2013年8月17日(土)、19:00からキヤノンスポーツパークにNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下NTTコム)を招いて、今シーズン8戦目となる練習試合(第二試合40分×2本)が行われました。
猛暑が続いていた東京地方も、この日は雲が広がるにつれ徐々に気温も下がり、秋を予感させる爽やかな風が吹くまずまずのコンディション。
第2試合(前半)
主力メンバーをそろえたNTTコムに対し、キヤノンはどれだけ戦えるのか。成長の証を見せたい2試合目が、予定通り19時に始まった。

キヤノン、個々の役割を果たして28点差
キヤノンイーグルスのスターティングメンバーは以下の通り。
No | 名前 |
---|---|
1 | 菅原 崇聖 |
2 | 山本 貢 |
3 | 城 彰 |
4 | 日高 駿 |
5 | ジャスティン・アイブス |
6 | 清水 直志 |
7 | 植松 宗之 |
8 | ジョシュア・マウ |
9 | 福居 武 |
10 | カラム・ブルース |
11 | ロッキー・ハビリ |
12 | 三友 良平 |
13 | ティム・ベネット |
14 | 和田 拓 |
15 | 橋野 皓介 |
リザーブメンバー | |
16 | 坂下 拓也 |
17 | 上田 聖 |
18 | 小笠原 大樹 |
19 | 髙城 良太 |
20 | 森田 慶良 |
21 | 中田 慎二 |
22 | 藤本 健友 |
23 | 菅谷 優 |
キヤノンのキックオフで試合開始。
前半3分、NTTコムがNTTコム陣10mライン付近から、無人のキヤノン陣に絶妙なキック。キヤノン植松が必死に追うもボールを奪われ、バックスへ展開し先制トライ。コンバージョンは決まらず0-5。
その後、両チーム共にチャンスは作るもトライには繋がらない時間帯が続いた。
前半18分、均衡を破ったのはキヤノン。NTTコム陣22mライン付近のNTTコムのラインアウトをターンオーバー。押し込んでラックを形成。出たボールを山本がトライ。コンバージョンも決まり7-5。


前半21分、追加点の欲しいキヤノンは、相手の蹴り込んだボールを取った橋野が俊足を飛ばし、NTTコム陣22mライン付近まで大きくゲイン。NTTコム陣ゴール前5mのラインアウトからモールで押し込み、最後は菅原がトライ。コンバージョンも決めて14-5。
前半29分、キヤノンはハーフウェイ付近から、ブルースが独特のステップで相手をかわしてロングゲイン。左サイド際をフォローしたハビリがさらにゲインし、ポイントにフォワードが素早く集結。最後はNo.8にコンバートして以来、好調が続くマウがトライ。コンバージョンも決まり21-5。


前半32分、NTTコムゴール前5m、NTTコムのラインアウトをターンオーバーしたキヤノンは、山本が今日2本目のトライ。さらに前半38分にもハビリが粘り強い走りでトライを重ね、33-5で前半を折り返した。
2試合目(後半)
苦しい場面もフォワードが我慢しキヤノンが連勝
キヤノンの選手交代は以下の通り。
植松 宗之 | ⇒ | 小笠原 大樹 |
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NTTコムのキックオフで後半が始まった。
開始早々からNTTコムの猛攻がキヤノンゴール前で炸裂。しかし、キヤノンがこれを守り切り、後半5分、逆にキヤノンがNTTコム陣10mライン付近までエリアを挽回。ポイントから出たボールを左へ大きく展開し、山本がこの日3本目となるトライ。コンバージョンは決まらず38-5。


後半9分
キヤノンの選手交代
ロッキー・ハビリ | ⇒ | 中田 慎二 |
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後半22分
キヤノンの選手交代
福居 武 | ⇒ | 天野 寿紀 |
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後半30分
キヤノンの選手交代
山本 貢 | ⇒ | 坂下 拓也 |
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後半30分まで両チーム共にトライを奪えない時間帯が続いた。NTTコムは、キヤノンゴール前でフォワード中心の激しい連続攻撃を展開したが、キヤノンフォワードが我慢強いディフェンスで応戦。また、NTTコムゴール近くまで進攻する場面もあったがトライには至らず、拮抗した状況が約25分間続いた。
しかし後半32分、またもキヤノン陣深く攻め込んだNTTコムが、中央のラックから左へ大きく展開し、キヤノン和田の必死のタックルもむなしくトライとなり38-10。
この後も両チームの激しい攻防が続いたが、点差は変わらず38-10でノーサイドとなった。
永友監督は、「2週間後の開幕戦をイメージした試合で、開幕メンバーのセレクションと位置付けていることは、選手に伝えてありました。試合に臨む姿勢や準備について、選手は良くやってくれたと思います。今年からトップリーグの試合数が増えたので、チーム力で戦うことが去年以上に必要になっていますが、今日のメンバーにトップリーグで戦う準備や心構えが見えたのは良かったと思います。でも常勝チームは勝ちどころというか、突き放すところを試合中に修正できるのですが、2試合目の後半はそこができず、課題に残りました。ここでもう一度気持ちを引き締めて、残り2週間で自分たちのできることを選手にしっかり落とし込んで、いい変化ができるように頑張ります。」
また和田キャプテンは、「いいところがたくさん出た試合だったと思いますが、反省する部分もあり、まだレベルアップが必要だと感じています。でも去年の今頃に比べると、トップリーグで戦う準備は少しずつできていると思います。幸いにも開幕まで2週間残っているので、勝つ準備を進めたいと思います。チームの雰囲気はさらに良くなっていますが、調子に乗らないように頑張ります。」


80分間フォワードの活躍を牽引した2年目の日高選手は、「みんな良く走れて、思っていた以上にできたと思います。ラインアウトの成功率の低さが課題に残りましたが、ゴール前で取り切ったり守り切ったり、フォワードの仕事ができました。個人的には押し返されるところがあって、ボールキャリアはまだまだですね。でも勝てたことは素直に嬉しいですし、自分たちの成長を感じます。自信を持って開幕戦に向かっていきたいと思います。開幕戦に1本目で出られるように、少しでもスキルアップしてチームの信頼を得られるように、残りの練習を頑張ります。」

次回は8月23日(金)、日野自動車レッドドルフィンズとの練習試合を、キヤノンスポーツパークで行う予定です。今後もキヤノンイーグルスの活躍にご期待ください。
- 試合に関する詳細情報は、下記キヤノンイーグルス公式サイトよりご確認ください。