MATCH試合
2025.02.16 sun 第8節

イーグルス
TIME
ハイライト
試合概要
キックオフ日時 | 2025.02.16 (日) 14:30 |
---|---|
試合会場 | 秩父宮ラグビー場 |
所在地 | 東京都 |
天候 | くもり / 微風 |
ピッチ状態 | 良い |
入場者数 | 12,288人 |
プレイヤーオブザマッチ | 埼玉WK(13)ディラン・ライリー |
試合記録
横浜E |
埼玉WK |
|||
---|---|---|---|---|
36 | 24 | 前半 | 25 | 51 |
12 | 後半 | 26 |
前半 | 後半 |
---|---|
3 | 2 |
1 | 1 |
1 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
5 | T | 7 |
2 | G | 5 |
1 | PT | 0 |
0 | PG | 2 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
3 | 4 |
2 | 3 |
0 | 0 |
2 | 0 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
岡部崇人 | 1 | PR | 1 | 木原 優作 |
庭井祐輔 | 2 | HO | 2 | 坂手 淳史 |
祝原涼介 | 3 | PR | 3 | 藤井 大喜 |
リアキマタギ・モリ | 4 | LO | 4 | エセイ・ハアンガナ |
マシュー・フィリップ | 5 | LO | 5 | ルード・デヤハー |
ビリー・ハーモン | 6 | FL | 6 | 長谷川 崚太 |
古川聖人 | 7 | FL | 7 | ラクラン・ボーシェー |
アマナキ・レレイ・マフィ | 8 | NO.8 | 8 | ジャック・コーネルセン |
ファフ・デクラーク | 9 | SH | 9 | 小山 大輝 |
武藤ゆらぎ | 10 | SO | 10 | 山沢 京平 |
ヴィリアメ・タカヤワ | 11 | WTB | 11 | 長田 智希 |
梶村祐介 | 12 | CTB | 12 | ダミアン・デアレンデ |
田畑凌 | 13 | CTB | 13 | ディラン・ライリー |
松井千士 | 14 | WTB | 14 | 竹山 晃暉 |
ブレンダン・オーウェン | 15 | FB | 15 | 野口 竜司 |
中村駿太 | 16 | R | 16 | 佐藤 健次 |
南友紀 | 17 | R | 17 | クレイグ・ミラー |
松岡将大 | 18 | R | 18 | ヴァル アサエリ愛 |
コルマック・ダリー | 19 | R | 19 | リアム・ミッチェル |
レキマ・ナサミラ | 20 | R | 20 | 福井 翔大 |
天野寿紀 | 21 | R | 21 | 高城 佑太 |
田村優 | 22 | R | 22 | ヴィンス・アソ |
小倉順平 | 23 | R | 23 | トム・パートン |
イーグルス、埼玉パナソニックワイルドナイツと前半まで僅差で競り合うも最後は36-51で敗れ2連敗

好天に恵まれ、春のような陽気となった2月16日(日)のジャパンラグビー リーグワン第8節。前節時点で5位の横浜キヤノンイーグルスは2試合連続でホストゲームを催し、唯一無敗で首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツを東京・秩父宮ラグビー場に迎えた。
ワイルドナイツとは昨シーズンは3回対戦し、いずれもイーグルスが敗れたもののプレーオフトーナメント準決勝では17-20と大接戦に持ち込んだ。そんな相手と、同じ会場での再戦となる。

こうした数々の激闘の中心で常に輝きを放ってきたSO田村優はリザーブ入りし、途中出場すればトップリーグとリーグワンの通算で公式戦150試合出場という偉大な節目を迎える。その点でも注目された好カードを、12,288人ものファンが見届けた。

■前半
相手に2トライを許すもWTB松井千士のトライとペナルティトライでわずか3点差に
イーグルスは今シーズン初出場のSO武藤ゆらぎやFBブレンダン・オーウェン、リザーブからの途中出場で活躍してきたCTB田畑凌らが先発に名を連ねるなど、前節までとは違ったメンバーで臨んだ。
まずは先制を目指したが、イーグルスは前半序盤から相手のアタックを一方的に受ける形になり、3分、11分と連続トライを決められ0-12と相手にリードを許す。
だが直後の15分、イーグルスは敵陣でのマイボールスクラムを起点に攻め、右大外でSO武藤のラストパスを受けたWTB松井千士が右隅へダイビングトライ。5-12として反撃ののろしを上げる。


18分には相手のPGで5-15とされたものの、20分にはCTB田畑のビッグゲインから生まれたトライチャンスで相手にイエローカード(不当なプレー)が出され、ペナルティトライに。7点を追加して12-15と、3点差に詰め寄る。


FBブレンダン・オーウェンとNo.8レキマ・ナサミラの連続トライで一時は逆転
25分には相手の3本目のトライで12-22とされたが、29分、イーグルスはマイボールスクラムから仕掛け、CTB田畑、WTBヴィリアメ・タカヤワとつなぎ、ラストパスを受けたFBオーウェンがリーグワン初トライ。17-22と5点差にする。

さらに34分、モールから供給されたボールをBKが動かして前進すると、最後は交代したばかりのNo.8レキマ・ナサミラがトライ。24-22とついに逆転に成功する。

41分には相手にPGを決められ24-25と再逆転を許したものの、イーグルスはわずか1点ビハインドで試合を折り返す。
■後半
1点差から逆転を目指すも相手に3トライを許し22-44に
後半、さらにトライを重ねていきたいイーグルスは、開始早々の3分に相手にトライを許し24-32と8点差に広げられたところで、リザーブのSO田村優が先発SO武藤と交代(後半4分)。これにより史上10人目、現役では3人目となる公式戦通算150試合出場を達成し、ファンから温かい拍手が送られる。

これを機に前半のようなモメンタムを取り戻したいイーグルスだったが、13分、20分にも立て続けにトライを許し、24-44とさらに点差を広げられてしまう。
WTBタカヤワとFBオーウェンがトライを決めるも逆転には至らず
20点差から巻き返しを図ったイーグルスは31分、相手ペナルティから途中出場のSH天野寿紀がクイックタップですぐさまリスタートし大きくゲイン。そのパスを受けたWTBタカヤワがキックで仕掛け、前方で転々としたボールを自らキャッチしてトライ。29-44とする。

33分には相手のトライで29-51とされたイーグルスだが、最後まで攻めの姿勢を貫く。試合終了間際の38分、相手のキックパスをWTBタカヤワが奪い取り、そのパスを受けたFBオーウェンが俊足を飛ばして自身2本目のトライを決める。36-51。これが最終スコアとなり、イーグルスは2連敗を喫した。


SO田村優のメモリアルゲームを勝利で飾れなかったイーグルスはこれで4勝4敗となり、総勝ち点は20で足踏みとなったが、5位の座は守った。
2月23日(日)の第9節は勝ち点14で8位の三重ホンダヒートと敵地で対戦する。何としても連敗を2で止めて、本来の姿を取り戻し再浮上していきたいところだ。


<監督・選手インタビュー>
■沢木敬介監督

残念な結果ですが、今日はCTB田畑凌もFBブレンダン・オーウェンもすごくいいプレーをしていました。彼らは自分たちの役割を明確にしてしっかり遂行していました。それこそがチームプレーだと思っていますし、明るい材料が出てきた試合でした。ワイルドナイツはフィジカルレベルを一段と上げてきて、特に後半はそれに対応できるほどの余裕がイーグルスにはありませんでした。ただ、SO武藤ゆらぎなどの選手をこの強度とプレッシャーの中でプレーさせることは必要でした。(SO田村)優は200キャップ(試合出場)くらい行くと思います。
■梶村祐介キャプテン

前半も後半もキックのこぼれ球から相手に簡単にゲインを許してしまい、スコアにつなげられました。また、自分たちのシステムにはないことを一人ひとりがし出したり、自分勝手なプレーをしてしまう選手が増えてきてしまい、それが失点につながってしまったと感じています。個々がチームファーストでプレーし、自分のやるべきことをしっかりやる必要があり、それがよい結果をもたらすと考えています。優さんは150キャップでしたがそれ以上に(SO武藤)ゆらぎをサポートして勝てるゲームに持っていこう、という雰囲気が今週は強かったです。
■今シーズン初出場・初先発でイーグルスのアタックのタクトを振ったSO武藤ゆらぎ

前節まで実力で出場できなかったことには納得しています。だからこそ練習で(質の高いプレーを)見せていかないといけないと思っていました。今日はプレーオフ(トーナメント進出)に関わる試合ということでプレッシャーはありました。昨シーズン(第16節)のワイルドナイツ戦よりも緊張しましたが、それは(すでにプレーオフ進出が決まっていた昨シーズン対戦時と違い)今日は勝たないといけない状況だったからです。1回のチャンス(出場機会)をものにできるかどうか、という自分に対してのプレッシャーもありました。納得のいくプレーはできませんでしたが、今後も自分のやるべきことにフォーカスして取り組んでいきます。
■リーグワン初先発・初出場で2トライを決める活躍を見せたFBブレンダン・オーウェン

誰しも負けから多くのことを学びますが、やはり悔しいです。ここまでレベルの高い試合は本当にわずかなもの、一瞬の出来事によって結果が決まるので、自分たちはそれをしっかり認識して改善に努める必要があります。(自身の2トライは)チーム力によるものだと思っています。BKの中でこだわっていたのは1対1のシチュエーションを作ってからオフロードパスでつないでいくことで、それがうまくいった結果のトライでした。(今後の出場について)ポジション争いが激しいのでプレッシャーはありますが、いい練習をしてチャンスを掴む、それをやり続けるだけです。
■トップリーグとリーグワンの通算で公式戦150試合出場を達成したSO田村優

(150試合出場について)正直、個人的に何かを感じることはありませんが、僕よりもファンの方々が喜んでくれたのでうれしいです。僕を使ってくれたコーチ、体をケアしてくれたメディカル、きっちり準備してくれたチームメイトにも感謝しています。今日はフレッシュな選手が数多く先発し、さほど経験のない(SO武藤)ゆらぎらが出ましたが、やはり勢いだけではうまくいかず後半にはガス欠になっていました。80分間のなかで余力を残しながら(勝負どころで)潜めていた力を出して戦う必要があります。ただ、とても強いチームにはなってきましたので、僕はもうプレーオフを見ています。そこに向けて調整していきます。