"カール・ロウ"は練習試合の初戦(日野自動車戦)、2戦(NTTコミュニケーションズ戦)とオープンサイドフランカー職人としての仕事を全うした。質実剛健なスタイルにもスーパーラグビー「ハリケーンズ」時代に確立した血が流れている。

■プロフィール
5歳の時からニュージーランドでラグビーをしていました。ITMカップ(NZの地域代表戦リーグ)のホークスベイで10年間に100ゲームのプレイをしました。それは周りから認められた功績の一つです。スーパーラグビーのハリケーンズでプレイをしていたときには、Jrオールブラックスとマオリ・オールブラックスにも選ばれました。
ープレイスタイルはハードワークで有名だが、いつごろ確立したのか
FLのポジションでプレイしているとNZではボールのあるところラックにどんどん入って行ってという泥臭い仕事をしていかないとポジションを勝ち取っていくことができません。フランカーというポジションからこんなプレイスタイルになりました。
ーオープンサイドフランカーのスペシャリストとして活躍しているが、ほかのポジションでプレイすることはあるのか
NZでは身長も高くないのでオープンサイドフランカー、他のポジションはなかなか難しいが、NO.8をやったこともあるがフランカーよりも自由に動けるのでバックスと絡むシーンも増えて楽しかったです。
ーハリケーンズ時代に、日本に興味を持ったことはありますか
2011年にハリケーンズを離れて他のチームでプレイするチャンスがあった。その時に「日本」を意識したが、ハリケーンズに情熱を持っていたのでハリケーンズでほかに活躍する方法がないかを模索していた。しかし昨年(2013年)ハリケーンズでやるべきことはやったと考えていたところ、キヤノンという素晴らしいチームから声をかけてもらったので、ラッキーだと思っていたし、ぜひ来ようと思いチャレンジすることにしました。
ーNZと日本のラグビーの違いについて
NZのラグビーはフィジカルでコンタクトの多いものですが、日本で練習試合とかを経験して思うことは、日本もフィジカルは激しいですね、特にブレイクダウンは激しくタフなバトルが繰り広げられている。この調子でフィジカルな調子を上げていってタフなrugbyをしていけるなら、レベルも上がっていくと思います。

ー若い選手の可能性についてどう思いますか
とてつもないポテンシャルを持っている選手がたくさんいますが、若い選手の中で向上心をもって学ぼうという意識が強い選手がいるので、自分自身のいろいろな経験を教えてあげることは惜しみません。このまま続けていくことで彼らには素晴らしい未来が待っているでしょうね。
ー自分の持ち味について教えてください
ベンチから出てくることになるかどうかは分からないが、チームにインパクトを残せるパフォーマンスを心がけていきたいと思います。強いボールキャリーでダイレクトなボールアタックを仕掛けていく、激しいタックル、最終的にはブレイクダウンで効果的な動きをして、チームにいい影響が与えられればと思っています。

ー日本には慣れましたか
素晴らしい人たちに囲まれて生活させてもらっています。
そして来月には家内と子供が来日するので、一層エンジョイできると思います。
ーキヤノンイーグルスについて
みんな上達することにハングリーだし、チャレンジ精神がありますね。トップリーグでトップのチームではないかもしれないが、激しく体をあてていけるならばシーズンイン前までにはかなり良い状態のチームになっているでしょうね。
ーサポーターのみなさんへのメッセージ
選手たち全員はサポーターに常に感謝しています。タフな状況になったときファンの声援が聞こえてくると、気持ちをもう一度奮い立たせてくれます。選手たちの家族、友人、カンパニーサポートを続けていただいて我々はベストを尽くします。皆様の応援をお願いします。頑張ります。
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