MATCH試合

2017.12.03 sun 12月3日(日)

2017.12.03
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
31
FULL
TIME
10
豊田自動織機シャトルズ
豊田自動織機シャトルズ
横浜E
12月3日(日) ヤンマースタジアム長居
12月3日(日) ヤンマー
豊田自動織機

ハイライト

試合概要

キックオフ日時2017.12.03 (日) 11:30
試合会場ヤンマースタジアム長居
所在地大阪府

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
豊田自動織機シャトルズ
豊田自動織機
31 21 前半 3 10
10 後半 7
前半 後半
3 2
3 0
0 0
0 0
0 0
5 T 1
3 G 1
0 PT 0
0 PG 1
0 DG 0
前半 後半
0 1
0 1
0 0
1 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
五十嵐優 1 PR 1 浪岡祐貴
設樂哲也 2 HO 2 村川浩喜
城彰 3 PR 3 平原大敬
湯澤奨平 4 LO 4 ケイデン・ネヴィル
アニセサムエラ 5 LO 5 藤井俊希
田中真一 6 FL 6 バツベイシオネ
嶋田直人 7 FL 7 小原稜生
エドワード・カーク 8 NO.8 8 ピーター・キムリン
天野寿紀 9 SH 9 小西大樹
ジャン・クロード・ルース 10 SO 10 フランソワ・ブランマー
ホセア・サウマキ 11 WTB 11 大道勇喜
三友良平 12 CTB 12 ヴァカジョセフウィルソン
ティム・ベネット(バイスキャプテン) 13 CTB 13 松本仁志
藤本健友 14 WTB 14 ベンジャミン・サンダース
上原哲 15 FB 15 長谷川真人
髙島忍 16 R 16 渡邊友哉
菅原崇聖 17 R 17 川俣直樹
山路泰生 18 R 18 長江有祐
菊谷崇 19 R 19 松岡毅
植松宗之(バイスキャプテン) 20 R 20 スコット・フグリストーラー
荒井康植 21 R 21 木村貴大
ハヴィリリチャードアファ 22 R 22 坂井克行
永富健太郎 23 R 23 マーク・ジェラード

ウインドウマンス明けの初戦は5トライを奪って快勝

1カ月ぶりのゲームとなった第10戦の相手は、豊田自動織機シャトルズ(以下、豊田自動織機)。両チームとも久しぶりの公式戦とあって序盤は膠着状態が続いたが、前半25分過ぎからイーグルスのアタックが機能し始め、前半だけで3トライを奪取。後半も2トライを奪う一方、豊田自動織機の攻撃をしっかり止め、31-10で快勝した。
マン・オブ・ザ・マッチには、攻守にわたって活躍したSH天野寿紀が選ばれた。

前半

効果的なキックで先制点

お互いに攻めあぐねるという展開になった序盤。イーグルスは前半9分に先制のPGを許すものの、前に出るディフェンスが機能。ピンチらしいピンチはなかった。
反撃を開始したのは27分。敵陣28mのマイボールラインアウトから出たボールを、SOジャン・クロード・ルースが左足でディフェンスの裏に転がし、素早く飛び出したCTBティム・ベネットとFB上原哲が相手のファンブルを誘い、上原がそのボールを拾い上げてインゴールへ。TMOの結果、トライが認められて逆転に成功(G成功で7-3)した。

上原、ルースのトライで突き放す

その後もイーグルスが優勢にゲームを進め、37分、ハーフウェイ付近からFW、BK一体となった攻撃で敵陣へ。その後、連続攻撃からCTB三友良平、NO.8エドワード・カーク、SH天野寿紀がタテを突き、ラックからのボールを三友がさばいて、ルース、WTBホセア・サウマキとわたり、サウマキがディフェンスを引きつけて上原にパス。上原がこの日2本目のトライを挙げた(G成功で12-3)。

さらに前半終了間際、豊田自動織機がノックオンしたボールを自陣22m付近で拾ったルースが約80mを走りきってトライ。Gも成功し、前半を21-3で折り返した。

後半

パワーとスピードで相手を翻弄

前半の勢いそのままに、後半も開始直後はイーグルスがゲームを支配。7分、フェーズを重ねたあと、LOアニセ・サムエラ、PR五十嵐優、三友らの突進でゴール前5mまでボールを運び、ラックから左に展開。天野、ベネット、サウマキとわたり、サウマキがディフェンスをはね飛ばして左隅に押さえた(G失敗で26-3)。パワーとスピードで相手を翻弄した見事なトライだった。

ディフェンス力の高さも発揮

後半10分過ぎからは、豊田自動織機も反撃を開始するが、この日はディフェンスでもみせたイーグルス。23分、1トライを返されたが、相手の強みであるラインアウトモールを完全に抑え込み、この1トライのみに押さえた。 終了間際には、WTB藤本健友が自陣ゴール前5mでインターセプトしたボールをそのままインゴールに持ち込んでダメ押しのトライ。最終スコアは31-10で、ボーナスポイントもゲットした。

インタビュー

●バイスキャプテン CTBティム・ベネット

全体的にはいいゲームだったと思います。特に良かったと思うのは、後半のディフェンス。体を張って頑張ってくれたFWを誇りに思います。
アタックに関しては、テンポを上げていこうという話をしていました。もともとイーグルスは、テンポのいいラグビーをしていましたが、最近はなかなかテンポを上げられなかった。今日はその部分でもいいプレーを見せられたと思います。FWがハードワークして、BKがワイドに繋いでフィニッシュまで持っていく。次の試合でもこういうプレーをどんどんやっていきたいです。


●キャリア初のマン・オブ・ザ・マッチを獲得したSH天野寿紀

今日の試合は、11月の練習でやってきたことを思い切って出すつもりで臨みました。良いところもあれば悪いところもありましたが、それなりのことはできたと思います。戦術的には、SHとSOでどれだけ敵陣にボールを運べるかがポイントだと考えていましたが、これに関しても上手くいった部分といかなかった部分があって、もっと精度を上げていきたいと思います。マン・オブ・ザ・マッチに関しては、大阪出身(常翔学園)だからもらえたのではないですか(笑)。


●2トライを挙げる大活躍のFB上原哲

最初のトライは、相手が1人少なかった(イエローカードで退場)ので、JC(ジャン・クロード・ルース)とも裏で勝負しようと話していて、それが上手くいきました。このシーンだけでなく、今日はBKのコミュニケーションが良く取れていて、そのことで自分自身のプレーにも余裕が生まれたのが良かったです。今後、さらにチームに貢献するためにも、もっと効果的にエリアにボールを運べるようなプレーをしたいと思っています。


●今季公式戦初先発のLO湯澤奨平

今日、良かったのはモールディフェンス。FW全員の意思統一があって、相手の強みであるモールをきちんと止めることができました。練習でやってきたことがしっかりできたということを評価したいと思います。その一方で、セットプレーには課題が残りました。ラインアウトは、自分のコールミスもあっていくつか落としたし、スクラムもレフリーに対応しきれなかった部分があったので、次の試合までに修正したいと思います。


●久しぶりに司令塔を務めたSOジャン・クロード・ルース

1本目のトライに関しては、相手のディフェンスが前に来ることがわかっていたので、最初から裏にボールを転がすという意識があり、それが上手くいきました。トライを取れただけでなく、そのあと、ディフェンスのプレッシャーも弱まったので、プレーにも余裕が生まれました。前半の最初は、なかなか思い通りにゲームが動かず、チーム的にも少し集中力が切れた部分もありましたが、試合中に修正できた点は評価したいです。


インタビュー

今村友基ヘッドコーチ代行

今日の試合は、自分たちがどこでラグビーをするかにフォーカスして臨みました。具体的には、まず敵陣に入ろうと。そして、敵陣に入ってから点を取りにいこうということです。完璧とはいえませんが、その戦術を全員が理解してくれていたと思います。 ウインドウマンスの期間中、強化ポイントに掲げていたディフェンスとボールキャリーの部分も、それなりに上手くいっていたと思います。特にディフェンスはゴールラインを背負ってからも全員がハードワークを惜しまず、素晴らしい“我慢”をしたと思います。 攻撃もいい形を作っていたと思いますが、欲を言えば、もっとボールを動かしたい。また、ボールキャリアがボールを奪われるシーンをもう少し減らしたいところ。そのあたりをきちんと修正して次の戦いに臨みたいと思います。