2013年7月28日(日)、北海道キャンプにおける練習試合第2戦、北見市の東稜公園競技場でクボタスピアーズと行われました。
クボタスピアーズ(以下クボタ)は、昨シーズンのトップチャレンジを勝ち抜き、今シーズンからトップリーグに返り咲く強豪チーム。1stステージでは同じグループとなり、10月6日(日)に激突するチームだけに、お互いの力量を測る格好の機会となる試合です。
過ごしやすい気温が続く今年の北見地方。この日も気温23度と絶好のコンディションの中で、両チームの最高のパフォーマンスが期待されました。
キヤノンイーグルスのスターティングメンバーは以下の通り。
No | 名前 |
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1 | 菅原 崇聖 |
2 | 坂下 拓也 |
3 | 山路 泰生 |
4 | 小笠原 大樹 |
5 | ケーン・トンプソン |
6 | マーフィー・レイルア |
7 | 清水 直志 |
8 | 高根 修平 |
9 | 天野 寿紀 |
10 | 森田 慶良 |
11 | 中田 慎二 |
12 | 阪元 弘幸 |
13 | 藤本 健友 |
14 | 菅谷 優 |
15 | 橋野 皓介 |
前半
予定通り15時にクボタのキックオフで試合開始。
開始3分、ケーン・トンプソンがシンビンで2分間の退場となり、キヤノンはいきなり不利な状況となった。
前半4分、クボタがフォワードを軸とした強力なアタックでキヤノン陣へ進攻。キヤノンゴール前10m付近のラインアウトからモールを形成し、そのまま押し込み先制のトライを奪われる。
その後もクボタの攻撃に対して防戦が続いたキヤノンは、12分、16分にもクボタフォワードに押し込まれる形でトライを献上し、この時点で0-19。
その後もキヤノンは、マイボールを新加入の森田が大きくクボタ陣へ蹴り込み、エリアを有利にしていく戦略を取ったが、ボールを奪うことが思うようにできず、ディフェンスの時間が長い展開が続いた。
前半35分、ここまでクボタの攻撃を必死のタックルで凌ぎ続けてきたキヤノンは、ハーフウェイ付近でフルバック橋野が、スピード活かしたライン参加でゲインラインを突破。クボタ陣22mライン付近まで持ち込んだが、その後の攻撃でミスがあり、結局トライを奪えないまま前半を終えた。
後半
キヤノンの選手交代は以下の通り。
橋野 皓介 | ⇒ | オマール・スライマンケル |
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キヤノンのキックオフで後半開始。先にトライを奪って試合の展開を変えたいキヤノンは、激しいクボタのアタックを必死のディフェンスでゴールを守りながら、相手ボールを奪って大きくゲインする場面も作ったが、トライを奪うには至らない時間帯が続いた。
後半15分、クボタがキヤノン陣ゴール前5mのスクラムから、スクラムサイドを突いてついにトライ。コンバージョンも決めて0-26。
これ以上の失点はできないキヤノンだったが、この後もチャンスに全員が畳み掛けるように攻めてくるクボタの攻撃を防ぐことができず、その後5トライを献上。またトライを奪うこともできず、結局0-54で敗戦となった。
試合後の永友監督は、「練習でやっていることができなかったですね。若い選手が多かったのですが、トップリーグで試合する中でプレーが小さくなってしまうことが見て取れました。もう少しでできた、と言う部分もあったのですが、そこを超えられる練習の取り組みが必要で、次に繋がるものにしないといけないと思います。新人の選手にはいい経験になったと思うので、これを明日に繋げられるかが重要です。選手には意欲を感じその点は評価できる部分でした。この時期は内容が重要なので、次のヤマハ戦はいい内容の試合をして、合宿をいい形で締めくくりたいと思います。」
またゲームキャプテンを務めた橋野選手は、「コミュニケーションの不足と、タックルやセットプレー、キックの精度が低かったですね。でもこの敗戦を無駄にしないようにすることが大切なので、ここをターニングポイントにしていい形に変えていきたいと思います。」
80分間声を出してチームを鼓舞し続けた山路選手は、「フィットネスの不足を感じました。また1本も取ることができず悔しいですね。自分がペースを変えたいと頑張ったのですが、ミスが多くでてしまいました。フォワード8人は声も出ていて、みんな取り組む姿勢は良かったのですが、向かう方向が1つになり切ってなかったと感じました。できた部分もあったので、明日の練習から切り替えます。」
第一声「疲れました」とやり切った表情の阪元選手は、「ただ漫然とラグビーをやっていたという感じでした。自分たちの何が悪いのかをもっと頭の中で理解してプレーしないとダメですね。テリトリーを思ったように取れなかったのも敗因だったと思います。もっと質の高いコミュニケーションを取って、チームを、特に若い選手を束ねる手助けしていきたいと思います。」
新人の天野選手は、「80分ファイトして、自分たちのラグビーをしたかったのですが、悔しい結果になってしましいました。まだ甘い部分があったと感じています。試合に出た選手はチームを代表してプレーしているので、もっとファイティングスピリットを持ってプレーしないといけないと改めて感じました。これほど大差で負けたことがないので、自分の不出来よりチームが大敗したことが本当に悔しいです。でも負けた試合から得ることは多いので、前向きに反省して次の試合に向けて準備していきます。サポートして下さっている皆さんにも申し訳ない結果だったので、この悔しさを忘れずエネルギーにして頑張ります。」
次回は7月31日(水)、北海道キャンプの締めくくりの試合がヤマハと行われる予定です。今後もキヤノンイーグルスの活躍にご期待ください。
- *試合に関する詳細情報は、下記キヤノンイーグルス公式サイトよりご確認ください。