MATCH試合
2023.05.13 sat 準決勝
イーグルス
TIME
ハイライト
試合概要
キックオフ日時 | 2023.05.13 (土) 14:35 |
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試合会場 | 秩父宮ラグビー場 |
所在地 | 東京都 |
天候 | くもり/微風 |
ピッチ状態 | 良い |
入場者数 | 16,237人 |
試合記録
横浜E |
埼玉WK |
|||
---|---|---|---|---|
20 | 17 | 前半 | 15 | 51 |
3 | 後半 | 36 |
前半 | 後半 |
---|---|
2 | 0 |
2 | 0 |
0 | 0 |
0 | 1 |
1 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
2 | T | 5 |
2 | G | 4 |
0 | PT | 0 |
1 | PG | 5 |
1 | DG | 1 |
前半 | 後半 |
---|---|
0 | 5 |
0 | 4 |
0 | 0 |
4 | 1 |
1 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
岡部崇人 | 1 | PR | 1 | 稲垣啓太 |
庭井祐輔 | 2 | HO | 2 | 坂手淳史 |
杉本達郎 | 3 | PR | 3 | ヴァルアサエリ愛 |
マックス・ダグラス | 4 | LO | 4 | マーク・アボット |
リアキマタギ・モリ | 5 | LO | 5 | ルード・デヤハー |
コーバス・ファンダイク | 6 | FL | 6 | 福井翔大 |
嶋田直人 | 7 | FL | 7 | ラクラン・ボーシェー |
シオネ・ハラシリ | 8 | NO.8 | 8 | ジャック・コーネルセン |
ファフ・デクラーク | 9 | SH | 9 | 内田啓介 |
田村優 | 10 | SO | 10 | 松田力也 |
松井千士 | 11 | WTB | 11 | マリカ・コロインベテ |
南橋直哉 | 12 | CTB | 12 | ダミアン・デアレンデ |
ジェシー・クリエル | 13 | CTB | 13 | ディラン・ライリー |
イノケ・ブルア | 14 | WTB | 14 | 長田智希 |
小倉順平 | 15 | FB | 15 | 野口竜司 |
川村慎 | 16 | R | 16 | 堀江翔太 |
安昌豪 | 17 | R | 17 | クレイグ・ミラー |
津嘉山廉人 | 18 | R | 18 | 藤井大喜 |
ミッチェル・ブラウン | 19 | R | 19 | リアム・ミッチェル |
シオエリ・ヴァカラヒ | 20 | R | 20 | 大西樹 |
山菅一史 | 21 | R | 21 | 小山大輝 |
エスピー・マレー | 22 | R | 22 | 山沢拓也 |
竹澤正祥 | 23 | R | 23 | 竹山晃暉 |
初のプレーオフ準決勝に臨んだイーグルス、昨季王者埼玉ワイルドナイツに21-50で敗れ3位決定戦へ
現在のリーグワンの前身であるトップリーグに昇格した2012-2013シーズン以降、チーム史上初の4強入りを決めた横浜キヤノンイーグルス。リーグ戦を終えてから3週間後の5月13日(土)、イーグルスは優勝に向けたチャレンジの1戦目となるプレーオフトーナメント準決勝に初めて臨んだ。
対戦相手は昨季王者にして、今季リーグ戦を首位通過した埼玉パナソニックワイルドナイツ。第6節では終盤に5点リードしながら最後に逆転され19-21で勝利を奪われた相手ということもあり、イーグルスにとって大きな意味のある一戦となった。
梶村祐介キャプテンをコンディション不良で欠いたものの、イーグルスは現時点でベストの布陣で東京・秩父宮ラグビー場のピッチに立った。スタンドには赤い出で立ちのサポーターをはじめとする16,237人のファンが詰めかけ、大一番の展開を見守った。
■前半
NO.8ハラシリとWTBブルアのトライで14-3とリード
イーグルスは試合序盤から3週間の準備の成果を出す。まずは前半14分、敵陣ゴール前でマイボールラインアウトのチャンスを得るとイーグルスFWの武器であるモールで押し込み、NO.8シオネ・ハラシリがトライ。SO田村優のゴールも決まり7-0と先制に成功する。
18分には相手にPGを許し7-3とされたものの、直後の20分、敵陣ゴール前でペナルティを得たイーグルスはSHファフ・デクラークが相手ディフェンスの隙を突きクイックタップでリスタートすると、右大外へパス。そこに構えてパスを呼び込んでいたWTBイノケ・ブルアがインゴール右隅に飛び込みトライを決める。難しい角度からSO田村が再びゴールを成功させ、イーグルスは14-3とリードを広げる。
SO田村の超ロングDGが決まり2点リードで後半へ
その後23分、29分と連続でPGを、35分にはDGを相手に決められ14-12とわずか2点差に詰め寄られたイーグルスだったが、38分、相手のゴールラインドロップアウトからFB小倉順平がボールをキャッチすると、パスを受けたSO田村が敵陣ハーフウェイライン付近からDGを放ち、見事成功。スタンドのファンを沸かせ、17-12と5点差にする。
42分にはSO田村がハイタックルでシンビンとなり相手にPGを許したものの、イーグルスは17-15と2点をリードして試合を折り返す。
■後半
FB小倉がPGを決めるも相手がトライを重ね苦しい展開に
後半も得点を重ねていきリードを広げたいイーグルスだったが、開始早々の2分に相手の初トライで17-22と逆転を許す。
11分にはFB小倉がPGを決めて20-22と2点差に詰め寄り食らいついたものの、13分、17分と相手に連続トライを決められ、スコアは20-36。16点のビハインドとなる。
なお、16分にHO川村慎が途中出場し、トップリーグとリーグワンの通算で公式戦100試合出場を達成した。
終盤にも突き放されたイーグルスは20-51で敗れ3位決定戦に回る
27分にはCTBジェシー・クリエルがレッドカードで退場となると、30分にはPGを、31分と36分には連続トライを相手に決められ、20-51の最終スコアでイーグルスは敗れた。
勝てば初の決勝という一戦で、前半は互角以上に渡り合ったイーグルス。ファイナル進出と優勝の夢は来季に持ち越されたが、まだ戦いは終わっていない。3位の座を争う大事な今季ラストゲームが残っている。
5月19日(金)、準決勝と同じく秩父宮ラグビー場で開催される3位決定戦の相手は、準決勝2試合目で敗れた東京サントリーサンゴリアスとなった。今季リーグ戦はイーグルスの2戦2敗、過去通算では9戦9敗と公式戦では勝てていない相手だが、9-11とわずか2点差で敗れた第15節の戦いぶりを考えれば勝機は十分あると言えるだろう。
チーム史上最高位となる3位を目指し、イーグルスは再び立ち向かう。
■監督・選手インタビュー
■沢木敬介監督
(前半の)40分間はある程度戦えたと思います。まだ経験が少ない選手たちが多く、プレッシャーがかかる中どういうプレーが必要で何が大事になるか、ということをチャンピオンの埼玉ワイルドナイツと戦って(学ぶことができ)すごくいい勉強になりました。現状(ワイルドナイツと)これぐらいの差があることはしっかり受け止めますが、イーグルスが今まで築いてきたものについては自信を持っていいと思いますし、今日の負けでそれが全部消えるわけではありません。また来週、もう一度チームとしての成長を見せられるように、全員で3位を狙いにいきます。
■FL嶋田直人ゲームキャプテン
前半は相手にプレッシャーをかけることができましたが、後半は規律の面でのほころびなどちょっとしたことで自分たちから崩れてしまうような場面もあり、最終的には点差が開いてしまいました。相手のショット(PG)については、ワイルドナイツはレギュラーシーズンからよく狙ってきていたので、今日もショットで点数を積み重ねてくるだろうと予想していました。それ以上に自分たちのシステムどおりにいかなくなったことが敗因です。あと1試合(3位決定戦)ありますので、最後は勝って笑顔で締めくくれるように、また1週間いい準備をして臨みたいと思います。
■初のプレーオフで先発し56分間イーグルスのFWを支えたHO庭井祐輔
勝ちたかったので本当に残念ですが、まだまだ力の差があると感じた試合でした。前半は良かった、という評価も一つの解釈ではありますが、埼玉ワイルドナイツさんがあまり実力を出せていない前半だったと思いますので、その間にもっと点数を重ねるべきでした。今日の試合は我慢比べの側面が強かったので、やはりもっと我慢強くならないといけないですし、プレッシャーがかかる中でも自分たちのプランを遂行すること、そしてスキルをしっかり活かすことを自分たちがやり切れなかったことがこの点差に表れていると思います。その意味ではとても勉強になった試合でした。
■後半33分までチームに勢いをもたらし続けたSHファフ・デクラーク
前半は全体的にうまくコントロールできていました。エリアも取れていましたし、規律もよく守れていました。キックオフの処理がもう少しうまくできていればもっと得点も重ねられたと思いますが、満足できる内容でした。(前半20分のWTBイノケ・ブルアのトライは)イノケがあそこ(右大外)にいて、私はパスを送る、彼はパスを受ける準備がお互いできていたので、あのプレーを選択しました。最終的に点差が開いたのは残念ですが、試合内容がそのままスコアに反映されたわけではないと思っています。最後は勝って3位でシーズンを終えたいです。
■常にアタックを統率しDGまで決めたイーグルスの司令塔 SO田村優
クラブとしてここ(プレーオフ準決勝)での戦いは初めてでした。経験しないとわからないこともありますし、できることは全部やったので、この痛い経験から学ぶだけです。(前半38分のDGは)とりあえず点を取っておこうと思いました。あのようなプレーでしか点差を詰められていないので、実力差はありました。でも、悲観することはありません。現実を知れたのはいいことだと思います。僕がシンビンになったこともありますが、やはりインテンシティ(プレー強度)を(前半の)40分しかチームとして保つことができず、相手はそれが80分できるチームだった、ということです。このような経験をしないと次に進めません。もっとこのチーム強くします。3位を目指し「今季はこういうチームだった」と組織として見せたいです。今日のように何かが伝わるプレーをしたいと思います。