MATCH試合
2017.01.14 sat 1月14日(土)
イーグルス
TIME
試合概要
キックオフ日時 | 2017.01.14 (土) 14:00 |
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試合会場 | 東大阪市花園ラグビー場 |
所在地 | 大阪府 |
試合記録
横浜E |
ホンダ |
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28 | 14 | 前半 | 19 | 26 |
14 | 後半 | 7 |
前半 | 後半 |
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2 | 2 |
2 | 2 |
0 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
4 | T | 4 |
4 | G | 3 |
0 | PT | 0 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
3 | 1 |
2 | 1 |
0 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
五十嵐優 | 1 | PR | 1 | 滝澤翔太 |
庭井祐輔(キャプテン) | 2 | HO | 2 | 天野豪紀 |
山路泰生 | 3 | PR | 3 | 田中貴士 |
日高駿 | 4 | LO | 4 | 鎌田祐太郎 |
アニセサムエラ | 5 | LO | 5 | 塚本篤志 |
杉永亮太 | 6 | FL | 6 | 中田晃司 |
嶋田直人 | 7 | FL | 7 | デオン・ステフマン |
アダム・トムソン | 8 | NO.8 | 8 | ミロデイヴィッド |
福居武 | 9 | SH | 9 | 梁永勲 |
ジャン・クロード・ルース | 10 | SO | 10 | 古屋孝広 |
原田季郎 | 11 | WTB | 11 | 本村直樹 |
三友良平 | 12 | CTB | 12 | マリエトア・ヒンガノ |
ティム・ベネット(バイスキャプテン) | 13 | CTB | 13 | 森川海斗 |
橋野皓介 | 14 | WTB | 14 | ディグビー・イオアネ |
ウィリー・ルルー | 15 | FB | 15 | 半井優太 |
金子大介 | 16 | R | 16 | 圓生正義 |
山本貢 | 17 | R | 17 | 越田勝利 |
レイルアマーフィー | 18 | R | 18 | 元公法 |
菊谷崇 | 19 | R | 19 | 秋山陽路 |
コーリー・トーマス | 20 | R | 20 | 川崎大翔 |
野口裕也 | 21 | R | 21 | 香山良太 |
森谷直貴 | 22 | R | 22 | 朴成基 |
マイケル・ボンド | 23 | R | 23 | レリア・マサンガ |
5連勝で有終の美を飾ったイーグルス。8勝7敗、勝点37で2016-17シーズンを終える
いよいよ2016-17シーズンの最終戦。4連勝でこの日を迎えたキヤノンイーグルスは、今シーズンの勝ち越し(この試合まで14戦7勝7敗)を目指し、東大阪市花園ラグビー場でHonda HEAT(以下ホンダ)と相対した。
快晴だが、とても強い風が吹き荒れたこの日の花園。前半風上に立ったイーグルスは、8分、FBウィリー・ルルーの裏へのキックをCTBティム・ベネットが押さえ、好スタートを切った(ゴール成功で7-0)。しかし、この後ミスを連発。14分、24分、33分にトライを奪われ7-19に。34分にWTB橋野晧介の個人技で1トライを返したものの、前半は14-19の5点ビハインドで折り返す。
後半、ラインアウトが安定し始めたこともあり、主導権はイーグルスに。後半11分、相手陣でフェーズを重ねた後、ラインをブレイクした橋野からパスを受けたWTB原田季郎がインゴールに飛び込み試合をひっくり返す(21-19)。さらに、27分、相手陣5mのラインアウトからモールを押し込み、最後はキャプテンHO庭井が押さえてトライ(ゴール成功で28-19)。35分に7点を返され、2点差まで追い詰められたが、最後まで攻めの姿勢を崩さず逃げ切った。
マン・オブ・ザ・マッチには、久々にキレのあるステップを披露した橋野が選ばれた。
前半
8分に先制点とスタートは良かったが…
4連勝中3試合で先制点を奪っているイーグルスはこの日も先にトライをゲット。前半8分、ルルーがディフェンスの裏に上げたボールをベネットが押さえた。花園ラグビー場のインゴールの広さを利用したルルーの上手さとベネットのスピードが光ったこのトライ。
「前節のNTTコム戦で同じようなプレーがノートライ(TMOでノックオンと判定)になっているので、今日はトライになって良かった。とてもハッピーです!」(ベネット)。
橋野のビッグプレーが嫌なムードを払拭
しかし、この日のイーグルスは少しおかしかった。イーグルスの監督としてはこの日が最後の試合となる永友洋司監督を勝利で送り出そうとして気負いすぎたのか、スクラムは相手を圧倒していたのだが、これといったプレッシャーがかかっていない場面でミスを連発。簡単に相手にエリアを与えてしまい、14分には自陣5mのマイボールラインアウトをスチールされて飛び込まれ(7-5)、24分には自陣5mの相手ボールスクラムから出たボールを抑えられ(ゴール成功で7-12)、さらに33分には自陣5mの相手ボールラインアウトからモールを押し込まれ7-19と12点のリードを許した。
そんな嫌なムードを払拭したのが、前年度キャプテンで、ウインドウマンス明けから復帰した橋野だった。相手陣28m付近のラインアウトから出たボールをLO日高駿から受け取るや、自慢のステップ&スピードでディフェンスを切り裂き、そのままインゴールに持ち込んだ(ゴール成功で14-19)。
後半
ラインアウトが落ち着くと同時にチームも落ち着く
後半からチームの精神的支柱でもあるLO菊谷崇を投入。これが功を奏したのか、前半不安定だったラインアウトが落ち着き始め、イーグルスペースに持ち込む。
「ムードを変えるのは僕の役割。ラインアウトに関しては、相手のペースに巻き込まれないように、セットを早めにするように指示しました」(菊谷)。
逆転に成功したのは11分。相手陣10mのラインアウトからフェーズを重ねて着実に前進した後、ゴール前のラックから左に展開。少しカットイン気味にスペースに走り込んだ橋野にルルーから絶妙なパス。パスを受けた橋野もディフェンスを引きつけて、外に待ち構えていた原田にパスを送り、原田が左中間に押さえた(ゴール成功で21-19)。
最終戦を勝利で飾り、永友監督を全員で胴上げ
その後もイーグルスペースで試合は流れ、27分に相手PKから得た相手陣5mでのラインアウトをきれいに押し込み、最後はHO庭井祐輔が押さえて追加点を奪った(ゴール成功で28-19)。
今シーズン、プレスキッカーを務めるルースはこの日も絶好調。特に後半は、激しい向かい風の中でのキックとなったが、風を計算した低い弾道で次々とゴールを決めていた。
終盤、一瞬のスキを突かれて1トライ1ゴールを許し、2点差(28-26)に詰め寄られたが、その後は上手く時間を使ってノーサイドを迎えたイーグルス。最終戦を勝利で飾り、今季限りでイーグルスを去る永友監督の胴上げでシーズンを締めくくった。
この試合をもって今シーズンの公式戦が全て終了しました。今シーズンもたくさんのご声援をいただき誠に有難うございました。
キヤノンイーグルスはさらなる高みを目指し、来シーズンは必ずや皆さんのご期待に沿えるよう頑張ります。2017-18シーズンのキヤノンイーグルスにご期待ください。
インタビュー
●完全復活を思わせる快走でマン・オブ・ザ・マッチに輝いたWTB橋野晧介
今日はチャンスがあれば走ってやろうと思っていたのですが、いいチャンスが巡ってきて思い切って走れました。今日の試合はお互いにモチベーションを保つのが難しい試合だったように思うのですが、それにしてもミスが多かったです。ただ、これまでならあのままズルズルという展開になっていたので、しっかり逆転できたのは、チームとして成長した証拠だと思います。来シーズンは、今シーズンものにできなかった接戦をしっかり勝ちきれるチームにしたいと思います。
●今シーズン全試合に先発出場したFL嶋田直人
正直言って今シーズンは本当に長かったです。コンディションを保つのに苦労しました。自分のプレーについては、年々良くなっていると思うし、また、最近のラグビーで求められるフランカーの役割もそれなりにこなせたように思います。ただ、自分のプレーにはまだまだ満足していません。タックル、ブレイクダウンでのさらなる激しさを身につけて、来シーズンに挑むつもりです。
●攻守ともに体を張ったプレーでチームを勇気づけたCTB三友良平
今シーズンは15試合という長丁場でしたが、とにかく1試合1試合一生懸命頑張るだけでした。ウインドウマンス後はチームとしてのまとまりが生まれ、本当にいいチームになったと思います。最後も5連勝で終わることができて本当に良かったです。この連勝は、必ず来シーズンにつながると思います。
●イーグルスで2シーズン戦い、活躍したウィリー・ルルー
最後の5試合、勝って終わることができて良かったです。今シーズンも、本当に楽しい時間を過ごすことができました。チーム全体の雰囲気はとても家族的で、私もこの2年間でイーグルスファミリーの一員になれた気がします。また順位こそ昨年を一つ下回りましたが、チームは確実に成長したと思います。
●インパクトのあるプレーで試合の流れを変えることも多かったNo.8アダム・トムソン
今シーズン最後の試合、フル出場したかったんですが、それがかなわず残念でした。シーズンを5連勝で終わるというこのフィナーレを迎えられたチームを誇りに思います。今シーズンは、早い段階でトップチームと戦わなければいけないというタフな状況に追い込まれ、不本意な成績になってしまいましたが、終盤は本当に良くなりました。長いシーズンを支えてくれたスタッフ、チームと私を応援してくれたみなさんに深く感謝しています。
インタビュー
永友監督
内容はともかく、シーズンを勝って終わることができ、本当にうれしく思うと同時に、選手たちに感謝したいと思います。最後は、ホンダさんの意地もあって苦しみましたが、今日の2点差の勝利は、イーグルスの選手の、またチームの成長と考えたいと思います。イーグルスには8年間お世話になり、4年目で当初の目的であったトップリーグ昇格を果たしたわけですが、最終的な目標であるトップリーグでの“優勝”に届かなかったことに関しては悔いが残ります。しかし、イーグルスは成長し続けています。次に指揮を執る人が必ず私たちの夢を叶えてくれると信じています。最後になりましたが、これまでチームを支えてくださった関係者の皆様、ファンの皆様にお礼を申し上げたいと思います。本当に多くの方々に感謝しきれないくらいのたくさんのご支援をいただきました。私は今季でイーグルスを去りますが、来シーズンもこれまで以上にご支援、ご声援をお願いいたします。本当にありがとうございました。
庭井キャプテン
今日は勝って終わることができ、正直ホッとしています。前半戦ならば、今日のような試合の流れだと逆転負けを喫していたのですが、2点差に追い詰められながらも逃げ切れたということに、チームの成長を感じました。とはいえ、今シーズンの結果には不甲斐なさを感じています。他のチームのイーグルスを見る目は確実に変わってきたと思いますが、7位という現実はしっかり受け止めなければいけないと思います。どうやってチーム力を1ランク上げるか? たとえば、今シーズンの強みであったスクラムをもっと得点に結びつけるためにはどうしたら良いか等、やるべきことはいろいろあると思います。それらをしっかり分析・対応して、来シーズンはしっかり結果を残せるように頑張りたいと思います。今シーズンキャプテンとして、本当に至らない点が多かったのですが、チームのみんなが助けてくれました。苦しい前半でしたが、それを乗り越えて後半、特にラスト5試合をすべて勝って終えられたことは、来シーズンにつながる大きな財産になったと思います。長いシーズン、たくさんの応援ありがとうございました。