MATCH試合
2016.10.22 sat 10月22日(土)

イーグルス
TIME
試合概要
キックオフ日時 | 2016.10.22 (土) 13:00 |
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試合会場 | 町田市立野津田公園陸上競技場 |
所在地 | 東京都 |
試合記録
横浜E |
パナソニック |
|||
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16 | 10 | 前半 | 8 | 29 |
6 | 後半 | 21 |
前半 | 後半 |
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1 | 0 |
1 | 0 |
0 | 0 |
1 | 2 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
1 | T | 4 |
1 | G | 3 |
0 | PT | 0 |
3 | PG | 1 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
1 | 3 |
0 | 3 |
0 | 0 |
1 | 0 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
東恩納寛太 | 1 | PR | 1 | 川俣直樹 |
庭井祐輔(キャプテン) | 2 | HO | 2 | 堀江翔太 |
レイルアマーフィー | 3 | PR | 3 | 平野翔平 |
アニセサムエラ | 4 | LO | 4 | 谷田部洸太郎 |
宇佐美和彦 | 5 | LO | 5 | ヒーナンダニエル |
杉永亮太 | 6 | FL | 6 | 谷昌樹 |
嶋田直人 | 7 | FL | 7 | 布巻峻介 |
フォトゥ・アウエルア | 8 | NO.8 | 8 | ホラニ龍コリニアシ |
天野寿紀 | 9 | SH | 9 | 田中史朗 |
ジャン・クロード・ルース | 10 | SO | 10 | 山沢拓也 |
原田季郎 | 11 | WTB | 11 | タンゲレ・ナイヤラボロ |
藤近紘二郎 | 12 | CTB | 12 | 林泰基 |
林大成 | 13 | CTB | 13 | リチャード・バックマン |
和田拓 | 14 | WTB | 14 | 北川智規 |
ウィリー・ルルー | 15 | FB | 15 | 笹倉康誉 |
金子大介 | 16 | R | 16 | 設樂哲也 |
五十嵐優 | 17 | R | 17 | 千島和憲 |
山路泰生 | 18 | R | 18 | ヴァルアサエリ愛 |
湯澤奨平 | 19 | R | 19 | 飯島陽一 |
アダム・トムソン | 20 | R | 20 | 長谷川崚太 |
野口裕也 | 21 | R | 21 | 内田啓介 |
マイケル・ボンド | 22 | R | 22 | 森谷圭介 |
小野澤宏時 | 23 | R | 23 | 福岡堅樹 |
「打倒 パナソニック!」こそ実現しなかったが、今後に期待が持てる力強い戦いを披露

「Beat Panasonic !」。今シーズン、パナソニックワイルドナイツ(以下パナソニック)に勝つことをチームの目標に掲げたイーグルス。試金石となる大一番は、イーグルスのホームグラウンド “キヤノンスポーツパーク” に近い、町田市立野津田公園陸上競技場で行われた。
先制したのはイーグルス。キックオフ直後のプレーで得たPGを、この日SOに入ったジャンクロード・ルースが決めて幸先の良いスタートを切る。6分にPGで3点を返されたが、24分にWTB原田季郎のトライで再びリード(ゴール成功で10-3)。29分にフェーズを重ねられてトライを奪われるも相手キッカーのコンバージョンキックが外れ、前半は10-8のリードで折り返す。
後半も必死に攻め、必死に守ったイーグルス。9分、先にイーグルスがPGで点を取り13-8とリードを広げる展開になったが、11分にトライを奪われ逆転を許す(ゴール成功で13-15)。その後、FW、BK一体となった攻撃でパナソニック陣に攻め込むも、痛恨のインターセプトで失点(ゴール成功で13-22)。逆にリードを広げられた。「勝ちにこだわる」イーグルスは最後まであきらめず、39分に原田のPGで3点を奪い、16-22と1トライ1ゴールで逆転できる点差まで詰め寄る粘りを見せたが、自陣22m付近でボールを奪われ、トライを許したところでノーサイド。「Beat Panasonic !」を達成することはできなかった。
前半
2分に先制。24分に初トライも奪う
パナソニック戦ということで、いつも以上に気合を入れて臨んだイーグルス。この日は、“試合の入り”も上々。開始早々、相手選手の危険なプレーで得たPKをルースがしっかり決めて先制した。6分にPGで3点を奪われ、その後も長い時間、相手陣内に入れなかったが、粘り強いディフェンスとルースやFBウィリー・ルルーの効果的なキックでピンチをしのぐ。
そして、膠着状態だった24分、イーグルスが鮮やかなカウンターアタックを決める。自陣10m付近でハイパントをキャッチしたルースがディフェンスをかわして突進し、後方からトップスピードでフォローしてきたルルーにパス。ルルーが相手陣22mラインまでボールを持ち込み、PRレイルア マーフィーがいったんタテを突いたあと、左に展開。人数的には余っていなかったが、原田が相手ディフェンスを巧みにかわして左隅に飛び込んだ(ゴール成功で10-3)。

王者相手に、前半2点リードで折り返す
しかし、今シーズンすでに2敗を喫している王者も簡単には引き下がらない。「取られたら取り返す」とばかりに反撃を開始。イーグルスディフェンスも必死で攻撃を食い止めようとしたが、タテ、ヨコを巧みに織り交ぜた多彩な攻撃にじりじりと後退。数回フェーズを重ねられたあと、最後は194cm、125kgという巨漢WTBにゴールを割られた。ゴール失敗でスコアは10-8。「前半はある程度プラン通りに戦えた」(永友監督)
後半
後半も先に点を取ってペースをつかんだかに見えたが…
開始早々、パナソニックに攻め込まれるも、CTB林大成の好タックルとFWの頑張りでピンチを脱したイーグルス。その直後にビッグチャンスがやってきた。起点はルルーの突進。ボールをつないで相手陣22mまで攻め込み、再びボールを持ったルルーからルースにパス。ルースが右中間に飛び込んだが、相手に絡まれてダウンボールに至らず。大きなチャンスを逃した。しかし、その後もイーグルスは攻め続け、9分、相手陣右中間28m地点でPKを獲得。ルースが確実に決めて13-8と点差を広げる。
ところがその2分後に反撃を食らう。相手ハイパントの処理ミスから左に回され、この日、絶好調のパナソニック巨漢WTBに再びライン際を駆け抜けられ、この試合初めてのリードを許した(ゴール成功で13-15)。
さらにその5分後(16分)、相手陣に攻め込みながら、右に展開したボールをインターセプトされ、13-22とリードを9点に広げられた。


終了間際に大逆転を狙うも、パナソニックの壁に阻まれる
その後も激しい攻防が続き、お互いにあと一歩のところまで攻め込むが、ディフェンスの踏ん張りで得点は動かず。そして、残り1分を切ったところで、イーグルスは左サイドでPKを獲得する。「決めれば1トライ1ゴールでひっくり返る6点差」というプレッシャーのかかるPGを原田がみごとに決めて6点差に。勝ち点1より勝ち点4をという判断から、イーグルスはラストワンプレーに望みを託し自陣から果敢に攻め続けた。しかし、自陣22m付近でボールを奪われ万事休す。逆にパナソニックにトライを許してしまった(ゴール成功で16-29)。
点数的には完敗。ただ、内容的にはそれほど大きな差はなく、実に見ごたえるある試合だったことに異論を唱える人はいまい。負け惜しみではなく、イーグルスは確実に強くなっている。あと1試合でウィンドウマンス(1カ月の休止)に入るが、前半戦最後の試合は確実にものにして、後半戦に臨んでほしい。
次戦は、10月29日(土)、秩父宮ラグビー場で宗像サニックスブルースと対戦します。前半戦最後の試合。ぜひスタジアムに足をお運びいただき、熱い応援をよろしくお願いいたします。
インタビュー
●攻守にわたってキレのある動きを披露したWTB原田季郎

毎回、試合に出られない選手の分もしっかりやらなければいけないという思いでグラウンドに立っていますが、特に今日は、チームとして目標に掲げていたパナソニック戦なので気合が入りました。自分としては、ここ数試合、トライを取るというWTBの役目が果たせていなかっただけに、いつも以上にトライに対する嗅覚を働かせようと思って試合に臨みました。試合には負けましたが、前半はチームの雰囲気も良く、自分たちがやろうとしていたラグビーはできたと思います。全体的に見ても、ゲームを組み立てているルースやルルーのやろうとしていることが理解できるようになってきたし、ゲーム中のコミュニケーションも取れていると思います。
●定評のあるディフェンスだけでなくアタックでも存在感を示したFL嶋田直人

今日は、試合の入りが良かったし、ディフェンスも良く我慢していて、全体的に悪くなかったと思います。前半はリードできたし、後半もルルーやボンドのカウンターが効いていたのでいける雰囲気がありました。ただ、毎試合同じことを言っていますが、スコアゾーンに入っているのに取り切れないのがやっぱり課題です。一人ひとりの意識をもっと高めないといけないのかもしれません。どこかで殻が破れれば、ガンガンいけそうな気がするんですけど。とにかく頑張るだけです。
●ゲームのコントローラーとして、またラインブレーカーとしても活躍したFBウィリー・ルルー

アンラッキーな出来事がいくつかあって試合には負けたけど、ビッグなチームを相手に、しっかりプレーできることを見せられと思うし、イーグルスのチームカラーも出せたと思います。今日は、JC(ルース)とのコミュニケーションも上手くいき、私が感じたことをすぐに彼に伝えたし、JCも感じたこともすぐに伝えてくれました。SO-FB間のコミュニケーションが良かったことが、他のBKメンバーを引っ張ることにつながったと思います。特に前半は、キッキングゲームも上手くいき、いいエリアでプレーできたと思います。今日の試合を見ても分かる通り、チャンピオンチームを相手に、残り1分の時点でトライを取ってゴールも決まれば勝つというところまでいける力があるチーム。さらなるハードワークを続ければ、勝利はついてくるはずです。
●イーグルスに来て初先発・初出場を飾ったNo.8フォトゥ・アウエルア

イーグルスのメンバーとして初めてキャップをつかめたのは、私にとってとてもスペシャルなこと。素直に喜んでいます。ただ、今日の試合はターゲットにしていた相手だったので、勝てなかったことはとても残念です。前半はキックを使うというのがゲームプランだったので、それは仕方のないことだと思っていますが、もう少しボールをもらいたかったというのが正直な気持ちです。次に試合に出られれば、みなさんの期待通り、「3~4人を跳ね飛ばしながらの突進」といきたいです。また、他の選手たちのプレースタイル、強みなどももっと理解して、レベルの高い連係プレーができるようになりたいです。
インタビュー
永友監督

「今シーズンはパナソニックさんに勝つために、チームを作ってきたわけですが、まだまだ力が足りなかったというのが正直なところです。全体的なゲーム運びは、事前に描いていたゲームプランに近い形でいけたと思うのですが、ゴール前のちょっとしたミスで取り切れませんでした。また、6点差でラストワンプレーという状況で、取り切る力がないというのもイーグルスの課題。選手だけでなく、『そうさせてあげられない』我々コーチ陣の責任も痛感しています。ただ、力的には大きく劣っていたわけではないし、最後の最後まで戦う姿勢を失わなかった選手たちを誇りに思います。最後にみせたあの気迫を、次の試合でもみせてほしいです。」
庭井キャプテン

「とにかく悔しいというのが正直な気持ちです。ブレイクダウン、セットプレーなどでは互角以上に戦えたと思いますが、エリアマネージメントの部分でパナソニックさんのほうが長けていて、自分たちの思い通りにはさせてもらえませんでした。もう少し敵陣でプレーをしたかったのですが…。ただ、自分たちがやろうとしていることはチームに浸透してきたし、FW、BKが一体となったアタックを何度が仕掛けるなど、チームとしてのまとまりはできてきたと思います。勝負には負けましたが、下を向くことはないと思っています。次の試合に向けてしっかり準備していきたいと思います。」