MATCH試合

2024.01.27 sat 第6節

1.27 SAT
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
27
FULL
TIME
31
コベルコ神戸スティーラーズ
コベルコ神戸スティーラーズ
横浜E
第6節 ニッパツ三ツ沢球技場
第6節 ニッパツ
神戸S

ハイライト

試合概要

キックオフ日時2024.01.27 (土) 14:10
試合会場ニッパツ三ツ沢球技場
所在地神奈川県
天候晴れ / 微風
ピッチ状態良い
入場者数10,161人

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
コベルコ神戸スティーラーズ
神戸S
27 10 前半 0 31
17 後半 31
前半 後半
1 2
1 2
0 0
0 1
1 0
3 T 4
3 G 4
0 PT 0
1 PG 1
1 DG 0
前半 後半
0 4
0 4
0 0
0 1
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
安昌豪 1 PR 1 中島イシレリ
中村駿太 2 HO 2 松岡賢太
祝原涼介 3 PR 3 具智元
マックス・ダグラス 4 LO 4 小瀧尚弘
リアキマタギ・モリ 5 LO 5 ブロディ・レタリック
シオエリ・ヴァカラヒ 6 FL 6 サウマキアマナキ
嶋田直人 7 FL 7 アーディ・サベア
アマナキ・レレイ・マフィ 8 NO.8 8 ティエナン・コストリー
荒井康植 9 SH 9 徳田健太
田村優 10 SO 10 ブリン・ガットランド
竹澤正祥 11 WTB 11 林真太郎
梶村祐介 12 CTB 12 マイケル・リトル
田畑凌 13 CTB 13 李承信
イノケ・ブルア 14 WTB 14 松永貫汰
小倉順平 15 FB 15 山中亮平
庭井祐輔 16 R 16 北出卓也
小川寛大 17 R 17 高尾時流
杉本達郎 18 R 18 山下裕史
レキマ・ナサミラ 19 R 19 ワイサケ・ララトゥブア
シオネ・ハラシリ 20 R 20 今村陽良
天野寿紀 21 R 21 日和佐篤
南橋直哉 22 R 22 ナニ・ラウマペ
普久原琉 23 R 23 ラファエレティモシー

イーグルス5連勝ならず…コベルコ神戸スティーラーズに27-31で惜敗もBP獲得で4位の座は守る

リーグワンは第6節を迎え、交流戦、すなわち第11節まで行われるカンファレンスAとBそれぞれに属するチーム間の対戦期間に突入した。

第5節時点で4勝1敗、4位の横浜キヤノンイーグルス(カンファレンスB)は1月27日(土)、2勝3敗で6位のコベルコ神戸スティーラーズ(同A)をホストエリア横浜市のニッパツ三ツ沢球技場に迎え、5連勝と交流戦白星発進を目指した。

SHファフ・デクラークとCTBジェシー・クリエルが手術のため離脱し、試合直前にはLOマシュー・フィリップが急遽欠場となるなど不測の事態に見舞われたが、イーグルスサポーターの期待、応援は不変だ。リーグワン開幕以降では同会場最多となる10,161人ものファンが手に汗握る“港町ダービー"の行方を見届けた。

■前半

スクラムからNO.8マフィがトライを決めて先制に成功

キックオフ間もない5分に相手のペナルティで先制のチャンスを得たイーグルスだが、SO田村優のPGは不成功となる。

しかし16分、相手のシンビン(10分間の一時的退出)により数的有利の状況になると、直後の17分、敵陣5mラインのマイボールスクラムをイーグルスのFWが力強く押し込み、最後はNO.8アマナキ・レレイ・マフィがインゴールでグラウンディング。見事なスクラムトライを決める。SO田村のゴールも成功しイーグルスが7-0と先制する。

SO田村優のドロップゴールで10点差として後半へ

その後は敵陣に攻め込みながらもチャンスを活かせない時間帯が続いたが、前半終了間際の41分、フェーズを重ねた末にSH荒井康植からのパスを受けたSO田村が鮮やかにドロップゴールを決める。

ゴール成功と同時に前半が終了し、イーグルスが10-0とリードを広げて後半に突入する。

■後半

相手にリードを許したもののLOダグラスの2試合連続トライで再逆転

引き続き後半も得点を重ねたいイーグルスは、9分に相手のトライで10-7と3点差にされたものの、14分にはSO田村のPGで13-7とすかさず6点差にする。しかし17分、再び相手にトライを決められ13-14と逆転を許す。

追う立場となったイーグルスは22分、敵陣でのマイボールラインアウトを起点に攻め続け、相手がオフフィートの反則を犯す。そこからSH荒井がすぐさまクイックタップでリスタートするとHO庭井祐輔が縦に突いてゴール前まで迫り、SH荒井のパスを受けたLOマックス・ダグラスが2試合連続となるトライを決め、20-14と再びリードを奪う。

NO.8ハラシリのトライでリードを13点に広げるも終盤2トライを許し逆転負け

さらにイーグルスは24分にも敵陣でのマイボールラインアウトから仕掛け、ボールを持った途中出場のNO.8シオネ・ハラシリが相手ディフェンスの穴を見逃さず、パスダミーを入れてから約30mの距離を一気に駆け抜けトライ。27-14と13点差に広げる。

これにより5連勝が大きく近づいたかに見えたが、イーグルスはその後ペナルティなどを機に相手に2トライを許し、最後は27-31と逆転されそのままノーサイドを迎える。それでも7点差以内で得られるボーナスポイントを獲得し、4勝2敗で総勝ち点18、4位の座をキープした。

リーグワンは2月中旬または下旬まで中断期間に入るが、この間、南半球最高峰リーグのスーパーラグビー パシフィックの強豪が来日しリーグワンの昨シーズン上位4チームと対戦する「クロスボーダー・ラグビー2024」が開催される。イーグルスは2月10日(土)にニュージーランドの名門ブルーズとニッパツ三ツ沢球技場で激突する。

リーグワン昨シーズン3位のイーグルスとしては、スーパーラグビー パシフィックで昨シーズン3位のブルーズとの貴重な対戦経験を活かし、リーグ再開の第7節、2月24日(土)の東芝ブレイブルーパス東京戦に向けて弾みをつけたいところだ。

<監督・選手インタビュー>

■沢木敬介監督

試合後「内容はよかった」という話を(選手たちに)したら、優(SO田村優)にもっと厳しく(指摘するように)と叱られました。勝ちたかったという選手の思いが出ていましたし、すごくポジティブなことだと思います。もちろん改善するポイントはたくさんありますが、今のメンバーでの今日のラグビーは悪くはなかったですし、選手たちが自信を持てるようなネガティブになる必要のない内容でした。まずはクロスボーダー・ラグビー(ブルーズ戦)で、東芝ブレイブルーパス東京戦(第7節)に向けて弾みのつくような試合をしたいと考えています。

■梶村祐介キャプテン

チームとして今日の試合にかけていましたので、結果は本当に残念です。ただ、アタックの形は自分たちが目指してきたものでしたし、ディフェンスの粘り強さについても以前よりはかなり改善されたと感じています。もちろん選手は誰一人として今日の結果に満足していませんので、勝つことに対してもっと貪欲になって次に向かいたいと思います。まずはクロスボーダー・ラグビーに向けて準備をしてから、連戦の始まりとなる第7節の東芝ブレイブルーパス東京戦でチームとしていい再スタートが切れるようにしっかりと準備したいと思います。

■先発フル出場し最後の瞬間まで逆転を目指して体を張り続けたFL嶋田直人

勝たないといけない試合でした。悔しい気持ちでいっぱいです。ラスト10分までは自分たちのプランを信じて遂行していたのですが、そこから決まり事を守り切れず反則を犯し、自陣に入られてモールでトライを獲られるという展開になってしまいました。最後に自分たちの弱さが出たと感じています。試合後のミーティングでもみんなが言っていたのは「いい試合だったね」で終わってしまったらだめ、ということです。課題はやはりディシプリン(規律)だと思います。モールディフェンスで相手を止められなかった責任も感じていますが、それ以前の規律の面から取り組みます。

■今季初先発初出場を果たし随所でアタックの起点として活躍したSH荒井康植

あと一歩で勝てるゲームを落としてしまい非常に悔しいです。チャンピオンを目指している自分たちとしては勝たなければいけない試合でした。もちろんいいところもたくさんありましたので下を向くことはありません。(今季初先発の自身の)パフォーマンスはまだまだですが、アタックでいいテンポを作ってチームを勢いづけることが自分の強みなので、それを心掛けました。ファフ(・デクラーク)が負傷離脱しましたが、残りのSH4人で助け合いながら「勝ち続けられるようにしよう」という話をしていますので、今後もみんなでいい準備をしていきたいと思います。

■記念すべきリーグワン公式戦デビューを飾ったイーグルス移籍1年目のPR小川寛大

初めてリーグワンのチームに加入し、公式戦デビューすることができて本当にうれしいです。今朝まではメンバー外だったので(急遽出場することになり)緊張しましたが、普段やっていることをやる、ということだけにフォーカスして試合に臨みました。最後のセンタースクラムで相手のペナルティを誘えばまだ逆転のチャンスがあったのですが、そこで自分がペナルティをしてしまいチームの勝利につなげることができませんでした。今後はもっとスクラムの練習に取り組み、スクラム1本の重みを意識しながら精度を上げ、また出場できるようにがんばります。