MATCH試合
2025.04.27 sun 第16節

TIME
イーグルス
ハイライト
試合概要
キックオフ日時 | 2025.04.27 (日) 14:00 |
---|---|
試合会場 | 小笠山総合運動公園 エコパスタジアム |
所在地 | 静岡県 |
天候 | 晴れ/弱風 |
ピッチ状態 | 良い |
入場者数 | 8,113人 |
プレイヤーオブザマッチ | 静岡BR(9)北村瞬太郎 |
試合記録
横浜E |
静岡BR |
|||
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28 | 21 | 前半 | 10 | 38 |
7 | 後半 | 28 |
前半 | 後半 |
---|---|
3 | 1 |
3 | 1 |
0 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
4 | T | 6 |
4 | G | 4 |
0 | PT | 0 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
2 | 4 |
0 | 4 |
0 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
岡部崇人 | 1 | PR | 1 | 河田 和大 |
庭井祐輔 | 2 | HO | 2 | 日野 剛志 |
杉本達郎 | 3 | PR | 3 | 伊藤 平一郎 |
リアキマタギ・モリ | 4 | LO | 4 | 大戸 裕矢 |
コルマック・ダリー | 5 | LO | 5 | ジャスティン ・サングスター |
ジャンドレ・ラブスカフニ | 6 | FL | 6 | ヴェティ ・トゥポウ |
嶋田直人 | 7 | FL | 7 | 庄司 拓馬 |
ビリー・ハーモン | 8 | NO.8 | 8 | マルジーン ・イラウア |
荒井康植 | 9 | SH | 9 | 北村 瞬太郎 |
田村優 | 10 | SO | 10 | テゴリA サム ・グリーン |
竹澤正祥 | 11 | WTB | 11 | 奥村 翔 |
田畑凌 | 12 | CTB | 12 | ヴィリアミ ・タヒトゥア |
ジェシー・クリエル | 13 | CTB | 13 | チャールズ ・ピウタウ |
石田吉平 | 14 | WTB | 14 | ヴァレンス ・テファレ |
小倉順平 | 15 | FB | 15 | 山口 楓斗 |
中村駿太 | 16 | R | 16 | 作田 駿介 |
南友紀 | 17 | R | 17 | 茂原 隆由 |
松岡将大 | 18 | R | 18 | ショーン ・ヴェーテー |
レキマ・ナサミラ | 19 | R | 19 | ジャック ・ライト |
古川聖人 | 20 | R | 20 | クワッガ ・スミス |
山菅一史 | 21 | R | 21 | リッチモンド ・トンガタマ |
ヴィリアメ・タカヤワ | 22 | R | 22 | 岡崎 航大 |
ブレンダン・オーウェン | 23 | R | 23 | 岡崎 颯馬 |
イーグルス、静岡ブルーレヴズから序盤リードを奪うも後半逆転され28-38で2連敗

ジャパンラグビー リーグワン2024-25のリーグ戦は残すところ3節と、いよいよ大詰めを迎えた。
プレーオフトーナメント進出ラインの6位以上入りを目指す7位の横浜キヤノンイーグルスは、バイウィーク明けの4月27日(日)の第16節、4位の静岡ブルーレヴズと対戦した。
前回の第4節の対戦は53-35で3トライ差をつけて快勝しボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得。プレーオフ進出の可能性を手繰り寄せるためにも、前回の勝利を再現する必要がある極めて大事な一戦となる。
敵地のエコパスタジアム(静岡県)には8,113人もの観客が集結し、イーグルスのサポーターも多数駆け付けた。

■前半
石田吉平と竹澤正祥の両WTBによるトライで14-0に

序盤から主導権を握りたいイーグルスは前半7分、ハーフウェイライン付近で相手がこぼしたボールを得て攻撃に転じ、CTB田畑凌のパスを右大外で受けたWTB石田吉平がキレのあるステップとランで敵陣を一気に駆け抜け、先制トライ。SO田村優のゴールも成功し7-0とする。
一度はトライを決めたかに見えた11分のプレーはTMO(テレビジョンマッチオフィシャル)の結果キャンセルとなったものの、21分には自陣からFB小倉順平が放ったキックを相手が処理しきれず、こぼれたボールをSH荒井康植が拾いWTB竹澤正祥へつないでトライ。14-0と点差を広げる。


PR岡部崇人のトライでリードを広げるも相手の反撃を受けて21-10で試合を折り返す


さらに27分、イーグルスはWTB石田や急遽先発出場したLOコルマック・ダリーがボールキャリーするなど敵陣でフェーズを重ね、SH荒井のパスを受けたPR杉本達郎が後方から走り込んできたPR岡部崇人に即座にパスし、PR岡部が相手のタックルを振りほどきながら力強く走り切ってトライ。21-0とさらにリードを広げ、理想的な展開に持ち込む。
しかし31分には相手に初トライを許し(21-5)、35分にはまたしてもトライがキャンセルになると、44分には相手に2本目のトライを決められ21-10とされて、前半終了を迎える。
■後半
相手の連続トライで逆転を許したことに加えHO不在の緊急事態に

後半もトライを重ねてリードを広げたいイーグルスだったが、10分、14分と相手の連続トライで21-24と逆転を許すと、ハーフタイム中にHIA(ヘッド・インジュリー・アセスメント)で脳震盪と診断され退いたHO中村駿太に代わって再出場していたHO庭井祐輔ゲームキャプテンが16分に負傷し、HO不在の緊急事態に陥る。

しかしラインアウトではWTB石田らが正確なスローイングで本来のスローワーであるHOの不在を埋め、影響を最小限にとどめる。
WTB石田が1トライを返すも最後は逆転ならず28-38で2連敗


難しい状況下で3点差を追うイーグルスだったが、26分には相手の5本目のトライにより21-31と10点差にされる。30分にはWTB石田がこの試合2トライ目を決めて28-31と迫り、最後も敵陣のトライライン間近のエリアでチャンスを作ったものの相手にトライを許し、イーグルスは28-38で敗れて連敗を喫した。

引き続き負けが許されないイーグルスは、今シーズン最後のホストゲームとなる5月4日(日)の東京・秩父宮ラグビー場でのコベルコ神戸スティーラーズ戦で是が非でも勝利を掴み取る。
<監督・選手インタビュー>
■沢木敬介監督

前半は(一時21-0とリードし)いい入り方をしたのですが、今シーズンのイーグルスは毎回同じパターンで崩れてしまっています。例えば勝負どころのセットピースが安定しない、また、ディフェンスでは簡単にトライを獲られる、といった問題を改善できていません。それは僕の責任でもあります。(HO不在の緊急事態でWTB石田)吉平がラインアウトスローイングを全て成功させました。緊急時に吉平が投げるプランはありましたが、勝負強かったです。最後(の2節)、ストロングフィニッシュできるようもう一度信念を持って戦いたいと思います。
■庭井祐輔ゲームキャプテン


負けてしまって悔しいですし、残念でならないというのが率直な感想です。自分を含めけが人がかなり出てしまい(HOが不在となる)緊急事態になりましたが、そのような状況でもプレーしていた選手たちが本当にうまくやってくれたと思います。緊急時に備えた練習をしていたわけではないので、そういう意味でも素晴らしい対応力でした。評価できる部分もありますが、やはり勝ち切れなかったという結果が全てなので、それを受け止めながらあと2試合、自分たちのラグビーをやる、ということにしっかりフォーカスを当てていきたいと思います。
■試合当日にメンバー外から先発が決まり80分間フル出場したLOコルマック・ダリー

(バックアップメンバーも)全員準備をしておくように、と沢木監督から指示がありました。何があってもおかしくないのがラグビーなので、私は負傷したマット(先発予定だったLOマシュー・フィリップ)の穴を埋めるために自分の準備をしました。ラインアウトはHOがいなくなり難しくなりましたが、(急遽スローワーを務めたWTB石田)吉平が成功率100%という素晴らしい仕事をしてくれました。個人的にはボールキャリーに取り組むよう沢木監督から言われていたので積極的にボールをもらいに行きチームに貢献することを意識しました。課題は多いですが、来週を楽しみにしています。
■80分間にわたり攻守ともにチームに貢献し続けたNO.8ビリー・ハーモン

全てが悪かったわけではなく、いいプレーもありました。最後の最後までファイトしましたし、相手をチェイスし続けました。(全員が)チームのことを思う気持ちが強いと感じていますし、どれだけ勝ちにこだわっていたかがそのようなプレーから見えていたと思います。今シーズンは接戦が多く、いいラグビーができた試合もありましたがそうでない試合もあり、隙を突かれる場面も見られました。それは選手やコーチが努力していないから、ということではなく、ラグビーはそういうものであり、こうした結果がリーグワンのレベルの高さを物語っていると考えています。
■2トライを決めたほかラインアウトではスローイングを全て成功させたWTB石田吉平

ボールを持ったらどんどん行こうと考えていました、その点はよかったのですが、チームは負けてしまいました。勝ってチームに貢献するのが一番なので、いいパフォーマンスをしても負けてしまったら意味がありません。反則が多かったので、もっと自分たちで律して我慢しきれればさらにいい試合ができたと思います。そこは改善したいです。男子セブンズ日本代表ではスローイングに加えてスクラムを組むなど、基本的にどのポジションのプレーもできるようにしていました。開幕前に「もしHOの選手がいなくなったら僕が投げる」という話になり、準備はしていませんでしたがうまくできてよかったと思います。