




2013年7月6日(土)、キヤノンスポーツパークに栗田工業ラグビー部ウォーターガッシュを招いて、今シーズン3戦目となる練習試合が行われました。
栗田工業ラグビー部ウォーターガッシュ(以下栗田工業)は、昭和37年創部の伝統あるチーム。トップリーグを目指し、積極的に練習試合を重ねている強豪チームです。
東京地方に早くも梅雨開けが報じられたこの日、朝から夏の強い日差しがキヤノンスポーツパークのメイングランドにまぶしく照りつけ、11時時点で既に32度という暑さ。選手たちにとっては厳しい天候でしたが、暑さの残る8月、9月の公式戦に向けて、このようなコンディションでも安定したパフォーマンスをみせてくれることが期待されました。
前半
キヤノンイーグルスのスターティングメンバーは以下の通り。
No. | 名前 |
---|---|
1 | 宍戸 要介 |
2 | 山本 貢 |
3 | 上田 聖 |
4 | 日高 駿 |
5 | ジャスティン・アイブス |
6 | 植松 宗之 |
7 | 竹山 浩史 |
8 | アダム・トムソン |
9 | 吉田 健 |
10 | 田井中 啓彰 |
11 | 中田 慎二 |
12 | 三友 良平 |
13 | ティム・ベネット |
14 | 和田 拓 |
15 | 橋野 皓介 |
予定通り11時に栗田工業のキックオフで試合開始。
前半6分、キヤノンは栗田工業陣22mライン付近のスクラムから左右に展開。攻防が続いたが、新規加入のアダム・トムソンが前進しながら走り込んだティム・ベネットへパス。さらに左サイドライン際で中田にパスし、中田が相手ディフェンスを振り切りそのままトライ。三友の難しい角度のコンバージョンは決まらなかったが5-0と幸先の良いスタート。
前半11分、キヤノンは栗田工業ゴール前のスクラムからペナルティを得ると、今シーズンもスタメン出場を狙う植松が素早い判断でトライを奪い、今度は三友が確実にコンバージョンを決めて12-0。
前半16分、このままキヤノンペースが続かと思われたが、栗田工業がハーフウェイ付近の攻防から左へ展開。バックスの素早い動きでキヤノンのバックスラインのギャップをうまく突いてトライを奪い返し、コンバージョンも決めて12-7と5点差に縮まった。
しかし、その後はキヤノンの連携の取れたディフェンスで失点を許さず、またアダム・トムソンを起点とした攻撃が奏功し6トライを重ね、結局52-7で前半が終了した。






後半
キヤノンは全選手を入替え後半に臨んだ。出場選手は以下の通り。
No. | 名前 |
---|---|
1 | 菅原 崇聖 |
2 | 金子 大介 |
3 | 松波 祐紀 |
4 | 湯澤 奨平 |
5 | 小笠原 大樹 |
6 | 落合 佑輔 |
7 | 清水 直志 |
8 | 高根 修平 |
9 | 天野 寿紀 |
10 | カラム・ブルース |
11 | 菅谷 優 |
12 | 阪元 弘幸 |
13 | アイザイア・トエアバ |
14 | ロッキー・ハビリ |
15 | オマール・スライマンケル |
キヤノンのキックオフで後半が始まった。
後半10分、ここまでキヤノンはプロップ菅原の突進などで再三攻撃を仕掛けるが、細かいミスやペナルティでトライができない時間帯が続いた。
後半12分、しかしここからキヤノンの攻撃に火が付き、ハーフウェイ付近からキックを交えた連続攻撃でカラム・ブルースがトライを奪うと、その後もフォワード、バックス共に良く走り5トライを加え、アイザイア・トエアバ、オマール・スライマンケルらの活躍もあり結局90-7で勝利した。
キヤノンは前後半を通して安定したスクラム、またバックス陣の高い攻撃力が印象的な試合だった。
試合後の永友 洋司監督は、「選手はこの暑さの中で良く頑張ってくれたと思いますが、ペナルティが多いのが反省点です。自分たちのリズムでラグビーをしている時に、ペナルティでペースを崩すのはトップリーグでは命取りになるので、必要のない反則をすることが課題として残りました。そういう意味でラグビーの質をもっと上げなければいけないですね。一方、まだ完成ではないのですが、アタックもディフェンスも自分たちがやろうとしていたことが良く出ていて、その部分には成長を感じました。いいコンディションの選手が多いので、たくさんの選手がグランドに出られているのも非常にいいと感じています。その中で新加入の選手たちが、チームのスタイルを理解して適応力を発揮してくれています。
次の試合は夏合宿での3戦になりますが、その前の2週間のトレーニングが非常に大事だと思っています。ハードトレーングを行ってピークに持って行きます。選手たちには覚悟して臨んでほしいと思います。」
また、久しぶりにキヤノンの試合に登場した和田キャプテンは、「個人的にはちょっと疲れましたが、こういう暑い中でもしっかりと意図を持ってプレーできたことは、チームとして成長できていると思います。でもまだコミュニケーションミスも多くシェイプができていない部分もあるので、これからやることはまだたくさんあります。今日のように試合を重ね成長を続けて、ここで止まらないように頑張ります。」
一方、前半の殆どのトライに絡んだアダム・トムソンは、「いままで練習してきたことを試すことができたのが良かったと思います。また個々の選手のスキルもそれぞれに発揮できました。チームへ早くフィットするためにハードなトレーニングを続けていますが、チームのメンバーのこともかなり理解できて、コンビネーションもだいぶ取れてきました。北海道での練習試合は、自分たちのレベルを確認できるいい機会です。これからも頑張ります。」
これで練習試合3戦3勝のキヤノンイーグルス。次回は7月24日(水)、ホンダヒートとの練習試合を北海道の網走スポーツトレーニングフィールドで行う予定です。今後もキヤノンイーグルスの活躍にご期待ください。