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2015.07.29
GAME

7月31日(金)19:05KO ブルー・ブルズ戦の見どころとメンバー

■見どころ

イーグルスにとって夢の対決となる今回の試合、最も大切なことはコンタクトの場面であたり負けないことでしょう。
トップリーグの試合でも大柄な外国人選手とのコンタクトの場面は数多くありますが、この試合はすべての場面で強烈なシーンが展開されるはずです。

特にブルー・ブルズが最も得意とするセットプレー、スクラム・ラインアウトの場面で、イーグルスのFWは相手に食らいつき、簡単に道をあけてしまうことのないようにする必要があります。一度こじ開けられた穴を埋めるのは容易ではありません。イーグルスの選手には体を張り相手の突進を食い止めてもらいたいものです。
ブルー・ブルズのプレーヤーは一人ひとり突破力があるので、下に入るタックルとボールを殺しに行くタックルのダブルタックルの徹底が望まれます。セットスクラムでは8人が一体となって押し込んできます。それはまさに一つの塊がブルドーザーのように動く様をイメージさせます。フロントローは誰もがビックサイズ、ロックの選手は2メートル、バックローは機動力を兼ね備えています。
誰もが注目選手ですが、キャプテンを務めるオープンサイドフランカー *1のラピース・ラブスカフニの献身的なプレーは注目です。またNO.8のアルノ・ボタ選手も将来を嘱望される選手で、ボールキャリアとして突破力に要注意です。

ブレイクダウン *2も予断を許しません。
ブルー・ブルズの選手たちは襲いかかるようにボールを奪いにくるので、イーグルスボールの時、2人目の素早いサポートプレーでボール確保に動かなくてはなりません。
ブルー・ブルズの場合、3回ボールを回し、ゲインできないとなるとキックを上げてなだれ込むという攻撃パターンが多く見られます。この時のキック処理に安定したプレーが求められます。相手のチェイスはとても素早いので、少しでももたついているとピンチになるでしょう。
この試合でSHのポジションに入るフランソワ・ホーハートはスーパーラグビーではWTBで出場していましたが、このポジションでも非凡なプレーを見せてくれるはずです。スクラムやラックでスペースを見つけると持ち前のスピートで仕掛けてきます。またディフェンスが前に詰めるとコントロールされたキックで裏を突きます。RWC出場の可能性もあるとのことで、いろいろな意味でマークしておきたい選手です。
SOは以前リコーブラックラムズに所属していたルイ・フーシェがつとめます。怪我から復帰して持ち前のロングキックでエリアコントロールしてくるでしょう。
リザーブに入るダン・クリエルはスプリングボックス *3に選出されたジェシー・クリエルの双子の弟です。彼のスピードと突破力にも要注意です。

イーグルスは安定したボールを確保し、自分たちのテンポでアタックしたいところです。
グラウンドを広く使い、バックスリー *4を走らせて相手陣内に攻め込む攻撃をしかけて欲しいものです。
不用意にキックを多用すると相手のカウンターアタックを受けることになりますので、無意味なキックを避け、確実にゲインするプレーを積み重ねたいものです。

ブルー・ブルズはスクラム、ラインアウトで真っ向勝負を仕掛けてくるでしょう。
南アのプレースタイルを熟知するアルベルト、キース(ギデオン)のコーチ陣がどんな秘策を伝授してこの試合に臨むのか興味が尽きません。
イーグルスではジャパンから戻った宇佐美が29番目の選手として緊急参戦することになりました。(※今回の試合は公式試合ではないため、キヤノンイーグルスは29名、ブルー・ブルズは27名の登録となりました。)代表キャップを4にのばした宇佐美、ジャパンでの経験を活かして、自身の進化したプレーをブルー・ブルズ戦で見せることができるか注目したいところです。

両チームとも力を出し切る試合が観戦できそうです。

  • *1 オープンサイドフランカー...スクラムのときの3列目にFL(フランカー)が位置しており、タッチラインに近い方をブラインドサイド、逆に遠い方をオープンサイドと言う。
  • *2 ブレイクダウン...ボールを持っている選手が相手にタックルを受けて倒された時に、双方の選手が集まってボールの奪い合うこと。
  • *3 スプリングボックス...南アフリカ共和国代表チームの呼称。
  • *4 バックスリー...バックスの 11(左WTB)と14右(右WTB)と15(FB)3つのポジションのこと。

■メンバー

NO 氏名 出身校 身長 体重 年齢
1 菅原 崇聖 同志社大学 175 105 28
2 山本 貢 関東学院大学 175 107 34
3 城 彰 明治大学 176 114 27
4 日高 駿 明治大学 190 100 25
5 菊谷 崇 大阪体育大学 187 104 35
6 レイルア マーフィー 山梨学院大学 184 105 26
7 嶋田 直人 立命館大学 183 98 24
8 Karl Lowe Hurricanes 181 104 30
9 福居 武 大阪体育大学 177 78 25
10 和田 拓 慶應義塾大学 176 84 26
11 原田 季郎 早稲田大学 163 67 25
12 三友 良平 日本大学 177 90 28
13 Richard Havili Kaufusi★ 花園大学 178 93 27
14 藤近 紘二郎 早稲田大学 180 81 23
15 Michael Bond North Brisbane RC 179 92 27
16 庭井 祐輔 立命館大学 174 95 23
17 東恩納 寛太★ 帝京大学 178 116 22
18 山路 泰生 神奈川大学 180 105 30
19 湯澤 奨平 成城大学 187 105 26
20 杉永 亮太★ 帝京大学 184 100 23
21 髙城 良太 法政大学 170 75 25
22 森田 慶良 早稲田大学 176 80 25
23 菅谷 優 帝京大学 173 77 25
24 宇佐美 和彦 立命館大学 197 110 23
25 植松 宗之 立命館大学 183 90 25
26 清水 直志 早稲田大学 182 97 28
27 林 大成★ 東海大学 176 85 23
28 藤本 健友 成蹊大学 181 93 25
29 落合 佑輔 立命館大学 181 94 25

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