MATCH試合
2024.03.23 sat 第11節
TIME
イーグルス
ハイライト
試合概要
キックオフ日時 | 2024.03.23 (土) 14:30 |
---|---|
試合会場 | 秩父宮ラグビー場 |
所在地 | 東京都 |
天候 | 晴れ一時雨/微風 |
ピッチ状態 | 良い |
入場者数 | 12,890人 |
試合記録
横浜E |
東京SG |
|||
---|---|---|---|---|
37 | 10 | 前半 | 35 | 35 |
27 | 後半 | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
1 | 3 |
1 | 3 |
0 | 0 |
1 | 2 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
4 | T | 5 |
4 | G | 5 |
0 | PT | 0 |
3 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
5 | 0 |
5 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
岡部崇人 | 1 | PR | 1 | 小林賢太 |
中村駿太 | 2 | HO | 2 | 堀越康介 |
祝原涼介 | 3 | PR | 3 | 垣永真之介 |
リアキマタギ・モリ | 4 | LO | 4 | サム・ジェフリーズ |
マシュー・フィリップ | 5 | LO | 5 | ハリー・ホッキングス |
コーバス・ファンダイク | 6 | FL | 6 | 下川甲嗣 |
嶋田直人 | 7 | FL | 7 | 山本凱 |
アマナキ・レレイ・マフィ | 8 | NO.8 | 8 | ツイヘンドリック |
天野寿紀 | 9 | SH | 9 | 流大 |
田村優 | 10 | SO | 10 | 高本幹也 |
竹澤正祥 | 11 | WTB | 11 | チェスリン・コルビ |
梶村祐介 | 12 | CTB | 12 | 中村亮土 |
ローハン・ヤンセ・ファンレンズバーグ | 13 | CTB | 13 | イザヤ・プニヴァイ |
ヴィリアメ・タカヤワ | 14 | WTB | 14 | 尾崎晟也 |
小倉順平 | 15 | FB | 15 | 松島幸太朗 |
庭井祐輔 | 16 | R | 16 | 宮崎達也 |
安昌豪 | 17 | R | 17 | 森川由起乙 |
杉本達郎 | 18 | R | 18 | 中野幹 |
マックス・ダグラス | 19 | R | 19 | トレヴァ・ホゼア |
シオネ・ハラシリ | 20 | R | 20 | シオネ・ラベマイ |
荒井康植 | 21 | R | 21 | 桶谷宗汰 |
エスピー・マレー | 22 | R | 22 | 齋藤直人 |
イノケ・ブルア | 23 | R | 23 | 尾崎泰雅 |
イーグルス、25点差から大逆転!最後はSO田村優のPGで東京サントリーサンゴリアスに37-35で劇的勝利
3月23日(土)、リーグワンはカンファレンス間による交流戦の最終節にあたる第11節を迎えた。第10節終了時点で6勝4敗、勝ち点29で5位につけ、引き続きトップ4への返り咲きを目指す横浜キヤノンイーグルス(カンファレンスB)は、同3位の東京サントリーサンゴリアス(同A)とビジターチームとして対戦した。
昨シーズンの3位決定戦でイーグルスが勝利して以来となる対戦は多くのファンの注目を集め、会場の東京・秩父宮ラグビー場には12,890人もの観衆が詰めかけた。
同じ秩父宮で最大18点リードしながら逆転負けを喫してから約1週間。その苦々しい経験を払拭し、再び勢いに乗れるような試合にする必要がある大一番がキックオフを迎えた。
■前半
SO田村優のPGとSH天野寿紀のトライで10-0と幸先よくリード
前半、まずは9分にSO田村優のPG成功で3-0と先制したイーグルスは、15分に敵陣でのマイボールラインアウトのチャンスを得ると、スローワーのHO中村駿太とキャッチャーのFLコーバス・ファンダイクのコンビネーションでタッチライン際を大きくゲインすると、追走していたSH天野寿紀がパスを受けてインゴールまで走り切りトライ。10-0とリードを広げる。
相手の5連続トライにより10-35と25点リードされたところで前半終了
上々の立ち上がりを見せたイーグルスだったが、相手の17分、22分の連続トライで10-14と逆転を許すと、28分、32分、40分にもトライを決められ10-35と一気に突き放される。特に28分と40分は敵陣深くまで攻め入りながら逆にトライされるという痛恨の失点で、イーグルスは25点という大きなビハインドを抱えて試合を折り返す。
■後半
HO中村駿太&WTBイノケ・ブルアのトライで点差は11点に
しかし、イーグルスはハーフタイムでの沢木敬介監督からの「全員ぶっ倒れるぐらい走ってこい」という激励に奮起し、後半も果敢に攻め続ける。まずは11分、イーグルスは敵陣に入ると後半から入ったSH荒井康植のオフロードパスを受けたHO中村駿太がトライを決め、17-35と点差を縮める。
続く22分、イーグルスは再び敵陣でフェーズを重ね、SO田村、途中出場のFLシオネ・ハラシリ、FLファンダイクとパスをつないで、右大外でラストパスを受けた途中出場のWTBイノケ・ブルアがトライを決め、24-35と11点差に詰め寄る。
1点差で迎えたラストプレーでSO田村優がPGを決めて劇的な大逆転勝利
27分には相手のシンビンでイーグルスに数的有利が生じ、SO田村のPG成功で27-35とする。さらに直後の31分にも敵陣ゴール前まで迫ると、NO.8アマナキ・レレイ・マフィから素早いパスを受けたFLハラシリが豪快にダイビングトライ。34-35と、ついに1点差に迫る。
そして後半43分、敵陣での相手ペナルティでイーグルスはラストプレーとしてショットを選択。SO田村が決して簡単ではない角度から見事にPGを決めて37-35と逆転し、その瞬間にノーサイド。劇的な勝利を掴み取った。プレイヤー・オブ・ザ・マッチにはそのSO田村が選出され、チームメイトと笑顔で喜びを分かち合った。
順位は5位のままながら貴重な勝ち点4を積み重ね総勝ち点を33としたイーグルスは、バイウィークを挟んで再びカンファレンスBの5試合に臨む。4月6日(土)の第12節はリコーブラックラムズ東京と敵地の東京・駒沢オリンピック公園総合運動陸上競技場で激突する。今後も負けられない戦いが続くが、この勝利によって自信を取り戻し、連勝街道を突き進んでいくことを期待したい。
<監督・選手インタビュー>
■沢木敬介監督
先週はあのような負け方をして(第10節は18点リードから逆転負け)、今週はこのようにして勝つ。それがラグビーのおもしろいところです。前半、自分たちのミスで相手にチャンスを与えてしまい(最大25点差まで)離されましたが、ハーフタイムには「チームのプライドのためにあきらめずに、ノーサイドの笛が鳴る時には全員ぶっ倒れるぐらい走ってこい」とみんなに話しました。今日はリザーブも含めて強い意志を持ってプレーしてくれたと思います。ただ、この勝利から学ばないといけないこともありますので、まず今日は喜んで、また次に向けてチームを成長させていきたいです。
■梶村祐介キャプテン
点差が大きく開いてから最後に逆転勝利できたことは本当にうれしく思っています。(特に前半は)なかなかフィニッシュ(トライ)まで持っていけませんでしたが、その過程自体を悲観する必要はなく、フィニッシュの精度を上げればスコアにつながると考えていました。この結果は自信につながりますが、試合の中身を見るとスコアしないといけない時に逆にトライされてしまう、というシチュエーションが多く、今日に限ったことではなく自分たちの脆さが随所に出ていました。イーグルスの弱みや課題を今日の試合からあらためて学んで、修正したうえで次のゲームに臨みたいと思います。
■古巣のサンゴリアスに対しスクラム等で奮闘したPR祝原涼介
僕たちのアタックスタイルで攻めた結果、我慢しきれず(逆に)トライを獲られてしまいましたが、あの獲られ方は自分たちがやるべきことをやったうえでのことで、ミスを犯して獲られたわけではないので、ポジティブにとらえていました。獲られたことは忘れて、後半は切り替えて臨んだことでこのような結果になったので、本当によかったです。スクラムに関してはプレッシャーを受けていたように見えたかもしれませんが(逆にプレッシャーをかけに)いく時はいけていました。ラインアウトも獲れたので、僕たちのいいBKにボールを供給できたことでトライにつながったと考えています。
■昨季まで所属のサンゴリアスとの初対戦に闘志を燃やし勝利に貢献したHO中村駿太選手
サンゴリアスは80分間気を抜かないタフなチームなので、本当にうれしいです。(古巣との対戦には)気合いが入らないわけがありません。前半の点差は想定以上でしたが、自分たちが攻めていた過程でミスから一発で持っていかれた形だったので、そこまで気にしてはいませんでした。後半22分にノックス(WTBイノケ・ブルア)がトライしたあたりから「これは逆転できる」と感じていました。(前節から改善された)ラインアウトについてはゲーム形式の練習で取り組み、実際のゲームのようなインテンシティ(強度)の中で練習したことでこうして結果に反映できたのだと思っています。
■最後に逆転PGを決めてプレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたSO田村優
(決勝PGの場面は)プレッシャーはありましたが、特に緊張はありませんでした。「やはりこういう場面で(出番が巡って)来るんだな」と笑ってしまいました。獲られたトライはアクシデント的なもので、チームとして問題点があったわけではなかったので、ゲームをオーガナイズしていきながら「どうやって逆転できる点差に詰めていくか」、「いかに勝負のあやを掴み続けられるようにするか」ということを考えていました。ですから逆転の可能性は(後半)最初から感じていました。単純に(後半の)40分間を4で割り、そこで(10分に1回の割合で)全部トライしていけば逆転できる点差だったので、(前半のように簡単に)トライを獲られなければまだ引っくり返せる、という感覚を持ってプレーしていました。みんなが自信を持つきっかけになる勝利だと思います。