできなかった。
一度は逆転されるも、ベネット、ボンドのコンビで再逆転
その後もイーグルスが攻め続けるが、あと一歩のところで細かいミスが出てフィニッシュまで持っていけず。逆に、38分、マイボールラインアウトでのミスを起点に攻撃を仕掛けられ、自陣22m付近でのLOアニセ サムエラのハイタックルがコカ・コーラのトライを奪うプレーと判断され、認定トライを奪われる(G成功で6-7)。取れそうで取れない時間が続き、ワンチャンスをものにされての失点。しかもサムエラが10分間の退場。イーグルスにとっては嫌な流れになったが、この窮地をCTBティム・ベネットと、この日WTBに入ったマイケル・ボンドが救う。前半ロスタイム、イーグルスは敵陣10m付近のスクラムから右に展開。人数が余っていないことを察知し、ディフェンスの裏に転がしたベネットのキックをボンドが上手く片手で拾い上げ、迫りくるディフェンス4人を巧みなステップでかわして右中間に抑えた(G成功で13-7)。
後半
14人でスタートしたが、イーグルペースは崩れず
サムエラ不在でスタートした後半だったが、主導権はイーグルが握ったまま。11分にはハーフウェイライン付近からの50mPGをルースが決めて点差を広げる(16-7)。そして、20分には、菅原崇聖、上田聖(以上PR)、荒井康植(SH)らフレッシュなメンバーを入れてチームを活性化。22分に、相手陣7m付近のライアウトからモールを形成し、最後は庭井が抑えて(G失敗で21-7)、リードを2トライ差に広げた。
目標を達成するための課題も見つかった開幕戦
このトライでようやく硬さが取れ始めたイーグルス。30分にルースが左中間46mのPGを決めて24-7。その後もボールをキープして攻め続け、34分には藤本からパスを受けたボンドがこの日2つ目のトライを奪って(G成功で31-7)勝利を決定づけた。強いスクラムに、固いディフェンス、そしてルースのキック。イーグルスの良さが出た試合だったが、トライチャンスが多かっただけに、3トライ差以上の勝利に与えられるボーナスポイントをゲットできなかったことはちょっと残念。本気で優勝を狙っているイーグルス、その目標を達成するためには、永友監督が常に口にする“ディシプリン(規律)”のさらなる徹底が必要なのかもしれない。
次戦は、9月2日(金)、開幕戦でパナソニックワイルドナイツを撃破したヤマハ発動機ジュビロとの試合が、イーグルスのホームグラウンド、キヤノンスポーツパークがある町田市の野津田陸上競技場で開催されます。ぜひ会場へ足をお運びいただき、熱い応援をよろしくお願いいたします。
インタビュー
●マン・オブ・ザ・マッチを獲得したSOジャンクロード・ルース
「とってもタフなゲームでしたが、自分のプレーができたと思います。特に、ゲームコントロールの部分は上手くいきました。今日のような蒸し暑くて、汗でボールが滑りやすい日は、できるだけリスクの少ない場所でプレーをすることが大事ですからね。チーム全体を見ると細かなミスもたくさんありましたが、まだ初戦。チームも私もさらに成長していきたいと思います」
●トップリーグ初出場で期待通りの働きをしたLOアニセ サムエラ
「トップリーグの試合に出場でき、とても嬉しかったし、思いっきり楽しみました。ただ、イメージしていたよりハードでした。公式戦ということで、やはりみんなスイッチが入ったのか、練習試合よりまた一段上のハードさ、スピードを感じました。当たりの強さもタックルも練習試合よりも激しかったですね。次はもっと良いプレーができるよう頑張りたいと思います」
●スクラムの要として奮闘したPR山路泰生
「今日はいいスクラムが組めたと思います。序盤からしっかり圧力をかけられたので、相手も嫌がっていたのではないでしょうか。一つ悔やまれるのは、前半25分、スクラム勝負に出たのにペナルティで取り切れなかったこと。あれが取れていれば、流れが良くなり、もっと楽に戦えたのではないかと思います。次はしっかり押し切れるように頑張ります」
インタビュー
永友監督
「最大の目標である“勝利”を手にすることはできましたが、試合全体を振り返れば、(トライを)取り切らなければいけないところで、取り切れませんでした。そういう点からいうと、このチームにはまだまだ“ウイニング・カルチャー”が根付いていないということでしょう。また、あいかわらず不必要なペナルティが多かったのも大いに反省すべき点です。ただ、どのチームにとっても“難しい”といわれる開幕戦をものにしたことは高く評価したいと思います。次戦(ヤマハ発動機戦)まで時間はありませんが、しっかり準備して、次も勝ちにいきたいと思います」
庭井キャプテン
「開幕戦ということで、チーム全体に“硬さ”が蔓延していたようで、自分たちのプレーができなかったというのが正直な感想です。しかし、そんな中で、勝利をものにすることができたというのは大きな収穫です。また、チーム全体のプレーに関しても、スクラムとディフェンスの部分ではいいプレーも多かったと思います。特にスクラムに関しては、自分たちの強みを存分に発揮できました。次戦からも厳しい戦いが続くと思いますが、ボールのキープ力をさらに上げること、また、一人ひとりがもっと冷静にプレーすることを心がけて乗り切っていきたいと思います」